熊本熊的日常

日常生活についての雑記

夜明けから日没まで

2011年12月24日 | Weblog
朝4時半に起床して5時過ぎに家を出た。途中、コンビニで軍手を買ったので5時15分発の外回りに間に合わず、次の33分発になってしまった。それでも新橋発6時ちょうどのゆりかもめの初電には間に合った。今日の集合は国際展示場正門駅改札に6時半だ。上の写真は集合してから現場へ移動するまでの待ち時間に撮ったものだ。携帯電話のカメラなので実際よりも画面が間抜けに明るく夜明けの感じは伝わらないだろう。

失業してからというもの、いくつかの人材斡旋業者に登録をしたり、アウトプレースメント会社で研修を受けたりというような再就職活動を進める傍らで、時間が空いているので人材派遣業者にも登録して単発のバイトをもらうようにした。今日はその第一弾で、東京ビックサイトでのピッキングという仕事だ。仕事の詳細は守秘義務があるので書くことはできないのだが、新鮮な経験であったことは確かだ。アルバイトというのは家庭教師、塾講師、通訳、翻訳といった少し浮世離れ感のあるものしか経験したことがなかったので、今日のような肉体労働がそもそも初めてのことだ。それに加えて、派遣会社に登録して、そこから仕事の案内が来て、応募して、依頼が来て、仕事をして、報酬をもらう、という一連の流れも眼の覚めるようなものだった。

そんなことも知らなかったのかと呆れられてしまうだろうが、なにしろ初めてのことばかりなので感心することばかりなのである。まずは派遣会社に登録するところから始まる。一般にはネット上で完了するのだろうが、おそらく本人確認の意味もあって、説明会と称するものに出席する。そこで所謂「重要事項」の説明を受け、実際の仕事の流れについても説明を受ける。いくつか書類の提出もあり、それが派遣会社のシステムに登録されると仕事の案内が携帯メールで送られてくるのである。もちろん、仕事にはその内容に応じて様々な条件があるので、送られて来る仕事すべてに応募できるわけではない。これも当然といえば当然だが、応募したからといって仕事にありつけるとは限らない。何か応募者のプロフィールのようなものでスクリーニングがかけられたり、応募順であったり、派遣会社から応諾確認の電話がかかってきたときに応じることができるかどうかというようなことがあったり、いろいろ事情があるらしい。晴れて仕事を頂くことができると、当日は携帯サイトか電話で仕事に出かけることを連絡することを義務づけられる。現場に来ることになっている仕事人が途中で何らかの障害に巻き込まれているのか、そもそも家を出ていないのか、ということを派遣業者は把握しておく必要があるのはもっともなことだ。原則は現場への直行直帰。仕事が無事に終了すると現場の責任者から「承認番号」というものを教えていただくことになる。派遣会社の携帯サイトにアクセスして、仕事を完了した証拠として承認番号を入力すると所定の報酬計算がなされるという段取りだ。報酬は毎月月末締めで翌月の所定の日にこちらが指定した銀行口座にまとめて振り込まれることになっている。

これまでは運動不足解消のために近所のプールに出かけていたりしていたが、このような肉体労働に従事したほうがどれほど運動になるか知れない。おまけに報酬まで頂けるのである。もっと早くにこうした時間の使い方を知っておけばよかったと思った。単発の仕事というのは思いの外たくさんあって、例えば今日の仕事も昨夜8時頃に応募したものだ。今日も仕事を終えて携帯の電源を入れると、メールが何件か入っていて、そのうちの半分は仕事の紹介だった。それに応募すれば確実に仕事が得られるというのなら、単発の仕事に積極的に応募するのだが、応募したからといってそれを受けることにはならないというのが悩ましくはある。今日、携帯メールで紹介を受けたものにしても、応募したのはそのなかの1件だけで、それもどうなるかわからない。そこがもう少しなんとかならないものかと思う。

ちなみに、今日の現場は私が登録している先から派遣されてきたのが私を含めて13名。全員男性で、過半数は私のようなオッサンだ。午前6時半に集合してから現場に移動し、7時から17時半まで途中何回かの休憩を挟みながら汗を流した。いつ死んでも不思議のない年齢なのだが、まだまだ知らないことがいくらでもあるものだと妙に感心した。