商店街に昔の賑わいを取り戻そうと、若者たちが主導してさまざまなイベントを繰り出している名古屋・円頓寺(えんどうじ)のアーケード街。
この週末には「秋のパリ祭」が催され、初日の11日に出掛けると、 ペアや友人同士ら若い世代で盛り上がっていました。
円頓寺商店街は都心に近くて、古くは大須商店街や大曽根商店街と並ぶ賑わいだったといい、名古屋空襲の被害も免れました。しかし、空襲を免れたことが再開発事業の遅れをとり、路面電車も撤廃されたこともあって、シャッター街になっていましたが、若い商店主が立ちあがったのが数年前でした。
昭和の面影が色濃く残る民家や商店を改修。おしゃれな喫茶店や雑貨店が並ぶ一方で、「円頓寺銀座」と銘打った飲み屋小路も。
長さ220㍍、幅8㍍のアーケード街は毎日歩行者天国に。大学生らもお応援に加わって、映画祭の開催や、アクション歌舞伎を見ながら商店街で買ったメニューを飲食できる歌舞伎カフェを開設しています。
60年余の伝統がある七夕まつりも、楽しさ倍増に力を入れ、さらにはパリの老舗アーケード街「パッサージュ・デ・パノラマ」と姉妹提携。秋のパリ祭もそうした中で生まれたそうです。
路面の左右にテント張りなどの店が並び、若者たちが声を掛けます。
通りにはこの日の冷たく、強い風にもめげず大勢の若者たちが。SNSなどの情報通信の威力を改めて感じました。