風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「豪商のレンガ倉庫の錠前」」

2019-10-12 06:32:59 | アート・文化

 

 

以前出かけた三重県桑名市レンガ倉庫の錠前です。鉄扉の経年変化が面白く、改めて描き直してみました。

豪商・諸戸清六(1846~1906)が、明治28年(1895年)ごろ米蔵として建てた倉庫。5棟のうち大戦末期の空襲で2棟が焼失、3棟が残っています。
錠前(じょうまえ)。当時は南京錠(なんきんじょう)と呼んでいたかもしれません。

3棟の錠前はそれぞれ形が違います。
ただ別の棟の錠前もそうですが、豪商の倉庫の錠前にしては派手な装飾などはなくシンプルです。堅実な商売だった現れでしょうか。

それより、魅力的なのは鉄扉の経年変化。扉の表面は金属のようで長い歳月と風や雨によって描かれた錆、カビの色模様は、ちょっとしたアートに思えます。8号です。