風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「86歳になった名古屋の愛知県庁大津橋分室ビル」

2019-07-08 06:34:14 | アート・文化

 

名古屋市中区丸の内の愛知県庁舎から歩いて数分、大津通に面して建つ県庁大津橋分室です。映画の撮影にも利用される名古屋市役所庁舎や愛知県庁と同様、歴史的な建造物の一つです。

県庁大津橋分室は鉄筋コンクリート造り地上3階、地下1階建てで、1933年(昭和8年)竣工しました。
名古屋市庁舎も同じ年にでき、県庁本庁舎は5年後に建設されています。

大津橋分室ビルは愛知県信用組合連合会の建物として誕生したあと農村会館になり、57年(昭和32年)に県に寄贈されたようです。

県では県史編纂室として利用したあと、現在は1階が愛知・名古屋戦争に関する資料館、2・3階はあいちトリエンナーレや現代アートの情報を発信する「アートラボあいち大津橋」になっています。

戦争資料や若い作家のアート作品を見るために何度か訪れていますが、ユニークな階段の部屋や柱、バルコニー、丸い窓など、建物そのものがアートです。

2、3階の窓に室内蛍光灯の白い灯りが見えます。大戦を乗り越えた86歳のビルが今なお元気。しかも若いアート作家らの活動の場になっていることを考え、そのまま描き入れました。10号です。