風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「栴檀は双葉より芳し、の『栴檀』は『白檀』のことだった・・・」

2019-10-10 06:18:49 | 日記・エッセイ・コラム

 



公園などで木や花に目をやりながら歩いていると、これまでの浅い知識がとんでもない間違いだったと知ることがあります。

先日、コスモスを見に出かけた名古屋・庄内緑地公園でのこと。芝生広場の周囲に立つ樹木の中に、オリーブのような実をびっしり付けた木が目に留まりました。この木や実を意識して見たのは初めてです。

幹に取り付けたプレートに「センダン」とあります。
「これが、あの栴檀だったのか」と頭に浮かんだのは「栴檀は双葉より芳(かんば)し」のことわざでした。子どものころからよく耳にし「世の中には、幼児のころからそのような優秀なのがいるのか。すごいなあ」と思ったものです。当時、真っ先に頭に浮かんだのは1949年(昭和24年)にノーベル物理学賞を受けた湯川秀樹だったと思います。

ところが、帰りの地下鉄車内で「栴檀」の項目を読んでびっくり。

「ことわざの栴檀は白檀(ビャクダン)のこと」とあったのです。「そんなこと常識だよ」と言われそうですが、僕は知りませんでした。

 栴檀と白檀。どちらも芳香や薬効成分があるようですが、属も科も全く違います。
なのに、なぜ混同が起きたのか。ネットを開くと、いくつかの解説が出ていました。長くなりそうなので興味のある方はどうぞ。

新しいことを知るのは、うれしいこと。もともと知識不足だから、知ることは多いはずと楽しみにしています。