風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「ちょっと遊んでみました。石灯篭の穴から見た日本庭園です」

2019-07-24 06:25:17 | アート・文化

 

 先に水彩画教室の取材で出掛けた旧脇街道・美濃路の旧起宿(おこしじゅく=一宮市)での一枚です。

起宿は川幅900㍍余の木曽川の渡船場が設けられ、上洛する将軍や参勤交代の大名らの一行も利用する政治、経済、戦略上の要衝でした。それだけに、本陣や脇本陣も豪華なものだったようです。

描いたのは脇本陣だった旧林家住宅の庭園。巨石がふんだんに使われた日本庭園は当時の栄華を思わせます。
巨石の中には宿泊した大名や有力者から贈られた石もあるでしょう。

庭をどのように描くかを考えていて、古い石灯篭が目に留まりました。近づくと灯篭の丸い穴の向こうに庭の一部が見えます。
そこでちょっとした遊び心がわき、こんな絵に。それも、丸い穴に少し動いてもらったことにして違う角度からの景色を描きました。10号です。