Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

荷台の製作

2019-06-19 20:51:08 | Ford Model T Truck
本日の山陰も天気が良くてて良い天気でしたね
気温はほどほどだったのですが湿度が高くてじっとりと汗をかきました。
天気がいいのでやはり屋外での仕事がメインになってしまいました
薪割りを進めました

今日割っているのは丸太ではなく厚い針葉樹の板なのです
材質は檜かな〜。
ご近所の大工さんが神社の遷宮を受けていらっしゃるのですが端材が出たので持ってきていただきました
でもただ割れば良いということではありません
当方の薪ストーブは広葉樹専用のストーブなので通常針葉樹は焚きません
ただし着火時に少し針葉樹を燃やすことで着火がよくなるのです
ではその時にどんな形状の薪が良いのか・・・
皆さんは恐らくご存知ないでしょうね
着火用薪を効率よく燃やすためには四角い断面ではダメなんですよね
断面が三角になる様に割りますと薄い部分から着火してゆくのです・・・
ですからなるべく三角な断面になるように割ってゆきます。

薪割り機にかける場合にはこのように斜めに当てて割ります
このような割り方をしますと三角な薪になります
正しい割り方ではないので皆さんにお勧めすることではありません、あくまでに自己責任でお願いしますよ(笑)

今日は荷台に板を貼ります
まずは荷台のいちばん前側から貼ってゆきましょう
下側の3枚はすき間を詰めて貼ってゆきます
と言うのも隙間がありますと細かな荷物がカーブの度に落ちてしまう可能性がありますからね(笑)
後ろのアオリと同じ高さまでは板の隙間を詰めておきましょう

サイドの板張りはちょっと一工夫必要になります
前と後ろに貼り付け代が必要になりますので前後に縦の板を1枚ずつ貼ってゆきます

続いて横に3枚ずつ貼ってゆきましょう
左右とも貼ってみますと若干隙間が空きますがそれがまた板のいいところですね

最後は床の部分を貼りますが・・・
私としたことが・・・中央の部分だけ失敗をしました前側しか板を支えてくれる部分がないのです
仕方がないので接着代を板を貼って作りました

床板を全て貼ってみました
中央の2枚は幅がぴったりと言うことにはなりませんでしたので少し削って隙間がないように調整してみました

後ろのアオリを接着しました
アオリのヒンジやロックは後でつけることになります
なんとなくいい感じになってきましたね

次はアオリの高さよりも上の板を貼ってゆきます
ここから上は少しすき間を開けてみます
荷物が少しでも見えた方が雰囲気がいいかな・・・ってことです

サイドの方も貼っておきまして・・・
雰囲気を確かめるために車体の上に載せてみましょう。
雰囲気はいかがでしょう・・・?
まあボディカラーが塗られていない状態ではよくわからないかもしれませんが・・・
僕には雰囲気がつかめているのですけどね(笑)


さて明日からは通常営業ですねまた忙しい一週間が始まります・・・(汗!)

段ボール箱の制作

2019-06-18 19:56:55 | Ford Model T Truck
本日も山陰は晴れて良い天気でしたよ。
写真では雲もなく快晴に見えていますが・・・私の目には薄く雲がかかっている様に見えますね。
こんなに青い空では無い様な気がします(笑)
でも何度写真を写してもこうしか撮れません。

午前中は自宅の掃除から・・・まあいつもの休日ですからね、普段家にいないので掃除はお休みにまとめて行なうしか有りません。
そして今日はちょっと所用で山の中にお出掛けしました、お昼からはアトリエに戻って花壇の手入れ・・・
Cafeの駐車場に面した所にグリーンカーテンが育ちつつ有ります。
今年もパッションフルーツを植えていますが・・・
ちょっと寂しかったので近くのホームセンターで買ったメロンの苗を4種類程植えてみましたら・・・メロンの方が元気良く育っています。
最初の頃に「ころたん」と言うメロンを植えてかなり収穫しましたが2年目は余り出来が良くなかったのでそれ以来メロンは敬遠していたのですが・・・この4種類のメロンはどれも元気良く育っています。
1度だけウドンコ病が出たので殺菌剤で消毒しましたがそれ以来は元気に育っていますね。パッションフルーツとメロンが競争しています(笑)

メロンの花はこんな黄色い花です・・・こちらは雄花でして実はならず受粉の為の花粉だけの為に咲いています。

そしてこちらが既にしぼんでいますが雌花です
花の根元が膨らんでいますね、ここがメロンになります。

そしてパッションフルーツは既に花が終わって実になっています
これからまだまだ大きく育って熟したら勝手に落ちます(笑)
落ちてから1週間程追熟したら食べごろですね。

その後は太い丸太の薪割りです・・・今日はどうしても完了させたいのです。
少し蒸し暑かったですが・・・頑張ったお陰で丸太の方の薪割りは完了しました。
後は細い方が残っています、と言っても量は結構有りますけどね。

そして本日の制作です
これ何かよくわからないかもしれませんが余ったレジンを型に流して作ったレジンの厚板ですね
これを切りまして削ります・・・

削るのにはフライス盤を使いますがまず最初に削るのはこのバイスにきちんと固定出来る様に持ち手を作ります。
この為に素材の厚みには余裕の有る方が良いですね
凸型に削ってあるのがわかりますか?
この出っ張った部分をバイスに固定します。

裏返してバイスに固定して周囲を削って予定の寸法の塊を作ります
予定の大きさは11mmX14mmで高さが8mmです
良く見ますと下の部分に削られていない部分が薄く残っていますねこの薄い部分を含めて厚みが8mmになる様にしています。
なぜここも一緒に削らないのか・・・?
ここも一緒に削ってしまいますとバイスを削ってしまう恐れが有るからなのです。
まあそれは容易に想像がつく所でしょうね
バイスにつかむ部分をもう少し高さを付けておけばバイスを削ってしまう事が無くて良いのでは?
と思われるかもしれませんが・・・この残った部分にはまだ役割が有ります。

この羽の様に残った部分が先ほど書いた部分です。
厚みにして0.5mmくらいでしょうか・・・
上下を逆にしてバイスに取付けて固定しますがこの羽の様な部分はバイスの上に載って水平を出すのに使うのです。
そしてバイスに固定していた余分な部分を削って綺麗に仕上げます
最後にこの薄い羽の様な部分をカッターナイフで切り取れば段ボールの原型になりますね

羽の様な部分は薄いのでデザインナイフで容易にカット出来ますしその修正もサンドペーパーで簡単に削れるのです。
バイスに固定する部分は厚みも有りますので手で削り取るのはなかなか難しいのです、そう言う部分は機械で削って薄く残しておいたガイドになる部分は手でカットするのが理想ですね。
どうやったら綺麗に楽に加工出来るのか良く考えて手順を決める事が肝要ですね

次に段ボール箱を良く観察しまして折り曲げてある部分は角を丸めます、そして蓋の部分やダンボール箱サイドの貼り合わせ部分はスジ彫りを掘ってゆきました。
これらの加工をする事でただの四角な箱に表情が出てきますね
これで如何でしょう?
この段ボール箱ですが荷台に10個積みたいので・・・同じ作業を10回繰り返すなどと言う事は有りません
シリコンで型取りをしまして複製をします。


メイクアップさんの発送用の段ボール箱にはこの様な印刷が有るのをご存知でしょうか?
まあ全部が全部では無いですが・・・。
うち小口のショップなのでほとんどこの箱で送られてきます。
この写真からデータを起して段ボール箱様の赤いデカールを作ります。
実際の段ボール箱と同じ様に貼付けて荷物を作りましょう。
クロネコの伝票も作らないといけないかもしれませんね・・・。


明日もお休みですが・・・やっぱり薪割りをするか畑に苗を植えるか・・・なかなか悩みどころですね。

看板の取付けと荷台の制作

2019-06-17 21:25:49 | Ford Model T Truck
本日の山陰はとても天気が良くて昨日までの雨が嘘の様ですね〜
そんな天気なのでついつい畑を見ますと先日収穫したタマネギのマルチがまだそのままになっています。
雨が降って来たので収穫だけで手一杯で片付けまで手が回らなかったんですね。
収穫の時は嬉しいのでついつい力がは入りますが・・・片付けはね〜
なかなか力がは入らない(笑)
でもそれでは次の作物を作れないのできちんと片付けをしなければなりません・・・これは当たり前ですね
そして丸太の山を見ますと・・・冬のストーブの燃料の為にやはり割らないとそして夏の間に薪を乾燥させないと冬に使う事が出来ないのです・・・
いったい何時間仕事をしているのか不思議に思われる方も有るみたいでして・・・質問のメールが来たりします(笑)
もっと聞いてみたい方はいきなり来られる事も・・・私の方はウェルカム状態なので全く問題ないのですが最近は少し距離が有る所(先日は金沢ナンバーの車でしたねそれもまた同じ車が1週間からいらっしゃったり・・・そんな遠い所から?こちらの方が心配になります(笑)
今日も薪を割っていますとお店の方に入る前に建物の写真撮影から始まって・・・
よっぽど建物にインパクトが無いと普通しませんよね〜(私の方は全く迷惑じゃないですよ・・・)
そんなお客様が今日も何組かいらっしゃったのを発見しました、たまには外から俯瞰的に自分のお店を見てみるのも良いかもしれないな〜と思いました。
そして有り難い事に幸せそうな顔をして帰って行かれるのです・・・これもまた外から作業をしながら見ていて感じました。

仕事がどんどん押し寄せてきますね・・・モテモテで困ってしまいます(爆!)
モテモテついでに・・・
また宇宙戦艦ヤマトを作っています
1個作りますと続けて注文が来ます・・・1/43に比べて簡単では有りますけどね。
作りなれない物を作るのはなかなか大変だったり致します。
しかもこれは完全に時間外の仕事ですからね〜。
普通の仕事時間には作れません(笑)

前置きが長くなってしまいましたが・・・
今日は昨日作った屋根の上の看板の固定からですね
看板のステーをキャビンに穴を開けて直接取付けるのはダメと昨日書きましたね、そして其の説明もしたはずです。
まずはステーをキャビンの背面の板に取付ける為のプレートを作りましょう
車のボディの板は薄い鉄板なのでこの時代だと0.8mmくらいかな〜
今だともっと薄くて凹んでも板金では直せないのです。
なので裏側に補強が有る部分を探して付ける事になります
このボディですとリアウインドウの部分にはガラスが入りますからこの部分に井状に補強が有る物と思われます
その部分に一部かかる様にステーを付けますがまずは取り付け用のプレートからです
片側付けるのに4本のボルトで取付ければ多分大丈夫でしょうから穴を4つ開けておきましょう
2つのステーを一枚の真鍮板にケガキ線を入れて加工してしまいましょう
普通なら重ねてハンダ付けをして一度に穴を開けてしまう所ですが・・・まあそこまでシビアな物でもありませんから普通の作業をします。

2枚の取付けステーになる様にカットして削って仕上げましょう
そして中央に内径が0.8mmの真鍮パイプをハンダ付けします。
このパイプに看板のステーを差し込める様に仕上げようかと言う所です。
なぜならこの手の看板は取り外し式にしておきますと実車でも大変重宝致します(笑)
高さの制限が有る所でも外せば入って行けますし荷台に長尺の荷物を載せる場合には屋根の上に斜めに掛けますから看板が外れた方が楽ですよね。
実際にガス屋さんのサラリーマン時代に軽トラックに乗って仕事をしていましたが展示会等が有りますとここに看板を取付けていましたので脱着式にしておりました。

取り付けの位置を決めましょう
マスキングテープの細切りで水平を出しておきます
幌の折り返しに当たらないか?全体の高さは?確認して瞬間接着剤で仮留めします。

取り付けの板の穴をガイドにして0.5mmの穴を開けておきます
最終的な取り付けはアドラーズネストの六角ボルトを使って取付けようと思っていますがそれは塗装が完了して最終組立ての段階ですね。
下穴を開けておきますと後で作業が楽に出来ます。

看板を背負った最終的なスタイルはこんな感じになりますね・・・
如何でしょう?多分お客様もこのブログをご覧になられているはずなので・・・最終確認ですね。

斜め後から・・・
元々のキットとは全く別物になってしまいました
そのまま使ったパーツはほとんど無いですし・・・キャビンくらいかな〜その原形を残しているのは。

看板はメイクアップさんの物でいく事になったと連絡を頂きましたのでこの少し雰囲気の違う看板ですが・・・メイクアップさんの物でゆきます。
最初はスタジオロッソでも良いですよと植本社長さんは言われたのですが、スタジオロッソでは荷台に載せる物が無いのです。
まあタマネギやニンニクくらいなら載せられるかもしれませんが・・・(笑)
その荷台の荷物を決める為に先に荷台を作らなければならなくなりました。
荷台のフレームの色は・・・。
散々迷いましたがボディカラーがキャンディレッドなのでどの色も似合わないのです。
こうなったら素材の色を生かしてクロームで仕上げましょう
細かなペーパーをかけてヤスリ傷を消して行きます、そしてリューターにつけたバフでピカピカに磨きます。

下側のホワイトメタルの部分はセミグロスブラックで塗装仕上げにします。
周りをマスキングしてサフが飛ばない様に養生しておきましょう

荷台のアオリの部分は・・・
実はこの荷台の仕上げで一番困ったのがインストに有ったお客様のメモ書きでした。
実は荷台は2種類付いておりまして一つは板で箱組になったもの、もう一つが細い板を隙間を開けて取付けた物なんですね。
お客様のご希望は後者で細い板を隙間を開けた物をご希望だったのです。
まあこれは面白さから言いますとこちらの方が良い訳でしてね、私でもそれを選びます。
問題はその次の文字でした・・・
木目調に塗ってくれと・・・書いてありました。
1/43では(まあ例え場1/18でも同じなのですが)いくら気を使って塗っても木には見えないのです。
少なくとも僕にはその能力は有りません、しかしどの方法を使えばお客様のご希望に沿えるのか考えるのは得意なんですね。
このご希望を叶える為に本物の木を貼る事に致しました。
これなら塗装をしなくても本物の木にしか見えませんからね。
幸いな事にプロのモデラーになった時にメイクアップさんからプロバンスムラージのキットで1/18のフェラーリのスピードボートの制作を依頼された事が有ります。
そのモデルはレジンでしたが実際に木を貼って仕上げました、それはG.A.ウイングローブさんが1/15のモデルカーで実際に木を貼って作られていたの彼の本で見て知っていたのです。僕とはレベルが全く違う人なんで恐れ多いのですけどね。
話が長くなってしまって申し訳ないのですが・・・実は本物も見た事が有りまして、私のお店が開店した時にメイクアップの植本社長が実物を展示用に何ヶ月か貸し出して下さったのです。
警備保障は入っておりますがこの貴重なモデルをショーケースの中に置いたまま自宅に帰る訳にもゆかず、帰宅する時は専用の箱に入れて・・・この貴重で高価なモデルと一緒に通勤して居たのを思い出しますね。
長くなってしまいました(爆)

その時に買っておいたローズウッドの板を思い出しました
地元では檜位しか売っていなかったので東京に納品に行った時に東急ハンズで買って飛行機で機内持ち込みで持って帰ろうとしたら長過ぎましてその場で半分に折って持って帰った記憶が有ります(笑)
荷物の係の人が、僕が怒って逆切れしたのかと思ったらしく少し引いていましたね。
いや〜そうじゃなくて「どうせ短くして使うから大丈夫なんです」と説明したら苦笑いしてたな〜。
これなら質感や色相もキャンディレッドに良く合うのでは無いでしょうか・・・!?

こちらは荷台側から見たところですね
両端に金属部分が見えているのはここが荷台部分と重なってしまうからです。
ここに木を貼ってしまうとその分アオリが後に下がってしまいます、まあどっちでも良いのかもしれませんが一応納まりを考えて作らなければなりません。

後側のアオリは隙間を小さめにしておきました
と言うのも余り隙間が広いと荷物が落ちてしまう恐れが有るのです
荷台もこの高さくらいまでは隙間が小さめにしておきましょうかね・・・荷物が落ちたら困りますからね。
荷台の金属の枠と木の質感はなかなかよさそうですね
これならボディカラーとのバランスも良さそうです。


先に荷台を作ったのには訳が有ります。
荷台に木を貼ることで寸法が多少ルーズになってしまうのです。
なの出先に荷台に木を貼っておきまして内側の寸法を確定したいのです、そして荷物を作ります。

屋根の上の看板の制作

2019-06-16 20:26:52 | Ford Model T Truck
山陰は本日も天気が良くないですね。
昨夜も2度程大雨の警戒のメールが来ていたみたいです・・・
タマネギを干しているガレージの浸水が心配だったので恐る恐るシャッターを開けてみますと・・・
浸水は全く無くタマネギはカラカラに乾いています。
これならそろそろいつもお世話になっているメイクアップさんに送っても良いかな・・・。
まあ決して珍しい物じゃないけど、無農薬で無除草剤(除草は手で抜くだけです・・・笑)だけが取り柄なんです。
それに南青山ではタマネギ畑はないでしょうから。

さて本日も仕事を始めましょう。
現在作っているトラックのキット(元々はホットロッドではなく普通のトラック)には屋根の上に看板が付けられているのです。
キットでは屋根に穴が有って其の部分にホワイトメタルの部品を差し込んで接着する事になっています。
しかし、この屋根は其の形状から幌式の屋根の様ですのでこのように穴を開けて留めるという事は出来ないのです。
しかもフロントウインドのフレームは華奢でとても走行中の風圧に耐えられそうに有りません。
ウインドフレームだけでも前側から引っ張る様なステーで補強をしているのですからね。
・・・と言う事で看板の位置はキャビンの後側の鉄板で出来た強度の高い部分に変更します
そして看板ですがインストのお客様のメモ書きを見ますとただの長四角な物では無くデザインをしてくれという事みたいなので少し変形させて化粧をしてみようかと思っています

お客様の書かれた鉛筆の線からご希望の形状を読み取りますと・・・こんな感じかな〜。
長方形から曲線で少し切り取って縁に真鍮線をハンダ付けします。
真鍮板は0.2mm縁の真鍮線は0.5mmなので板の部分よりも線の部分が飛び出します・・・ここがポイントです。
同じ厚みで作ってしまうと凹凸な感じが無くて全体にノッペリしてしまいます。

厚みの違う素材をハンダ付けする場合は裏側にアルミ板を軽く接着しておきましてスペーサーにします。
理由は二つあります
一つは放熱が良いのでハンダが板の部分になるべく流れない様にします。
最終的な仕上げは磨いて仕上げのか塗るのかわかりませんが磨いて仕上げる場合にはハンダが流れていない方が良いからですね。
もう一つは仮にハンダが流れても真鍮板と一体になってしまう事は有りませんのでこんな場合のスペーサーとしては最適かと思います。

それでも余分なハンダが全く無いと言う事では有りませんのでハンダを削ってからざっくりと磨いてみました。
ちょっと派手なデコレーションかな??

次はこんな物を削っています
旋盤で真鍮の丸棒から削りますが自家製の丸い刃物を使ってなだらかなRを描いて削っています・・・
これだけでは何かわかりませんよね〜

中央に糸鋸を使ってスリットを入れます
刃の幅は0.2mm
良く見るとわかりますがスリットを入れた部品の上側になっている方には0.6mmの穴を開けてあります。
この穴は看板を支える棒が刺さります。
ここまで書けばわかりますかね〜??

まだわからなかった人でも下の写真を見たらご理解頂けるでしょう
看板の左右で看板を支える棒の化粧ですね
スリットを入れた部分で看板を支えます(勿論ハンダ付けです)
この看板を作るにあたって実物の画像は見ておりません
お客様のメモ書きのイメージを膨らせていきますとこの様な形状になります。
模型の制作は時として実車に無い物を作らないといけないことも有りますし実車の詳細がわからない事も有ります。
いずれの場合も実車の構造を熟知して想像し作る事で解決出来ると思っています。

こんな感じで取付けられれば良いですね・・・
実はここからがなかなか大変なんですね。
普通の方なら取付けステーをL型に曲げてキャビンの後のパネルに穴を開けて差し込んで接着でしょ?
恐らくブログを読んで下さっている方の9割の方はそうだと思う
でも実車の構造を考えるとそれではダメな事がわかります
屋根の幌が留められている部分は裏側の補強のフレームが付いている事は簡単に想像出来ますよねしかし其の部分に差し込む事は幌を其の部分だけくり抜くか切っておかないとステーが付きませんよね。
しかし、幌の特性を知っていると幌を新品状態で張ってから経年変化で収縮してゆきますから後々雨漏りの可能性が出てきますので、実車ではそんな付け方をしないのです。
キャビンのバックパネルに広い面で取付けられるステーを取付けてかかる力を分散して取付けます。
幸いな事に楕円の窓の上側と下側には横向きに裏側で補強がは入っているでしょうから・・・これなら大丈夫でしょう。


・・・と想像力逞しく制作は進みます(笑)
僕にとって模型は実車趣味の集大成なのかな・・・。
明日は荷台の荷物を作りましょう〜。
雨が止んだら薪も割りますよ!!
明日も頑張ります。

ナンバープレート台の制作

2019-06-15 21:44:58 | Ford Model T Truck
本日の山陰は雨ですね。
昨夜も結構強く降っていまして夜半頃だったでしょうか?雨の音で目が覚めました。
自宅の屋根は瓦屋根ではないので雨の音が結構響くんですよね。
この屋根ですが私が管理する様になった頃に雨漏りを起す様になりまして屋根替えをしたのですが、其の時期に地震が多く発生しましたので普通の屋根瓦にしますと建物上部の重量が増す事で地震に対して弱くなってしまいます(この辺りは昔工務店にいた事が有りまして結構経験済ですね)のでガリバリューム鋼板にてふき替えています。
なので音が若干大きいのです、でも雨が降ったのがよくわかって良いですけどね(笑)

なので今日は外仕事はお休みです。

今日はこんな物を削っています素材は洋白の丸棒です・・・
直径は2.2mm・・・
良く見ますと中央が凹んでいて其の部分に弓なりに曲げた洋白線が入れてあります
まだハンダ付けしてないのですけどね・・・置いてあるだけです。

ハンダ付けしました。
何?ハンダが見えない?
最低限しかハンダを付けないのでさっと流れてしまい表面にはほとんど見えません
先日ハンダゴテのコテ先を交換しましたよね(折れてしまったので)あれからハンダ付けが上手になった様な気がします
コテ先に付けるハンダの量を上手にコントロール出来るからなのでしょう
ハンダ付けがうまくいかない方は一度コテ先を交換してみるのも良いかもしれません
そしてコテ先を綺麗に保つのがハンダ付けの上達の秘訣かもしれません

出っ張っている弓なりの洋白線の部分ですが細かなペーパーを使って平らになる様に削っています。
最後にバフを掛けてピカピカにしてやりますと・・・クラシックなテールランプが完成致します
上側はウインカーのオレンジで下側はテールランプ兼ナンバー灯になります
当時はストップランプが無かったんですね・・・追突される程車の数が無かったのかもしれませんね(笑)
今では考えられません。

ちなみにキットの部品はこんな感じです
先ほど作ったナンバー灯はただの丸い突起です
しかも形状は随分疲れた感じですね・・・さすがにこれでは使えません。

真鍮板でナンバープレートを取付ける台を作りましてナンバー灯を取付けています。
ホワイトメタルの部品をいくら削ってもこんなに薄くは出来ませんからね、それに薄くしてしまいますときょうどのもんだいもありますし。

車体のどこに取付けようかと迷う所ですがインストでは右側後部に付ける様になっていますが取り付け位置の指示は無くいい加減な感じですね(笑)
荷台の部分にアオリを付けましたのでこれが開閉した時に当たる様な構造では興醒めですね・・・と言う事で荷台よりも少し奥にはいったフレームの後端部分に取り付けてみました。

まだまだ仮組が終わりそうにありませんね
例えばこのサイドウインドウですが・・・
インストには何も書いてないのでガラスは入らず穴が開いているだけなのかもしれませんが・・・
市尾今時の車を知っている身としてはガラスがないとどうもすっきりしないのです
と言うのもここにガラスがあってもドアの部分にはガラスも何もないのです・・・ですからここだけガラスを入れても何も役に立たないのではないかと思うのです
この実車がどうなっているのか知りたいのですけどね・・・今更それは無理ですし。

楕円のウインドウの部分ですがフチの部分を掘ってみました
この彫り込んだ部分にガラスを入れてその周りにウェザーストリップの部品をつけてみようかと思い立ちました

ウェザーストリップは一応洋白で作っていますがゴムの素材を感じられる様にセミグロスブラックで仕上げるのかクロームメッキのモールの仕様にするのか塗装して最終組み立て時に決めようかと思っています

リアのウインドウも楕円ですね・・・このクルマをデザインした方はよっぽど楕円のディティールがお好きだったみたいですね
楕円はモールを作りにくいんですけどね(笑)

こちらも同様にモールを作っています
仕上げはサイドウインドウと同様ですね


明日も雨らしいので朝からアトリエで制作かな・・・?
雨が上がれば少し薪割りをしたいんですけどね〜
明日は懸案事項の屋根の上の看板を作りますよ。