風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「攻防。カマキリとアゲハチョウ」

2020-09-15 05:55:42 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

庭に咲くオミナエシの茎に止まるカマキリがいました。花に虫が寄ってくるのを待っているのでしょう。
カメラで昆虫や鳥の生態を撮ったことはほとんどありませんが、窓際で本を読みながらチャンスを待ちました。

約1時間後、アゲハチョウが飛んできました。下部の枝にある花房に数十秒ずつ止まって蜜を吸い、次の花房に移って同じことを繰り返しています。
カマキリも気づいたようですが、まだ動きません。

しばらくしてアゲハチョウが花房の多いてっぺんに移りました。カマキリがゆっくり向きを変え、茎を登ります。
スローモーションのシーンを見るようです。大きめの花房の下に身を隠すようにして動きを止めました。待ち伏せポイントを決めたようです。

アゲハチョウもカマキリに気づいているのでしょうか。カマキリがいる花房はパスして下部の花房に移り、中部の花房へと巡ったあと再び上部の花房に戻ってきました。

しかし、アゲハチョウは1つ、2つと花房の蜜を吸うと、パッと飛び立ち隣家の庭へと消えました。

「こんな失敗、よくあることさ」
カマキリはもといた場所へ戻り、今度は上向きになって再び待機体勢に入りました。

アゲハチョウに近づくカマキリ

もう少しだ

あれ、アゲハチョウがまた向こうへ行きやがった

よし、戻ってきたぞ

危険を感じたのかアゲハチョウがパッと

あ~あ また失敗だったか

またチャンスを待つとしよう

今度は上向きの体勢で