男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

キビナゴと山菜のてんぷら

2012年03月15日 | 魚介類

昨年11月に亡くなった立川談志さんの弟子の一人に、立川談春という噺家が
いて、このかたが「あまから手帖」という、「食」の月刊誌にエッセイを連載して
います。その中におもしろいことが書いてありました。

あるとき、師匠「談志さん」のかばん持ちとして、ひいき筋のお座敷に随行しま
すが、弟子の身で同席は許されません、控えの間で待っていると宴たけなわの
ころ、師匠がやってきて、お店の人に「こいつに、かきあげ丼を食わせてやって
くれ」といいます。

これを聞いた談春さん、「師匠!天丼はダメですか?」と恐れ気もなく訊ねます。、
すると談志さん曰く「いや、天丼はダメだ。天ぷらやで天丼を食べるのはヤボと
いうもの・・そういうものなんだ」と教えたという内容でした。このときのお店は、
「天ぷらとしゃぶやぶ」の高級料亭でした。

これを読んで、「粋=イキ」を愛した談志さんの真骨頂・・とおもいました。

レシピは春の食材「キビナゴのかきあげ」と、畑でとれた山菜と野菜のてんぷら
です。フキノトウは、一昨年猪名川の山間からとってきて移植したもの。3年目
してやっと「ふきのとう」の天ぷらが食べられるほどに育ちました。

キビナゴは今が旬の小ざかなで、頭をとって開いて刺身にしたのは店頭で見かけましたが、刺身として
食べたことはありません。おいしいことは天下逸品というから、いちどたべてみたいもののひとつでした。
この日、魚屋さんの平台にキビナゴのかきあげが並び、味見用の一切れを食べ、このレシピになりました。


材 料 キビナゴ 1パック 180g
よもぎ 5~6本
れんげ 5~6本
ふきのとう 5~6こ
こうさいたい 4~5本
芽きゃべつ 5~6こ
天ぷら粉 2/3カップ
冷水 2/3カップ    
揚げ油 1.2リットル

作り方 具材の下こしらえ
キビナゴ 水洗いしてざるに上げ、水気を切る。
よもぎ 全草1本ずつをととのえ水洗いする。
れんげ 同
ふきのとう 茶色のはかまをとり水洗いする。
こうさいたい 水洗いして、4cmに切る。
芽きゃべつ 根元を削って水洗いする。

キビナゴを「かきあげ」にする
冷水をボールに入れ、てんぷら粉を加えてまぜる。
キビナゴの水気をペーパーで拭き、粉を薄くまぶして
10尾ほどを揚げ衣とまぜあわせ、煮立った油におとす。
揚油の温度は180℃前後、具材は2~3こずつ揚げる。
天タネが浮き上がって、ピチピチいいだしたらOKです。
鍋からあげ、すのこかキッチンペーパーに並べる。
ここまでは、かきあげのコツを、ご参考ください。

よもぎ、れんげは揚げ衣にくぐらせ、油にいれ2分ほど、
ふきのとうと、芽キャベツは火を落として4~5分ほど、
こうさいたいは2~3分で揚がります。キビナゴ以外は
火が通りやすいものばかりなので、火力は控えめに。
芽キャベツ、ふきのとうなどまるごと揚げるものは、弱い
火力で揚げて、芯までゆっくり揚げる。引き揚げる間際に
バァーっと強火にして一呼吸おいてから、鍋からあげる。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« かきあげのコツ | トップ | 番外編・・・ブログ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

魚介類」カテゴリの最新記事