今年のヒガンバナを見た名古屋・東山植物園で、シラタマホシクサやワレモコウなどといった派手さはないけど、可愛くて印象的な花を写真に収めてきました。
シラタマホシクサは湿地園を覆うように咲いています。
説明プレートなどによると、東海地方の固有種で各地の湿地帯で見かけます。30㌢ほどの草の頭に付けた直径6~8ミリの半円球の小さな花。念のため名前のホシクサは「星草」の意味で「干し草」ではありませんとのこと。確かに今ではなかなか見ることはできませんが、夜空に広がる星のようです。
1年草で、開花期は比較的長く8月下旬から11月上旬。ただ、湿地そのものが年ごとに減っており、保護しなければいずれ消滅する植物のひとつでしょう。
宿根草園のワレモコウ(吾亦紅、吾木香など)は開花の最盛期は過ぎていますが、枝分かれした茎の先端に付けた長さ1㌢ほどの赤紫色の花穂が秋を感じる風に揺れていました。
秋の七草の中には入ってはいませんが、かつて時代の変化に応じて入れ替えがあるとすれば、という観点で考えられた新秋の七草の中にはワレモコウが入っていたようですね。
それはともかく歌の「吾亦紅」。いいですね。
七草といえば、ワレモコウの傍にススキとハギのコラボ風景があったのでこれも撮ってきました。
これは秋の七草のススキとハギのコラボです