踊る小児科医のblog

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オーストラリアの救助隊ありがとう

2007年02月16日 | NEWS / TOPICS
14日のバレンタインデーに起きた八甲田山の雪崩事故で、近くにいたオーストラリアのスキーパトロール隊員がすぐに救出作業に当たってくれたことが報道されています。

豪の隊員が救出作業/八甲田雪崩(2007年2月16日 東奥日報)

スコップや無線を持ったプロが偶然すぐそばにいたことで、何人もの命が救われました。不幸中の幸いと言えるでしょう。オーストラリアの救助隊の皆さん、どうもありがとう。

それにしても、当日朝は酸ヶ湯では雪は降っていなかったとのことでしたが、救助作業は強い吹雪に阻まれて難航、このオーストラリア隊も吹雪のため歩いて下山するところで事故に遭遇したとのこと。
私はスキーも冬山も避けて通っているのでわかりませんが、ひとたび何かあれば自分の命だけでなく、同じ仲間や、救助隊の命をもおびやかす事態に陥るわけで、雪崩は予見が難しいとは言え(だからこそ)、リーダーは慎重にも慎重を重ねて判断・行動してほしいですね。
亡くなった方のご冥福をお祈りします。

柳沢厚労相の驚き呆れかえる認識

2007年02月16日 | こども・小児科
例の「産む機械」や「健全」発言ではありません。
マスコミが全く取り上げようとしないこの柳沢厚労相の産科医不足に対する驚くべき認識について、ここ数日医療関係のブログやMLでは怒りの発言で沸き返る、というよりも呆れてものが言えないような状態です。

カメムシ大臣は「失言する機械」?(2007.02.12 きっこのブログ)
枝野議員と柳沢厚労相との質疑応答(2007/02/11 ある産婦人科医のひとりごと)
勤務医 開業つれづれ日記

詳しい発言内容はリンク先を参照していただきたいのですが、要するに、
「産科医不足は出生数低下の結果である」
という、いま産科医療で起きている「崩壊」の実態とかけ離れた厚労相の認識は、おそらく厚労省の官僚が作った答弁メモから出たものと思われるので、二重の意味で絶望的です。
安倍首相も別の答弁で、障害者を苦しめている“自立支援法”によって「美しい国」にまた一歩近づいたという認識を示しています。(←かなりの意訳ですが)
やまのい和則の「軽老の国」から「敬老の国」へ第916号(2007/02/13)

きっこ氏が最後に書いているように、柳沢厚労相には参院選まで“失言”ならぬ本音を遠慮なく垂れ流し続けて、そのことによりこの国を救っていただきたいと切望します。
で、日医はこんな政府・自民党を支持し続けて、医療の崩壊に拍車をかけるつもりなのでしょうか。(でしょうね)