風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「地域の高齢者施策『岡田なごやかサロン』にお邪魔しました=愛知県知多市でのスケッチ取材」

2019-09-13 06:34:28 | アート・文化

 

教室のスケッチ取材では、絵になりそうな風景を探すだけでなく、思いがけない地域の人たちとふれあうひとときもあります。愛知県知多市岡田地区での取材では、高齢者のサロンにお邪魔しました。

旧知多貯蓄銀行岡田支店だったという家屋の門柱に「岡田なごやかサロン」の看板。「どなたでも利用できます。お気軽にお入りください。参加費(フリードリンク・お菓子)百円」の張り紙があります。
一緒に歩いていた5人も早速、入らせてもらいました。

中には大小のテーブル。そこには麦茶などペットボトルやポット、湯飲み茶わん、菓子、新聞などが置かれ、我々と同世代の10数人が談笑しています。
「どこから来たの?」「名古屋から」「暑いのにようきたね」。たちまち、談笑の仲間に。

多くが近所のみなさん。歩いてきたり、乳母車を押してきたり。95歳という女性もニコニコ顔です。
こちらも暑さの中を歩いた疲れがほぐれ、なごやかな時が過ぎていきました。

ボランティアスタッフらの話などによると、これは知多市が進める「高齢者まちかど居場所づくり」という施策。古民家や集会所など市内の約40カ所に置かれ、それぞれ地域のボランティアスタッフらと工夫して運営されているようです。
「岡田なごやかサロン」では月・火・水・金の午前中はこうした「ひととき」のため、別の日や時間には趣味の手習いなどに利用されているそうです。

高齢者のための居場所づくりは、どの自治体でも行われています。
通りすがりの我々を気軽に迎え入れ、談笑で囲んでくれた「岡田なごやかサロン」は、地域外の我々にとっても素敵な居場所でした。

昼食に入ったおかきメーカーの直営店に併設された食堂で、ちょっとした嬉しい味わいも。
岡田名物と聞いて注文したカツどんの蓋を取ると、目玉焼きが2個ものっています。「二つ目カツどん」を見たのは初めて。インスタ映えの真似事のようにカメラに収めました。



目玉焼きが2つのった岡田名物のカツどん