Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

クリアー部品複製作業

2020-07-06 20:15:39 | その他
本日の山陰は朝から雨が降っています
天気予報でも雨の確率が大変高くなっていますね〜
今日の降水確率は80%、明日は90%です・・・当分雨が続きそうですね。
と言う事は・・・中庭の芝刈りや草刈りが休日の間に出来ないという事ですよね、これは困りました。
予定変更を考えないといけなくなりました。
比較的自由にスケジュールが決められますけど、それでも店の周辺の整備は休日に行うのが良いですからね〜汗をかきかき中庭の整備をしている現実は余りお客様に見せたくないですから・・・。
現実離れしていると言うのが当方の様なお店の売りなんですよ(笑)

さてさて今日も雨なので朝から本業を進めます
1/6のS20型エンジンのフロントカバーを複製準備をします
まずはこんな斜めに湯口を付けてプラ板に固定します
強度は不要です、シリコンゴムを流した時に外れなければ大丈夫です。
なので瞬間接着剤でOKですね
何故斜めにするのかと言いますと実際にシリコン型として使う場合には上下が反対になります
なので型の中の空気がなるべく抜けやすい様にしてやります
まあ真空注型装置を使いますので大部分の気泡は抜けてしまいますが・・・それでも抜けやすい方が良いに決まっています。

こちらがシリンダーヘッドの前側の部分ですね
こちらも斜めにしておきましょう特に左斜め下の部分はカムカバーに接する面になりますがW型になっていて気泡が抜けずらいですから・・・

そして型枠を組みます
まあこれもプラ板を組み合わせてテーピングしておくだけなんですけど・・・
最近分解する事が多いのでテーピングを2重にしています
プラ板にシリコンが付くからテープの粘着が弱くなるのがその原因かと考えています。
何か対策をしなければならないと思っていますが・・・
さてさて・・・
実は僕はこの型取りとか複製の作業が余り好きじゃないのですよね〜
何故か・・・
手にシリコンが付くからなのです・・・うかつに何かに触る事が出来ないのです。
ドアのノブとか椅子とかゴミ箱とか・・・あらゆる物に透明なシリコンが付きまして他の作業が出来ないのですよね。
特に塗装は無理です(笑)
シリコンをいじった後はブレーキクリーナーを使って室内の掃除が必須なんですよ
それに1〜2時間かかってしまう・・・

次はS20エンジンのカムカバーですね
このカムカバーですが・・・
今まで複製した事が無い向きでシリコン型を作ってみました
と言うのもいつも通り立てて作業しようと思いますとアルミダイキャスト製で大きく重く支え切れないと判断したからなのです・・・
でもシャーシの様に裏側を油粘土で塞ぎシリコン型を作りますと2日間かかってしまうのです・・・裏表を別々にシリコンを流す都合ですね
せっかく透明なシリコンを使いますから一発で決めたい・・・プロの仕事としてはかかる時間を短縮する事も大事なんです
シリコンの量は同じながら時間が2倍かかればお客様の負担も多くなってしまうのですから・・・
さてこの方法が巧くいけば御喝采ですね〜!!

そして・・・1/20スケールのプラモデル用のシャーシですね
こちらは一発では大き過ぎまして2回に分けてシリコンを流します
今日は裏側に盛った油粘土を外す所からですね
これがまた結構大変です
ヘラなどを使って油粘土を取り除きますが元になったプラモデルのシャーシに傷が付くといけませんので慎重な作業が必要になります
また油粘土は不透明なのでその下側の様子がわからないのですよね〜形状も細かく覚えている訳ではないのです。
数時間格闘する事・・・手は油粘土でギトギトです
幼稚園の時はよくもこんな粘土で遊んでいた物です。
最後にブレーキクリーナーと古歯ブラシを使って粘土を落とします
残っていますのその部分の再現度が悪くなってしまうので・・・丁寧な作業が必要ですね。

続いてS20のカムカバーにシリコンを流しました
もう後戻りは出来ません・・・(笑)
カムカバーの裏側にシリコンがきちんと回ってくれていますかね〜?
それが一番心配ですね〜

続いてシャーシの方にもシリコンを流します
こちらは大きいので大量に流す必要が有りますので何度かに分けてシリコンゴムの1次脱泡をしています。
周囲のマスキングテープはブロックの裏側の凹みにシリコンゴムが流れ込まない様に貼っています
2次脱泡をした時にこの凹みにシリコンが流れますと肝心の部分のシリコンが目減りしてしまうのですよね〜。


これで一日分の作業終了ですね〜
あ〜疲れた。
ブレーキクリーナーを使って掃除して帰りましょう。




ランチア037ラリー終了 エンジンパーツの複製

2020-07-05 21:00:55 | ミニカー修理
本日の山陰は午前中は曇りですね
午後には晴れて暑い空が見えていました。

熊本県南部は大雨の被害がひどいみたいですね〜
昨日は忙しかったのであまりネットのニュースを見なかったので今朝の新聞を見てびっくりです
遅ればせながら大雨で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

さて本日最初の仕事は中庭のブルーベリーに鳥除けのテグスを貼ります
と言うのも
最近、鳩よりも少し小型で黒っぽい鳥がブルーベリーを食べているようなんですよね〜
昨年はこの時期にもう収穫しているはずだから油断していたらずいぶん食べられてしまったかもしれませんね。
今日は厳重に鳥除けします。

そんな余分な仕事があるから中々本業が進まないのも仕方がないと言えばそうなんですけどね〜
時間の配分が難しいですね。

さて本日は再びランチア037ラリーのボディをひっくり返しまして作業を続行します
(流石に一晩ひっくり返したままではその重量でボディが変形してしまいますからね・・・帰る時には元どおりに4点着地させておきましたよ)
一番難しい穴の位置決めを行います
MFHさんのインストによりますと穴の位置は決められていないですが床下にスペーサーを取り付ける指示があります
ボディの中央は2カ所、他はフロントがフロントメンバーの部分、リアはミッションの下なんですね。
まずは中央からMFHさんの指示ではマスキングテープの貼ってある右下側に丸い凸がありますがここに面に貫通しない程度のビスで取り付ける事になっていますがボディと展示ベースを連結するための太めのビスですと室内側に貫通してしまうので流石にこの場所にと言う事はできません
そしてもう一つの問題はこの凸の面積が小さいのです
大きめのスペーサーを作ってボディへの接触面積を増やそうとしても担いでしまうので具合が良くないのです。
なので固定用の穴の位置はマスキングテープの左上側にしました
この位置ですとシートの裏側の空間を使う事になりますから室内側からは全く見えません
ただしドリルで穴を開ける場合には貫通時にシートに当たらないように気をつける事や長めのビスがシートの裏側に当たらないようにその長さには気をつけなければなりません。

リア側はこの場所に小穴を開けてみました
一気に寸法通りのものを開けるのではなく最初は小穴で反対側の様子を見てみます。
問題がなければ寸法通りの穴に拡大します
リアのこの場所はアンダーパネルはホワイトメタル製でその上側はミッションでしたのでミッション部にも穴を開けて同時にビス留めをすると良いかな〜と考えています

フロント部分はこの位置にしました
これはMFHさんの指定の位置です。
この部分もホワイトメタル製ですが取り付けには極小のビスを使ってある様なので接着だけによる取り付けよりも強度的には問題がないと思います。
こちらもタップでネジを切って強いビス穴を目指しましょう(笑)

そして4つの穴に全てネジを切ります
中央の穴と後部の穴はその奥行きに気をつけてネジを切らないと破損してしまうことがありますので気をつけなければなりません。
慎重な作業が要求されます
ドリルで穴を開ける場合はチャックからのドリルの突き出し量を調整することで破損を防止することもできますがタップは突き出し量を調整できません・・・比較的軽い力でネジを切れますので知らない間に・・・
破損してしまいました・・・などと言う確率も高いのです。
もしどうしても心配ならネジの深さの目印にマシキングテープをタップに貼ってその部分までしかネジを切らない事にするのです
細かなことの繰り返しですが完成間際の失敗は避けなければなりません・・・この時点で失敗しますとモチベーションのダウンは必須ですからね〜(笑)

旋盤で削り出したスペーサーは薄い両面テープでシャーシの裏側に固定しておきました
そして裏からビス留めしますと固定完了ですね〜

続いての仕事は・・・
ディアゴスティーニ1/6エンジン(?)のカムカバーとフロントカバーの複製です
中にカムやタイミングチェーンなどがあるらしいのですが蓋をしてしまうと見えなくなってしまうのが残念らしくて透明な樹脂で複製してくださいと言うご依頼ですね。
フロントカバーにはこんな部分にナットが瞬間接着剤でつけられています
おそらく設計ミスでオイルパンの止めネジが止まらなくなったのでしょう・・・
とりあえず外して複製してくださいとと言う事になったので元の姿が分かる様に写真を撮っておきました。

複製には問題がありましてね
透明なものを作りたかったら・・・原型の表面はツルツルにしておかないと外側が磨りガラス状になってしまうので中が見えないのです
カムカバーは実車の場合は少しゴールドの入ったガンメタリックで結晶塗装になっています。
この模型のカムカバーは表側も裏側も艶消しのガンメタリックなので剥がして磨くか・・・
とにかく全面を表面をピカピカにする必要があるのです、どんな方法が一番楽でしょうか?
私はラッカークリアーを塗りました・・・
これなら原型として使った後で艶消しクリアーを軽く塗れば元に戻すことができるかもしれませんし裏まで磨く必要はない(もちろん表もね)ので楽が出来そうです
早速塗りました、なるべく薄く塗りたいのでシンナーで薄めたクリアーを何度かに分けて塗っています


シリコン型の制作は明日のことになりそうですね〜。
まだ途中になっているシャーシの複製も再開しますよ!!

タイレル完成/ランチアラリー/マスタング修理開始と盛り沢山かな〜

2020-07-04 22:37:34 | ミニカー修理
本日の山陰は午前中は曇り、午後からは雨が降り出しましたが・・・大雨になる事は無くザ〜っと降るだけでした。
前の道路も冠水する事もなく・・・畑の為にはよかったのかな・・・しかしながら畑は草が大きくなってきましたね〜
今度のお休みは雨が降らなかったら草刈りかな〜

今日は午前中にはお隣の県の若いモデラーさんのY崎さんがいらっしゃいました。
昨日メールを頂き今日は島根県出雲市まで行きますのでデカールの件で寄らせて下さいという事だったんですね。
朝一番でデータを用意しておきまして現物のミニカーを拝見して採寸・・・データの大きさを変更してその場で印刷しお渡ししましたらその早さにはちょっと驚かれた様です。
PCデカール程度ですがその場ですぐ出来るというのはやはりアドバンテージなんですよね。
彼はまだ46歳先が長い・・・私は60歳・・・先が短い・・・ちょっとアドバンテージがないかな〜(笑)
頑張って下さいね〜あ〜そうそうナンバープレートの写真を送って下さいね〜。
すぐに印刷して送ります。
また困ったら御相談下さ〜い!
お昼は厨房係・・・これは決定事項(爆笑!!)
午後からは若手写真家のI谷さんとK脇さんがいらっしゃいました。
何でも職人の顔を撮影したいとか・・・
いや〜僕で良いのだろうか???
まあ仕事をしながらの対応なので・・・勝手に仕事をしていたら良いのです・・・でもちょっとだけ緊張ですね〜。
TVの収録の方が緊張するのかな〜(笑)
でも楽しく仕事が出来た午後でした〜!!
まあ仕事は楽しい方が良いに決まっていますから〜!

今日はまずマスタングからです、後でご紹介しますがタイレルは翼端板にウレタンクリアーを塗りましたので完全硬化まで時間がかかりますからね
その硬化待ちのために先にマスタングを進めると言うことです

リアウイングのステーとサイドエキゾーストパイプの遮熱板が無くなっているので作ってくださいと言うことでお預かりしております
送っていただく時に
紙製の台座が脱落するといけないので・・・と言うことでマスキングテープで貼ってくださったのですが・・・先日の輸送事故を大きく書いてしまったのでお客様が過剰に心配されたのではないかと・・・
ちょっと反省しました。

と言うのも
紙製の部分にマスキングテープを貼りますと剥がす時に紙の表面も剥げてしまうんですよね
仕方がないのでお客様に連絡し、説明をしてドライヤーで温めて粘着を弱めて剥がします・・・ですがこんなに紙の表面が剥げてしまうのです
特に紙箱の角に近い部分は紙が弱っていまして剥がれやすいのです。
最新の注意をしながら剥がしているのですけどね〜。

あとお客様から伺っていたのがミニカーを振るとカチャカチャ音がすると言うことなので
台座から外してみましたが異常なし
でも確かに振ってみますと音がします
裏板を外してタイヤホイールを外しますと・・・こんなものが・・・落ちてきました
ブレーキのディスクに貼られているエッチング板が外れていました。
これがホイールとブレーキの間で遊んでいたんですね〜
なんと4輪中3輪の物が外れていました

よくみますとブレーキの部品とホイールの中心の部分にこんなに隙間があります
まあこれだと接着剤を入れて固定ができるような間隔ではないですよね〜
無ちょっときちんと設計してよって言いたいかな〜(笑)
それとも有り合わせの部品を使っちゃったのかな??

外れてしまったエッチングの部品がついていたのはこのブレーキの部品なんですね
もともとディスクの部品はあるのですが・・・見た目を良くする為にエッチング版を追加した・・・と言うのが見え見えの部品構成じゃないかと・・・
エッチング版をつけるならドリルドディスクの表現は不要ですよね〜
しかも接着面の少なさは特筆すべき物ですね〜これなら外れるはずですよ。

しかもシャーシとボディを連結するビス穴にはコンクリートにビスを止める為に使うアンカーが植えてあります。
ここまで必要ですかね〜
それとも穴のサイズを間違えたのかな??
それにしても大胆な設計ですね〜。


ここからはタイレルです
本当はこちらの方が先なんですけどね
翼端板にウレタンクリアーを塗りました
昨日塗り直しましたが周囲の部分と艶が違ってきますのでウレタンクリアーを塗って整えます。
この効果に時間がかかるんですよね〜。

メインウイングの上側は今回は塗っていないのですがクリアーにゴミを噛んでいましたので削っています
本来は頼まれていませんが・・・流石にここは良く見えますからね〜まずは2000番のペーパーで削っています

その後バフレックスの3000番で研磨・・・
そのあとはラプロス8000番からコンパウンドで仕上げました

ウイングステーの上側のピンに注目です
後ろ側のピンが前側に倒れていますね
本来はこの角度ですとウイングに入りませんよね。
なので真っ直ぐに直すか切り飛ばすかですね〜
おそらく後ろから押されたので曲がってしまったと思われます

ウイングを接着していよいよ完成が見えてきたな〜と思ったのも束の間
リアのオイルキャッチタンクのホースの取り付け部分がカウルに干渉します
多分これは設計の問題なのかもしれません
3Dで造られる模型の大部分にこんな事は結構あるんですよね
人間完璧ではないですから
カウルを削って収めましょう
仮組み時なら他の解決方法もあったのですが完成後にはこの様な方法しか無いですね〜。

展示ベースに留めて完成ですね
と言っても・・・留める前にスペーサーは作らなければならないし展示ベースに穴も開けなければなりません
もし、ずれて穴を開けてしまうと・・・当然新しいものを買って弁償しなければならないのですよね(汗!)
まあそんな事にならないように確認作業を怠る事はありませんね

さて次はランチアラリー037の完成品です
こちらは修理はなく台座に留めるだけですね
と言ってもビス穴を開ける位置は慎重に考える必要がありますよ、完成後に表側からビスの頭が見えるような事は避けたいのです
まずは裏返しにして作業をします

テープの上に布を敷きましてボディに傷がつかないようにするのは・・・
ルーフの上にアンテナのベースがついているからなのです
裏返して作業をしますとこの部分が邪魔になるんですよね


ここで時間になってしまいました
この続きは明日の作業になります・・・なかなか終わらないです。


やっと展示ベースへの取り付け作業です

2020-07-03 21:30:12 | ミニカー修理
本日の山陰は曇りですね。
午前中は・・・時々、パラパラッと雨粒が落ちますが・・・道路が濡れる程では無かったと思います(お昼には忙しくて外を見ている余裕が無かったです)
比較的雲は薄く明るい曇りでした、大雨を降らす様な黒い雲は見当たらなかったですね〜。
午後からは少し崩れてきまして雨がシトシト降ってきましたね
道路も濡れて梅雨って感じですね〜(笑)
今日から明日にかけて九州南部、四国南部、東海、関東付近まで強い雨が降る確率が高いらしいですが、皆様お気をつけ下さい。
最近の雨はいきなり降ってきましてパッと上がってしまいますが雨の量はかなり多いですからね、先日の雨で地盤も緩んでいると思いますのでどうかお気を付け下さい。

さてさて本日は雨が降っていなかったので出勤してからすぐに茄子/トマト/ピーマンを収穫しときました、まだ量は少ないですが茄子は柔らかくて美味しそうです。
私は麻婆茄子か肉味噌炒めが好きかな〜。
あ〜そうだ!シンプルに焼き茄子も生姜と鰹節を削ったのを乗せても美味しいな〜
天ぷらも美味しいけど少々炭水化物が多くなるので・・・ね〜ご飯を減らさないといけなくなりますからね〜。

まあ美味しい話しはここまでにしておきまして、ここからは楽しい仕事のお話ですね。
この数日「やらなければ〜」と思っていた1/12の完成品を展示ベースに固定するお話ですが・・・やっと取りかかりました。
今日やって見て感じるのは・・・「やっぱり仕事は溜めたらダメ」ってことですよね〜、でも一人の仕事量では限界がありますからね〜。
それくらい全国から修理の依頼や相談が来ます。
私の所に相談が来るのはよっぽど困られて・・・だと思うのですが。
実に有り難い事です。

さて今日の一発目はこちらのウィリアムズですね
元はタミヤのプラモデルですね
誰かアマチュアの方がお作りになられた様です。
タイヤやフロントウイングは分解して梱包してありまして送られてきたそのままと言う感じです。
タイヤを付けて車高を確認しました。

本当は組立て前に展示ベースへの取付け穴を空けて中にナットを仕込んでおいた方が良いのですが・・・プラモデルの完成品を分解するのは危険なのでアンダーパネルに穴を開けてネジを切っておきます
幸いにしてタイヤ以外は比較的軽いしこのお客様は引き取りに来られますので発送する様な事も無いので多分大丈夫でしょう。
センターを出す為にマスキングテープを貼ってケガキをします・・・
中の構造は大体知っていますので中に何も無い様な部分を狙って穴を空けています。

そしてスペーサーを旋盤で削りました
比較的広い面が当たる様に大きめのABS樹脂製で大きめにしています


次はMFHさんの1/12タイレルP34/78ですね
リアウイングが発送時に壊れたみたいですね〜翼端板が外れています
このウイングですがウイングとフラップそして翼端板からウイングステーまで組立ててから塗装されたみたいですね。
外れた部品の接着部分には塗料が入っていません、組立ては瞬間接着剤みたいな感じです。
まあ送れば壊れます。
それにボディカラーが接着剤と共に剥がれていましてこのまま接着しても直ったとは言え無い状況です。

オイルクーラーのホースの位置が良く無かったのでアッパーカウルの左側が持ち上がっていました・・・経路を変更しておきましょう。
アッパーカウルの方側が長い時間持ち上がっていましたので変形が心配ですね〜。

フロントのノーズは分解してありました
取り敢えず組立ててみますが・・・ブレーキダクトのゴム質の反発力が異常に強くて余りよい構造ではないみたいですね〜
そしてフロントノーズの内側に有るパイプをシャーシ先端のU型の部分に填めるのですが輸送中に強く打ち付けたらしく曲がっていまして・・・
ホワイトメタルなので(特にMFHさんのメタルは)折れやすいので注意が必要ですね。
まあホワイトメタルの質に付いては時代の変化で鉛フリーの物も有りますのでMFHさんのメタルの質に問題が有る訳では無いと言う事を付け加えておきます。
まあ自分の体を守る為ですからね〜。
磁石を使って簡単に固定出来る様になっていますが・・・これはキットの構成なのかどうかは?です。

ウイングステーも組立てて塗られたのか・・・ステーの間はボディカラーが薄いですね〜
翼端板が外れてしまったのでフラップが踊ってしまいましてクリアーが剥離していますね。
さすがにこうなっては・・・一旦クリアーを剥がして塗直ししないと収拾がつかない感じですね。

翼端板のウイングが付く部分はこの様に凹んでいますが・・・それ以外の部分まで塗料が剥げていますのでこれも磨いて裏側だけ補修塗装が必要ですね。
色合わせが難しそうな色ですね〜

先の展示ベースの方に穴を開ける為の準備をします
作品が大きいのか小さいのかに関わらずやっている事は同じですね。
センター付近にマスキングテープを貼って展示ベースのセンターラインを引きます。
この線が基準になります。


シャーシの裏を見ますと・・・
ホワイトメタル製ですね〜
かなり重いですね〜。
想像ではサイドポンツーンの中には何も無いはずなのでここに小穴を開けて様子を見ましょう・・・。
予想通り何もなさそうだったので・・・穴を拡大しておきます
かなりのヘビー級なので後ろ側はネジを二箇所にしておきました。

フロント側はこの辺りに空けてみました。
フロント側も最初に小穴を開けて2.4mmまで拡大してM3のビスの為にネジを切っています
もう少し大きめの穴を空けてからネジを使ってセルフタッピングしても良いのですが出来るだけ綺麗で強いネジ穴が欲しかったのでタップを立ててネジを切っておきました。
気休めかもしれませんが・・・(笑)

展示ベースの上での位置を決めます
一応リアウイングも長さの中に入れておきましょう。
リアウイングも考えておかないと完成時に後側が詰まった様な配置になってしまいます。

次はリアウイングの修理ですね
まずステーですが・・・
取付け部分はミッションの後方に4ヶ所有りますが曲がっていますね〜
写真中央のシルバーの部分がそれです

反対側も同じ様に曲がっています

ウイングステーの後下側に有るジャッキアップポイントも曲がっていまして、輸送中に箱の内側に当たったのでしょう。
リアウイングが壊れてここが当たる様になったと考えられますね。
衝撃は1個ではなかった可能性が有ります。

ウイングステーの左後側が付くのはこのピンセットで指している部分なのですがやはり曲がっていますね
実車ならミッションケースの交換になる所です(普通は折れてしまいますから)

そしてこちらが右の後側のウイングステーの取付け部分です
左よりも変形は少ないみたいですが、やっぱり曲がっています。

ステーの変形とミッションケース側の変形を直しました
元々の取り付けピンはホワイトメタル製の六角ボルトですが折れたり曲がっていたりしましたのでアドラーズネストの六角ボルトを使用しています。
やっとウイングステーが修理完了ですね。

次は翼端板ですね
ボディカラーにラッカーを使いクリアーコートにウレタンを使った場合一番困るのはこの現象ですね
ウレタンクリアーが剥離します
私が作る場合はウレタン系のボディカラーを使いますので密着の問題はほとんど無いですけどね・・・。
なるべくピンセットで剥がします(笑)
そして最終的には全面にペーパーをかけまして綺麗に面が出る様にします
1000番ではなかなか綺麗にならなかったので600番まで荒くして磨きました
こんな感じになりました
剥げた部分も綺麗にフェザーエッジが出ていますね

さて次はメインのウイングの方ですね
クリアーが剥離している部分が有りましたからその部分も削ります。
デカールが無い部分だったのは幸いでしたね〜。
デカールにペーパーが当たると困るのでマスキングテープでカバーしておきましょう。

次はいよいよ補修塗装ですが・・・
その前にとても時間がかかる大事な事をしておきます
そうです・・・ボディカラーの調色ですね
クレオスカラーを使ってボディの塗料を作ります
何をいくら混ぜて・・・とは書けない感覚的な事なので・・・
色の見極めが必要なんですね〜
使ったのはクレオスのブルー、クレオスのシアン、そしてブラックですね。
翼端板の裏に塗ってみました

翼端板の表側を参考に調色しましたが他の部分と色を比較してみましょう。
ボディサイドのカウルです・・・如何でしょう?大体不自然には見え無いと思います。

一晩、乾燥機の中でお休み頂きまして明日の作業へと続きます。
明日もこの続きを行なっておきます。


ホイール完成しました

2020-07-02 20:57:11 | Golden Arrow 1929
本日の山陰は曇り時々雨の天気ですね。
雨は強くはなくシトシトです・・・
今日からまた新しい一週間が始まります・・・気持ちを引き締めて頑張りましょう〜。

今日は朝一番で母親を病院まで連れて行きました・・・昨日マツダのフレアからスマートに変更しましたが・・・こんな事なら替えなきゃよかったです。
方向は同じなので3人乗ってゆけば短時間で業務完了だったのに。
スマートも乗ってやらないとバッテリーが上がってしまうかな〜と思ったのが間違いだったw

しかもそのフレアですがリコールのハガキが届きました。
この車は元々スズキのワゴンRなのですが・・・リコールが多いですね〜。
今度はクランクプーリーの取付けボルトの強度不足らしいです。
届いた手紙には作業時間は50分と書かれていたのに実際に電話をしてみますと1日かかるらしい・・・
代車を出しますという事だったけどまあスマートも有るので代車不要でお話を進めます。
まあクランクプーリーのボルトの交換は大変だからよっぽど慣れていないと50分では出来ませんね〜。
フロントホイールの裏側の部分に点検口が有ればそこから交換出来ますけどね・・・有ったのかなかったのか覚えていません(笑)
穴が有ればインパクトレンチを突っ込んで10分程で交換出来ると思いますが・・・整備性は余り考えてないかな〜
それに下の方ですと強度を保つ為のメンバーが有って点検口を作るのが難しいかもしれませんね。

昨日の続きですね
センターロックのボルトが出っ張り過ぎますのでホイールの中心の部分をフライスで削りました。
2段階になっているのはそれぞれの部品がバランス良く収まる様に深さを変えているのです
外周のメッキの部分は0.5mmの深さ中央のセンターロックのワッシャーはさらにもう0.3mm程凹んでいます

この凹みを利用してセンターロックの高さを調節して見ますと凸の部分は少し高さが下がります
雰囲気は良くなった様な気がします。

複雑な加工になりますのでもう一台分のホイールも加工しておいた方が良いかな〜と思ってキットを取り出してきました・・・が
ここで大変な事に気が付きました
何と完成品とキットでは作られた時期が違うらしくホイールが変更になっています
ホイールのリムとシャフトが入る部分はアルミの挽き物がおごられていますが・・・3個しか入っていませんでした(汗!)
今までボディ以外は開封していなかったので最初から?ですよね〜??
まあいいや、旋盤が有りますから削ろうと思えばいくらでも可能ですから〜
それにこれを使うとは思えないので・・・

ホイールキャップの部分はホワイトメタルで4個入っていますね。
そしてセンターロックの部分は別部品らしく大きな穴が空いていますね〜

インストを見ますと・・・
イラストはホワイトメタル製の一体型なのですが部品番号だけが追加されていて・・・ただし部品番号は部品の方には打っていないのでどれがどれなのか全くわからないと思います。
まあ1/43のキットにはよく有るお話ですね。

加工中の部品と並べてみました
左が加工中の物、右が後期型のキットの物ですね。

で挽き物にセンターの部分を填めてみます・・・案の定ですが挽き物は精度がいいのですがホワイトメタルは精度が出ませんから嵌め込みがきつくやっとは入りました・・・
勿論そう簡単には外れなくなっちゃいます。
でもリムとカバーの間に僅かな隙間が出来てしまい不細工ですね。

センターロックの部分を取付けてみました・・・
左が加工中のホワイトメタル一体型です、右が後期型キットの標準ですね
後期型キットの物はロックナットのワッシャーにいくつかのビスの様なモールドが有りますが・・・実車の写真ではこの様なビスは確認出来ないので省略しても大丈夫でしょう。
実際にここにビスが有るのは?何ですよね〜
なぜなら八角のナットと一緒回らないとワッシャーの役目をしないからです。
どんな構造になっているのでしょうね〜??

タイヤを取付けてみました・・・
タイヤを取付けますとより問題が有りますね〜
ホイールの外周がアルミ製の物は少し小さくてタイヤの納まりが良く無いのです
外れる事は無いですが・・・Oリングの締め付ける力がかかってなくてちょっと頼りない感じです。
実は・・・裏側にも問題が有りまして
裏側の表現が全く無いので、バックプレートが付けられないのです。
・・・どうしましょう??
どうするのかは検討します、新たに挽き物部品を作るにしても複製をかけるにしても・・・方法は有りますので何とでもなります(笑)

円周上の膨らみを付ける位置を検討します
・・・塗まあそんなオーバーな演出は不要なんですが・・・
位置が狂ってしまうと雰囲気も変わります。
写真から寸法をあたる事も出来ない事ではないのですが・・・数字だけを追ってしまうとその呪縛からのがれられなくなってしまう事も有ります。
見た目も大事という事も有ります・・・ここから難しいのは4つのホイールの寸法を揃える事なんですよね。

膨らみを付けるのですが・・・先に凹みを付けています!?
何故か・・・膨らみは真鍮の挽き物を作るのですが出っ張りは0.2mmくらいなので・・・余りにも繊細な膨らみなのでそんなに細い物を旋盤で切れないのです。
なので0.4mmの高さで作って0.2mm程はメタルのホイールの中に埋めようと思っています。
こうすれば見た目は0.2mmの膨らみになるんですよね〜。
問題は寸法を替えずに溝が掘れるのか・・・そんな繊細な真鍮の挽き物が出来るのか・・・この2点ですね。
まずは内側の溝を入れてみました
バイトは突っ切りバイトを加工して0.3mm程にした物です
突っ切りバイトは全体を0.3mmに加工しますと強度が下がりまして大変危ないので先端のみ加工しました。
元のバイトは0.6mmですが半分の厚みですね〜ダイヤモンドヤスリを使って削っています。



続いて外側の凹みを加工します
この説明では加工の順番がわからないですよね〜
バイトの位置を変えますと寸法を合わせるのが大変なので一旦バイトをセットしたら奥行きの寸法は変えずに全部内側の溝を切ります。
そして外側の溝の位置にバイトを変更して4本とも連続で加工します。
そうすればホイールのチャックにさえ気をつければ同じ位置に溝を切れます。
深さは確認しながら削る事が必要ですが・・・。

次は真鍮の膨らみ部分を作りますよ。
真鍮の丸棒を大体の大きさに削ってみました
こちらは外側の大きい円の部分の膨らみの部品の元になります・・・なにか回りくどい説明で申し訳ないです。

あれ??
12.1mmの外周で作りたかったのに・・・1.0mm間違えていたみたいですね。
何と言う事でしょう・・・材料を無駄にしてしまいました。

と言う事で作り直しました
外径が12.1mm内径が11.5mm円周部分の厚みは0.3mmです
それを突っ切りバイトでカットしたのがこのリング状の物です
この部品の高さは0.4mmなので0.2mmは溝の中に入りますので目で見える高さは0.2mmになる予定です。
まあそれは理想論なんですけどね・・・。

ホイールと組み合わせてみました・・・非常に見えにくいのですが、外側の凹みの部分に先ほどの真鍮のリングを取付けています
有るのか無いのかよくわからないですよね〜(笑)

と言う事で4本とも外側のリングが完成しています
右の上側のホイールは真鍮の部品にバリが有った様で綺麗に入ってない見たいですね〜この写真で見てもリングの出っ張り方が大きい様に見えます。
この後作り直しておきました。
これで外側のリングが完成ですね〜。

次は内側のリングを作ります
前回と同様にリングの元を切り出してみました
写真では大きさの違いがわからないかもしれませんが別の部品ですよ(笑)

どれだけの精度で仕事をしているのか・・・横道には入ってしまいますがご紹介しておきましょう
ホイールの溝に先ほど作った部品をカットせずにそのまま差し込んでいますそのまま持ち上げてもホイールが外れないのです
ピッタリと大きさが決まっているのです

そしてカットしてみました
勿論ですがカットした面は平面ですがその反対側は端面が丸くなる様にペーパーをかけて削っています
その方が実車の形状に近いのですよね。

内側の膨らみも取付けてみました
通常の撮影モードでは見え難いので拡大しておきます
この写真では真鍮のリングが2つとも入っているのがよくわかりますね。

ついでにタイヤも取付けて・・・センターロックも取付けて雰囲気を確認しました
まあ良い感じではないかと・・・



明日は何をしましょうか・・・
先日から気になっている完成品をケースに止める仕事をしておきましょう
少し壊れている部分もあるようですし・・・
ちょっと時間がかかるかな〜。