リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

何でもベビーブーム世代のせいにしてみたところで・・・

2022年01月27日 | 日々の風の吹くまま
1月26日(水曜日)。🌫🌤🌫。霧、さっぱり晴れる気配がないなあ。西の方は明るいし、霧の上には青空が広がってそうなのに、濃霧注意報は今日も出ずっぱり。週末までの我慢らしいけど、何日もこんなに五里霧中だと、さすがにうんざりして来るってもの。

ゆっくりと朝のコーヒーを飲みながら新聞サイトを見ていたら、「住宅市場の供給が逼迫して値上がりが収まらなくて若い世代がマイホームを買えないのは、ベビーブーム世代が居座っているせいだ」みたいな記事があって、おいおい。カナダでは1970年代の終わりに前代未聞の住宅ブームが起きたになったんだけど、その頃のメディアには「一斉に子育て世代に入ったベビーブーマーが爆発的な需要を生んだ」せいだという記事があった。でも、当時の集合住宅は独身者や若い夫婦が住むところで、家族で住むのは貧困層ということになっていて、賃貸アパートなんか軒並み「子供/ペットお断り」。子供が生まれたら家を買うのが社会常識だったからこそ、郊外にどんどん新しい分譲住宅が建ったわけ。おまけに北米のベビーブームは1946年から1964年まで続いたから、当然政治経済社会の隅々まで大きな影響を与えたのは確かだけど、住宅の値上がりの責任まで押し付けられてもねえ・・・。

それでもあの頃のベビーブーム世代は何とかがんばって家を買って子供を産み育てたのに、その子供たちが自分たちが思うような家を買えないのは、親たちがマンションに住み替えたり、介護ホームに入ったりせずにいつまでも戸建てに居座っているせいだと言ってるわけで、何をかいわんや。特に後半のブーマー世代はそういう「もらうのは当然の権利」と信じる世代を育てちゃったのかもしれないけど、似たような記事を見るたびに、ワタシが子供を授からなかったのは神さまの思し召しだったと天を仰ぎたくなる。あのね、その親世代はこの2年の間に自分の親たちが介護ホームで孤独に苛まれたり、コロナに感染してバタバタと死んで行くのを見てしまったので、自分たちはぎりぎりまで住み慣れた家で気楽に暮らそうと思うようになったわけ。甘ったれのミレニアル世代に諸悪の根源のように非難されるベビーブーム世代だけど、数が多過ぎる故の競争、競争の人生を生き抜いて来たおかげで芯までしたたかなんだからね。

さて、きのうガーディアン(The Guardian)に月決めで購読料を「寄付」する手続きをしたので、今日からニューヨークタイムズと読み比べられて、視界の奥行きが深まるような感じにちょっと感動。Arts Clubのワークショップにも参加申し込みをして元気づいたせいか、今日は4月初めのArts Clubの即興芝居ジャムセッションにも参加登録。おかげで2月第1週の水曜日はジャムセッション1回目、第2週から4月半ばまでの10週間は毎週木曜日にズームによるワークショップ、その間に3月には芝居のオープニングが2回、そして4月のジャムセッション2回目。忙しい春になりそうだなあと思っていたら、午後には末席に連なっている劇作家集団PTCの芸術監督のハイディから「どうしてる?電話でおしゃべりしない?」というメールが来て、うはぁ。でも、自分の中で何かがうずうずして来たから、忙しいなりに楽しい春になりそう。団塊の世代のど真ん中のベビーブーマーはとりわけしたたかで、その気になればいつだってやる気を出せるんだよね。その気になれば、ね。