葉のほとんどが枯れたタブノキ
いつもは緑で覆われています
「猛暑続きの犠牲になったのだろうか」
名古屋の地下鉄伏見駅から伏見通沿いの歩道を名古屋市美術館に向かって歩く途中、馴染みのある大きな街路樹の葉のほとんどが枯れているのに気づきました。道路を隔てた御園座側にある街路樹は緑のまま。近づくと「養生中」と書いた札があり一安心しましたが、街のシンボルだけに心配です。
この木はクスノキ科の常緑樹「タブノキ」。樹齢約250年、樹高10㍍、幹回り3.8㍍。途中で2本の幹になって枝が12~15㍍の幅に広がっています。
かつて道路拡張のため伐採案が出ましたが「御園のタブノキとして、古くから親しんできたご神木である」という市民の声で撤回されたと言われています。
管理する名古屋国道維持第一出張所が架けた札には「樹木衰退のため養生中です」とあり、根元の周りの地面に肥料や薬品を地中に注入するためらしい筒が10本ほど差し込まれています。
幹が途中で割れて2本になった原因だろうと思われる強い風や、名古屋の街が爆撃で焦土と化した大戦をも乗り越えてきた御園のタブノキ。今回も乗り越えることでしょう。
根元に肥料や薬品を注入するためらしい筒が