水彩画教室のスケッチ会で行った場所を後日、再び訪れることがよくあります。
絵にするためにもう一度見たいのと、見逃した風景などを探したいからです。先日訪れた名古屋駅南エリアへも再び出掛け、新しく絵になりそうな風景だけでなく、楽しい店と出会うことができました。
名古屋駅から、あおなみ線でひと駅の「ささしまライブ」近くの大通り沿いにある「STORE IN FACTORY(ストアインファクトリー)」という名前の店です。
スケッチ会の日は午前10時過ぎに倉庫風の店の前を通りかかり、外に置かれた古びた乳母車などを見て興味を持ったのですが、午後からの開店だったらしく入れませんでした。
「アンティークの店です。3月末までに店を移転するため品物が少なくなっていますが、ごゆっくりご覧ください」と女店員に促されて入った店内を見てびっくり。2階建てのフロアに所狭しと古物品が並んでいます。
イス、テーブル、衣服、衣文かけ、電話機、電気スタンド、ランプ、マネキン、照明器具、壺、扇風機、石膏、本、書棚、茶箪笥・・・。絵や額、ぐい吞みや徳利、メガネケースなんてのも。
「アンティーク」と聞くと、華麗な古美術品や年代物、一点物、陳列されているのを勝手に触ってはいけないことなどをイメージしますが、ここではそんな感じはしません。
むしろ、この中の何点かを並べれば子どものころ住んでいた家の中を再現できそうに思い、楽しくなりました。
インテリアはもちろん、芝居の舞台や映画のセットなどの小道具、イベントステージの装飾などには欠かせないでしょう。僕は今のところ描くのは少ないですが、静物画の素材の宝庫のようにも思えました。
「国内だけでなくアメリカなど海外から取り寄せて、販売だけでなくリースもしています。今年のお正月のテレビドラマにも使われていたようです」と女店員。
新しい店の移転先は、名古屋市中区栄5丁目の若宮大通丸太町交差点のそばのビルだそうです。
これは現在の店です