壁にボールを当てると大きく開く花火。2㍍以上はあると思った光のトンネルの長さが実はわずか20㌢ほど―-。
「大名古屋電脳博覧会2019」と銘打ち、愛知県内で芸術系の学部・学科を持つ大学の学生や卒業生によるデジタル技術やデジタル媒体を駆使したアート・デザイン展が、名古屋市民ギャラリー矢田で開かれています。23日(月祝)まで。入場無料。
参加しているのは愛知県立芸術大、名古屋学芸大、名古屋市立大、名古屋芸術大、名古屋造形大の5大学。
展示室内には光が点滅し、映像が流れ、天井からはコードが下がります。「根っから文系の自分には敷居が高かったな」と思いつつ歩きます。
重力反転現象や錯覚に着目した研究や、レーザーセンサーなどを活用した多彩な光、テーブルの上をボールが転がると広がる光模様―-。
なぜ?どうして?チンプンカンプンです。
でも、学生たちの親切な説明も受けて少しずつ理解でき、楽しくなりました。
「エンターテイメント性を高め、子どもたちの科学に対する関心が高まれば・・・」「医療部門への応用も研究されていくと思います」などと学生たち。
一方で、部屋のどこかへ飾ってあったのだろう、祖母がのこした家族写真に小さな穴があり写真の左右が反り返っているのに気づいたことから、写真の持つ役割を考えたという作品も。
「feminine」(女らしい)という言葉についてどう思うかを、イギリスの10~20代の女性らにインタビューした映像作品などにもしばらく足が止まりました。