リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

徒然にデジタル社会でのアナログ思考を考えてみた

2022年01月18日 | 日々の風の吹くまま
1月17日(月曜日)。☁☁☂。どんよりした朝。普通に8時過ぎに起床。カレシの提案で「11時就寝/7時起床」を心がけようとしたけど、言い出しっぺのカレシが11時になっても腰を上げないもので、いつの間にか「12時過ぎ就寝/8時過ぎ起床」が定着してしまった感じ。まあ、いつもだいたい同じ時間なら、一応は「規則正しい生活」ってことになるから問題なし、と。

今日は1月の第3月曜日で、「ブルーマンデイ」と言って、1年で一番気分が落ち込む日なんだそうな。どこかの心理学者が提唱したもので、冬だから天気は良くないし、元旦の1年の計はとっくにご破算になってるし、楽しかったクリスマスは過去のものになって、後には請求書ばかりが残って、みんなスランプ状態、ということだそうな。緯度の高い地域はおまかえに夜が長いから、SAD(季節性情動障害)になって、よけいに落ち込んでしまう人も多いらしい。特にバンクーバー圏の冬はもろに「雨期」だから、いつも元気のいい人だってときどき気が滅入ることはあると思うな。クリスマスセールだ、ボクシングデイセールだ、オフ、オフ、激安に釣られて買い物をしまくって、ホリデイ気分から醒めてみたら、クレジットカードの請求書が続々と来て破産寸前なんてケースもあるだろうな。同じクレジットカードを使うのでも、レジで支払いをしてその場で商品を受け取るのと、ショッピングサイトでカード情報を入力して注文して商品が届くのを待つのとでは、買い物の感覚というか、お金を使う感覚がまったく違うもの。

でも、ブルーマンデイでなくたって、この世の人間の悩みの種は尽きないもので、暇にあかせて小町横丁を散策していると、いやはや何と悩める人、愚痴をこぼす人、怒れる人たちが多いことか。男女関係、夫婦関係、親子関係、家族関係、交友関係、近所関係、職場の人間関係、はてはすれ違っただけの人間関係まで、浜の真砂は尽きるとも世に人の悩みは尽きまじって感じ。それが人間ってものなんだろうけど、デジタル時代の人間は、元々アナログな人間社会の中で生きて行くための術を失いつつあるんじゃないかという気がすることもある。哲学者でも何でもないワタシが言うのも何だけど、アナログな世界はデジタル世界を律する「0」と「1」の間にあって、人間はその無限に広がる空間を犬かき式に手足をばたつかせて泳ぎ回っている存在なんだと思う。

だから、人間的な悩みはデジタルなアルゴリズム(あるいはマニュアル)ではうまく解決できないんだと思う。悩みであれ、違和感であれ、何であれ、何なの、どうしてと思ったらまずはその疑問や状況を分析してみるのが第一歩。つまり、立ち止まって考えてみるってことで、生活の中で「考え」るという行為は、まさに分析そのもの(と、ワタシは思う)。どうしたらいいのかというときは、あれはこれで、これはあれで、こうすればああで、ああすればこうで、とごちゃごちゃなカードを整理してみるわけで、何か「ゲーム理論」というやつに通じていて、デジタル的にも見えるんだけど、そこはそれ、人間は感情の動物だから、ひと筋縄では行かないのが常。ほんと、「考える」ってのはけっこう難しい。でも、スマホをちょいちょいといじれば、誰かが(自分が欲しい)答を出してくれるのが今どきのネット社会のようで、マニュアルってのは実に便利なものではあるけど、依存し過ぎると持って生まれた思考力は退化するしかないんじゃないかな。世に便利至極なアプリの種は尽きず・・・。