1月1日(その2)。きのうもけさもがっちりとスペシャルメニューで、何となく秤の数字が気になるけど、元旦は元旦で、我が家では何となくお節っぽい、なんちゃって和風のスペシャルディナーでそれなりのお正月気分。年の暮れにはとうとうHマートには行かなかったので、材料はフリーザーにあるものだけ。魚介類を入れてあるバスケットを出して来て、殻付きのホタテ、とこぶし、刺身用ギンザケ、キハダマグロ、ビンナガ、シシャモ、イクラ、使い残しの紅白のなると。一つずつ冷凍した松茸もあるし、冷蔵庫には買っておいたカニのむき身がある。改装中によく耳にしたワルデマーの口癖じゃないけど、ここはクリエイティブで行かなくちゃ。
午後いっぱいつらつらと考えた末、とこぶしは酒蒸し、ホタテはバター醤油で焼いて前菜代わり。シシャモは(カレシが苦手な頭を取ってから)オーブントースターでカリッと焼き、カニのむき身は卵焼きにして、重箱の一番下に入れて、プチトマトで飾り。カリフォルニア産のスシ米を電気釜(46年前に持って来た「サンヨー電気釜」!)で炊いてすし飯を作り、サケとキハダは握り、ビンナガは巻きずし、イクラは筒形にして、重箱の上2段に1人前ずつ盛り付け。松茸は紅白なると一緒に茅乃舎のだしで吸い物、というメニューが完成。
自家製のニジマスのグラヴラックスを肴に、この頃いたく気に入っているサントリーの「六」ジンで作ったマティニで新年の乾杯をして、さぁ~てと炊き上がったご飯ですし飯を作ることから始めたのが4時半。ししゃもをオーブントースターに入れて、とこぶしをいったん殻から外してざくっとスライスして殻に並べて酒蒸しの準備。次に吸い物の出汁を取っておいて、すしシェフに変身。カウンターに解凍した食材や焼きのり、万能ねぎ、豆苗のパック、醤油の瓶、練りわさびのチューブ、巻きす、果てはアルミホイルやワックスペーパーのロールやら何やらを所せましと並べて、手順を考え、考えしながらの作業。握り寿司はご飯を小さめにしたけど、ネタは厚めに切ったので、なかなかうまく載ってくれない。巻きずしも細い方はご飯が控えめ過ぎて、ネタがうまく真ん中に収まってくれない。それでも飾りに豆苗の先っぽを立てて、何とか「スシ」の体裁にはなったかな。ホタテをトースターオーブンに入れて焼き、とこぶしにとっておきの筑波のお酒を振りかけて酒蒸し。卵を溶いてカニを混ぜ込んでさっと卵焼きを作り、松茸は半解凍のままザクっとスライスして、紅白なるとと一緒に出汁に入れてちょっとしょうゆ味の吸い物。テーブルに出す準備が整ったのは5時半で、所要時間1時間は褒めてもいいかな。カレシが先に作っておいたサラダを出して来て、残っていたカヴァを注いで、もう一度新年の乾杯。今年もおいしいものを楽しみながら食べようねっ。



