数年前に尾道に出掛けた際、港に係留されていた緑一色の船を写真をもとに描きました。
小型船ですが、船の種類はよく分かりません。ただ、ずんぐりとした船体や船上の様子などから勝手に想像を膨らませると小型タンカー、さらに言えば瀬戸内の島々をめぐるエネルギー配達船ではないでしょうか。
瀬戸内海に人が住む島がいくつあるのか。
有人・無人の判断基準がはっきりしないため数字がいろいろありますが、ネットの記述の一例によれば日本には314の有人島があり、瀬戸内海はその半数を占めるとか。
当然、これらの島々では島民の日常生活だけでなく漁船や車、ハウス栽培、建設機械などに必要なエネルギーの配達は、瀬戸内海の命と暮らしに欠かせません。
緑一色とはいえ錆も目立つ船体とそれを映す海面に絞り、船上の器具の一部や背景は少し整理しました。10号です。