職場で隣の席の人が来週から再来週にかけて休暇でパリへ出かける。料理の勉強をしている人なので、彼の地で有名な料理学校の体験コースを受講したり三ツ星レストランを訪れることになっているのだそうだ。行ってみたいレストランが2つあって、片方は予約が取れたが、もう片方は休暇中らしく留守電になっていて予約できなかったという。その予約が取れたほうのレストランはウエッブサイトがあって、
「ね、ね、みて、みて」
というのでふたりでしばしの間そのサイトを眺める。なるほどよくできたサイトで、関心したのは「Le film」という動画だ。朝、食材を仕入れて、夜、客を送り出すまでの1日の様子を5分ほどにまとめてある。淡々と仕事の様子がBGMに乗って映されているだけで、台詞やナレーションがない。商店の広告映像にしては冗長に感じられても不思議ではない長さなのだが、それ自体が一つの映像作品として楽しむことができる内容なので、見とれてしまう。
予約をして誰かと食事をするというようなことが久しくないので、世の中のそこそこのレストランというものがどこもこのようなサイトを持っているのかどうなのか知らないが、ミシュランの三ツ星というのは相当な権威であるらしいので、それを獲得するほどの店というのはサイトにまでこれほどの完成度があるということなのかもしれない。一方で、彼女が予約できなかったほうの三ツ星レストランはサイトを持っていないのだそうだ。料理店は料理と店でその価値を世に問うものであって、宣伝広告などに注力する余力があるなら、それは料理と店に注がれるべきだ、ということなのかもしれない。それはそれとして納得のいくあり方だと思う。
そのGuy Savoyの動画を眺めていたら、映画が観たくなってきた。このところ映画を観ていないので、この週末にでも出かけてみようかと思う。
「ね、ね、みて、みて」
というのでふたりでしばしの間そのサイトを眺める。なるほどよくできたサイトで、関心したのは「Le film」という動画だ。朝、食材を仕入れて、夜、客を送り出すまでの1日の様子を5分ほどにまとめてある。淡々と仕事の様子がBGMに乗って映されているだけで、台詞やナレーションがない。商店の広告映像にしては冗長に感じられても不思議ではない長さなのだが、それ自体が一つの映像作品として楽しむことができる内容なので、見とれてしまう。
予約をして誰かと食事をするというようなことが久しくないので、世の中のそこそこのレストランというものがどこもこのようなサイトを持っているのかどうなのか知らないが、ミシュランの三ツ星というのは相当な権威であるらしいので、それを獲得するほどの店というのはサイトにまでこれほどの完成度があるということなのかもしれない。一方で、彼女が予約できなかったほうの三ツ星レストランはサイトを持っていないのだそうだ。料理店は料理と店でその価値を世に問うものであって、宣伝広告などに注力する余力があるなら、それは料理と店に注がれるべきだ、ということなのかもしれない。それはそれとして納得のいくあり方だと思う。
そのGuy Savoyの動画を眺めていたら、映画が観たくなってきた。このところ映画を観ていないので、この週末にでも出かけてみようかと思う。