Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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本日の制作時間は少しですが・・・

2013-05-26 19:42:55 | Maybach Zeppelin
本日も天気が良くてかなり暑い日でしたね。
そんな中、親戚の法事が有りまして出かけてきました。
お寺は山の上に有るのですが前々涼しくなかったですね、このお寺は当家の墓も有りまして小さい頃からよく来ていますが印象としてはいつも涼しい風が吹いている印象なのですが今日は全く涼しくなかったですね。
風の向きが悪かったのかな~!?

午後少し遅くなってからアトリエに戻りまして早速制作開始です、当然ながらお酒はノンアルコールビールを飲みましたので車の運転は大丈夫なんですよ(笑)御心配なく!

今日は順番から言えばマイバッハですね。
マイバッハはコクピット内の部品を作っています、まずはダッシュボードですがメタル製の物が余りにもヘロヘロしていたので真鍮板で作り直しましたコレで平面はピッタリと出ます。
実はこの部分の詳細な画像が無いのでどうしようかと困っています。


ドアの内装も作ります。
キットにはエッチングの板が一枚入っているだけで後は何も無いのです、もう少し凹凸を付けてみたいのでメタルの板を1.0mmに加工しましてドアの内張りの形に切り取ってみました。


4枚のドアの形に内装を切り出しましたのでシートに干渉しないか確認をしております・・・
何とか大丈夫そうですね・・・


内装にはこんなエッチングが付いているのですがドアの内張りにポケットがついている様なのでポケットをメタルで作ってみます。
まずはおおまかな形状に切り出しています。


そのままでは削り難いのでお払い箱になったダッシュボードに瞬間接着剤で仮止めして削っています。
下側が少し膨らむ様に上側は少しスマートな形になる様に削っています。


そのまま内装に貼付けるとシートに干渉しますしドアの内張りがポケットの部分で少し凹んでいる様に見せる為にポケットの部分を削って凹めております。
それに続く部分は斜めに削ります・・・。


ポケットのフタはワインキャップで作っていますがコレは少々薄過ぎたので明日アルミ板に変更したいと思います。


取り付けるとほとんど見えませんがこれ以上高い部分に付けるとシートに座った時に邪魔になるでしょうし・・・位置関係が難しいですね。
今日は時間が少なかったので明日もマイバッハを続行する事になると思います。

やっと始まったフェーリ312T2!

2013-05-25 22:26:45 | Ferrari312T2
今日も暑かったですね。
山陰の最高気温は何度だったんだろう・・・。
とにかく暑かったです。

タメオのキットはこの年代のキットになるとインスト通りに組み立てるとそれなりの物になってしまう・・・自分らしさを考えれば前回ご紹介したタイヤや樹脂製のダクトやエアクリーナーをメタルから樹脂製に替えてやると随分良くなるはずなのです。
しかし仮組を進めないと完成は無い訳でして今日はとりあえずインスト通りに仮組を進めております。
まずはミッションの部分です。

次はブレーキディスクですが私はこの組み立てにハンダを使います。
理由は後で仮組を解く時にアセトンに浸けるのですが必要ない部分まで分解してしまうとまた組み立てが必要になったり致しますから・・・ハンダ付けをしたら必ず水洗いをしておきます、後でフラックスが残っていると錆が出て来ますからね~。

次はリューターに仮固定しておいてディスク面をペーパーで仕上げます。
きちんと留めなくてもこんな簡単な物でもきれいに仕上げる事が出来ますよ。

4枚とも仕上げました。
インストの順番はリアだけになっていますが私は同じ作業は一緒にして置いた方が楽なのでフロント側も作ってしまいます。

ミッションの両側に取付けられているブレーキキャリパーの放熱フィンまで別のエッチングパーツになっています、この辺りは一体にメタルでキャストしても良かった様な気がします。
妙に部品点数を多くしている様な気がしますが・・・(笑)

このミッションは横置きのミッションでしてミッション自体はかなり小さい印象ですね。
上側の画像では2分割された後ろ側だけですが下の画像は2分割されたミッションを合わせてもこれだけの大きさでしか有りません。

エッチングに依る表現で結構複雑な部品まで表現されています。
画像はダンパーのアッパーマウントの部品ですが厚めの洋白板をエッチングして曲げてハンダで留めた物なのですがこの表現はなかなか考えられないですね、今流行のヒロのキットならメタルのキャストで作るのでしょうね・・・。

制作中のキットはお客様に送って頂いた物なのですが、このキットのリアのアップライトはリアアームが接着される部分が溝になっているのですがゴム型が傷んでいるのか溝が無いんですね・・・それらしい模様は有るんですけどね・・・。
この部分は0.6mmの超硬ノミで彫っておきます、昔の柔らかいメタルなので彫るのはそう難しい事じゃないんです。

ミッション部分を全て組み立てるとこんな感じになります。
注意カ所はキャリパーのディスクの入る溝の部分をきれいに彫っておかないとここもゴム型が傷んでいるらしくディスクが入らないですよ。
幅、深さともに不足しています・・・彫っておかないとディスクのセンターがミッションのセンターとズレてしまいドライブシャフトを通す事が出来ません。

ダンパーをとり付けてみました、エッチング部品の中にゲージが有りますからそれに合わせてやれば寸法を合わせるのもそんなに難しくは無いです。

ミッションをざっと仮組したエンジンにとり付けてみました・・・なかなか格好良いですね。

カムカバーはエッチング製のを貼り付ける様になっていまして、カムカバーの冷却フィンも簡単に再現する事が出来ます。

エッチングのパーツの丸い穴はプラグの場所でしてここは実車では丸いプラグキャプが納まる様になっていますのでアルミの外径0.8mmのアルミパイプで再現しようと思っていますので穴をあけておきます。


今日は更新が大変遅くなってしまったですね、と言うのも夕方・・・と言うか、もう夜でしたが畑の野菜に潅水してやっていました。
最近雨が降らず畑もカラカラでして先日植えたレタスが可哀相なのでついつい水をやっていて帰りが遅くなってしまったのです。
遅く帰ると当然ながら全てのスケジュールがずれて来る訳です。

急な事ですが明日も11時半から親戚の法事でして10時半から3時頃までアトリエを留守にします。
ご来店の折はその時間を避けて頂ければ助かります。

まだ制作に入れなかった!

2013-05-24 21:10:06 | その他
今日は312T2の制作を再開する予定でしたが、机の下にはお預かりしている修理のミニカーが・・・何台か待っていました。
随分お待たせしている物も有るので・・・朝一番からこれを片付けてから312T2に移ろうと簡単に考えたのが良くなかったですね(笑)

まずはマクラーレンMP4/4フロントウインドのスクリーンを貼り直します。
確かにお客様の言われる通り後ろ側が少し浮いている様に見えます・・・。
エナメルシンナーを流して一旦取り外し・・・
部品を確認してみると・・・
どうやらスクリーンのカットが少し大きかった様ですね///

このスクリーンは後ろ側のエッジが開いた様な形状になっているのですがボディ側は真っすぐなのにスクリーンの部品側は真上から両サイド間で全部が開いた形状なんですねこの開いた部分がボディから離れているから外れている様に見えます。
本来は接着部分は真っすぐで開いた形状になっているのは上側だけでなければこの形状になならないはず・・・
両サイドを少し短めに削って取り付ければ自然に収まります・・・。

ついでにリアウイングのスプリッターも紛失してしまったらしいのでメイクアップさんに部品を問い合わせ中・・・無ければ削って作りましょう。透明なカバーも割れてしまっていますのでこれも問い合わせ中です。

2年程前に制作したフィアットディーノのリアホイールのセンターにあるスピナーのエッチングが折れてしまいました。
この部品は在庫が有りますので外して取り替えるだけになりますね・・・これは部品さえ有れば簡単です。


そして難物はコレ!!
フェラーリ275GTBの事故車ですね・・・
何でもジャックブラウアーと言う方の作られた物のジャンクらしいのですが・・・なんでこんな事になったのかは不明です。

左ドアは閉じません。

リアのトランクはヒンジが片側はずれています。
当然ながら奇麗には開きません。

右ワイパーもこの通りです・・・

曲がったワイパーを少しずらしてボンネットを開けてみるとエンジンが入っていますね。

裏にはサインが有ります・・・しかし台に留める為のビス穴もボディとシャーシを留めるビス穴もなんにも無い・・・
ボディとシャーシは接着なんですね・・・修理の事など考えていないんでしょうか・・・


良く観察するとドアサッシが当たるボディの部分は削りっぱなしで塗裝がしていない状態ですね。


ドアヒンジが曲がってしまった時にボディとドアが干渉したのかボディカラーが剥げてしまいました。
当初は塗料が乗っていたのですが剥離しかけていた様で触るとポロポロ落ちてしまいました、まあしょうがないですね。
今はドアのチリを直す事の方が優先です。

何度サッシとボディの間を削ってもドアが閉まらないのです・・・どこかが干渉しているのですが締めても押し出される様に開いてしまいます。画像を見るとドア自体が少し後にずれていてドアの後ろ側が少し上がっているのがわかりますね・・・。
いい加減いやになってしまった時に良く良く見てみると・・・干渉しているのはドアのサッシの部分では無くその前側のAピラーの下側でした・・・。そこを削って調整すると何事も無かったかの様に閉まりました!
余りにも嬉しかったので写真を撮り忘れてしまいました・・・(笑)

この作品はStudio_Rosso製の展示ベースとカバーに固定する事を希望されていますのでスペーサーを作りました。
シャーシがフラットでないのでフェルトを付けました。

いじっていたらシャーシが外れてしまいました・・・(汗)
ベースはタメオみたいですね・・・。


再びシャーシとボディを接着して展示ベースに固定しました。
トランクは外れてヒンジを壊すといけないのでテープで仮止めです・・・


いよいよトランクを何とかしなければいけませんね~、と思っていたらトランクが外れてしまいました。
いきなりだったのでちょっと焦りましたが塗膜は大丈夫でした。
良かったと思ったのも束の間、このヒンジは小さいのにピンも何も無くただ接着しているだけ・・・コレじゃあ絶対に接着強度が保てないので・・・ヒンジの後ろ側はまだしも前側は絶対にダメでしょう・・・。


仕方が無いのでヒンジの前側の部分に0.3mmの洋白線をハンダ付けしました。
塗装済、しかもこの状態でここにハンダ付けをするのはかなりのチャレンジですが強度を稼ぐ他の方法は有りません。

ヒンジの強度は十分でしょう・・・最初に比べればね(笑)

ドアのチリも左右同じくらいになりました。



左側のドアの内装はタンの皮が貼って有るのですが赤黒いシミが有りまして気になりましたのでペイントしました。
色合せした基本色を塗って皮の模様を筆塗ります・・・どこかわかりますか?


修理完了です、巧くいきました・・・多分・・・。


巧くないのはコレで一日の仕事時間を使いきってしまった事くらいかな・・・。
明日は312T2いきますよ・・・(汗)

納品が完了しました

2013-05-23 21:48:19 | Bluebird 1933
昨日は東京のSさんにブルーバード1933を納品させて頂きました。
私が思った以上に喜んで頂いた様で肩の荷が降りました、3年数ヶ月という長い間お待たせしてしまい大変申し訳なく思っています。
楽しい時間はすぐに過ぎてしまって別れ際に次はもう少し早く・・・とおっしゃっていたのが大変印象的でした。
次のオーダーもすでに頂いていますのでこれほどの時間はかからないのではないかと・・・

いくつかの画像はギャラリーにすでにアップしています。
お時間がある方はご覧頂ければと思っております。
http://blogs.yahoo.co.jp/studio_rosso2004

昨日ほとんど日帰り状態で納品をさせて頂きましたので本日は昨日する予定だった中庭の芝を刈りました。
結構広い事やお昼時にはランチタイムになりますので芝刈り機を動かす訳にもいかないので中断していたらほぼ一日芝刈りにかかってしまいました。

と言う事で本日はここでもギャラリーにアップしていない画像をご紹介しておきましょう。








日帰りでの納品はさすがに疲れました、今日は暑い中芝刈りで一層疲れてしまい・・・クタクタです(笑)
明日は心を入れ替えて製作に打ち込みましょう(爆笑)!

昨日の更新は余りにも内容が少なかったので・・・

2013-05-21 17:46:47 | Lotus Seven S2
本日の山陰は晴れ!晴れ!晴れ!です。
暑い一日になりました、畑にはしっかりと水やりをしておきました、明日は水をやれないですからね~昨日植えたレタスにも『元気でいるんだよ』って声をかけておきました。
明日はいよいよブルーバードの納品です、初めての方にお会いするのは緊張しますね~。

昨日の更新はスーパーセブンでしたが余りにも考える時間が長過ぎて内容が少な過ぎました、頭の中で考えた事の全てを作る事が出来ませんでしたので本日もスーパーセブンを制作致しました。
昨日はリアダンパーのホーシング側のステーを作っただけでしたが今日はその続きになります、ここからが肝心な所です。

まず本日作ったのはリアダンパーユニットの部品です、いつも書きますが下のカッターマットの格子は1cm角ですからその小ささは想像して頂けるかと思います。

こうした部品を作る場合には全てその構成を考えてから作り出す事になります、プロフィニッシャーになった頃は実際に組み立ててみると自分が考えていた様にならない事も多々有りましたがこの頃はまずそんな事も無くなりました。
ダンパーの下側だけですが組み立てて見るとこんな感じです。
まだハンダは流していません、ただ組んだだけです。

これだけの部品を全て1度のハンダ付けで組み立ててしまいます、ピンセットで挟んでおいてゆっくりとハンダゴテの熱を伝えてやれば大丈夫です。

スプリングを入れてダンパーのアッパーマウントを取り付ければダンパーの完成ですね。
アッパーマウントはハンダ付けをしてしまうとセンターのシャフトをマスキング出来なくなりますのでアッパーマウントは接着剤での取り付けにしておきます、こうする事でダンパーのセンターシャフトをマスキングして塗装後に組み立てる事が出来ます。

シャーシに作ったばかりのダンパーを仮組してみます・・・。
なかなか良い感じですね、完成後には見えなくなるかもしれないけど・・・見えないからと言って手を抜く事はしませんよ(笑)

続いて大切な部品をもう一つです。
リアのホーシングを支えるのはデフの下側の三角形のアームとダンパーそしてダンパーの下側のマウントから前側に引っ張っているテンションバーが有ります。
このテンションバーは車輪に回る力がかかるとリアアクスルが車輪と反対側に回ろうとする力を押さえる為の物です。
スーパーセブンSr.2では短いアームですが大切な部品なのです、特に今回の様に実車に準じた構造で模型の車輪を固定しようとすると無くてはならない部品ですね。
素材は0.5mmの真鍮線と内径が0.4mm外径が0.8mmの真鍮パイプです。
ここでのポイントは寸法を如何に合せるかと言う事になりますね、今回は真鍮線の両サイドに真鍮パイプが有る構成ですが真鍮線を通す穴は片側は貫通で穴を開け、片方は貫通していません。
貫通している方を移動させて寸法を合わせる訳です。今回のアームは真鍮パイプのセンター間で7.5mmになる様にしております。
寸法が決まったらどちらもハンダ付けします。

ハンダ付けした部品を削って整形します。
今回真鍮線を使ったのには訳が有ります、最終的に真鍮パイプの穴の中心を貫通したいのですが洋白とか違う素材を使うと穴が通り難いのです。
ですから同じ素材を使った訳ですね。

作ったアームをボディに仮組します。

ボディ側に穴を開けてアドラーズネストのボルトでとめてみます。
ウ~ンなかなか良いじゃないですか!


両方作りました!


さて今夜8時過ぎには納品に出発致します。
明日は更新を休みます、よろしくお願い致します。