3本入り1篭が1万5000円から5万円まで
透明シートで覆われています。
水彩画教室のスケッチ取材で訪れた京都の台所「錦市場」の店頭に並ぶマツタケの様子を、2枚(いずれも10号)の絵にしました。
篭(かご)入りマツタケの値札の数字の大きさに、唯々驚きながら。
市場には、京野菜や漬物、日本海から届いた新鮮な魚介類などの店がびっしり。スーパーより、はるかに多い品ぞろえと、素人目にも分かる新鮮さと高級感、そして威勢のいい店員らの声が飛び交います。
マツタケに目が留まりました。
小さな篭に3本ずつ。竹で編んだ篭に差し込まれた値札には、カメラのレンズで切り取った範囲だけでも、1篭1万5000円から5000円刻みに並び、1番高いのは何と5万円。
「今年はマツタケが豊作と聞いたのに。でも京都の料亭も購入するのだろうから・・・」と値札に見入りました。
篭は2重になっているようです。お買い上げになれば、外側の篭を蓋にするのでしょう。
内側のマツタケを入れた篭には透明シートで覆われています。コロナ対策はもとろん、品定めなどで疵つかないようにとの配慮でしょう。なにせ超高級品ですから。
我が家の食卓ではここ何年か、マツタケとの縁はありませんでしたが、今年はマツタケご飯と吸い物が登場しました。ただし、使ったマツタケは外国産の小さな2本。値段は描いた絵に並ぶ最安値の10分の1ほどでしたが・・・。
「なんだ、きょうもマツタケか」。ご同輩たちと同様、ちゃぶ台の焼きマツタケを見てこんな思いをしたのは遠い昔になりました。