木工で製作中だった焼き物用の箱が完成した。そのまま装飾にもなるようにと思い、蓋に透明のアクリルの天板を嵌めた。少し大きめのぐい飲みが3つ入るようにしてあるが、用途は使う人の自由になるように仕切り板は取り外しができるようにした。作ってみた感想としては、箱物は板取りをよく考えないといけないということだ。具体的には蓋の側板と箱の側板は同じ材から切り出すべきだと思う。そうしないと蓋側と箱側の材の伸縮が微妙に異なるために全体としての一体感が生れない。また、なるべく木材だけで作るべきで、アクリルのような異質の材と組み合わせると加工がやりにくい。今回は焼き物を入れることを前提に、何かの拍子で内容物が蓋に当たっても天板が壊れにくいようにガラスではなくアクリルにしたのだが、これも再考の余地はある。アクリルはその物性上、埃を吸引しやすく、表面の微細な傷も気になる。天板を透明にすることにこだわるなら、ガラスのほうがよかったかもしれない。ちなみにこの箱の素材は朴の木。