リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

どう見てもダサい商店街に億ションがある不思議

2022年01月05日 | 日々の風の吹くまま
1月4日(火曜日)。🌥☁🌧❆🌧❆⛄。クリスマスとお正月の長い、長い休みが終わって、今日から普通の日常。日が差していたのは朝方だけで、雨と雪が交互に降ったり、混じったりの落ち着きのない天気。ゆうべもいきなり雪が降り出してルーフデッキが白くなったけど、明日の夜から木曜日にかけてまた10センチから20センチの積雪と言う予報。ゆうべは雪が降っている最中(10時頃)に窓の外でピカッと閃光があって、間髪を入れずに頭の上でどぉ~んと大爆発のような轟音がして、思わず飛び上がってしまった。たった1発だけで、音もゴロゴロっという雷鳴とはちょっと違った響きだったけど、どうらカナダの他の地域ではよくある「雷雪」という現象で、めったに雪が降らないところだから珍しいと言うだけの話らしい。天気もウェストコーストの「日常」に戻ってくれるといいんだけどなあ。

毎年最初の「平日」は、市町村の主要財源である固定資産税の算定基準となる不動産の査定評価額が発表される日。州の査定機関であるBC Assessment Authorityが毎年7月1日現在の不動産の価値を評価して、翌年の新年早々に正式発表している。昔は査定通知書が郵便で送られて来ていたけど、デジタル時代の今は誰でもオンラインで簡単に調べられるようになっていて、新年の最初の平日にその年の評価額の閲覧が解禁になる。住宅については、コロナのパンデミックで極端な低金利になり、さらにホワイトカラー層にテレワークが普及したこともあって、これまでバンクーバーへの通勤圏の外にあった郊外の戸建ての需要が高まって、値上がりに次ぐ値上がり。それが特に戸建ての評価額の上昇に反映されていて、車で片道2時間半もかかる小さな町ホープでは45%も上がったのに対して、マイホームの高さでは世界有数のバンクーバー市では平均してわずか17%。バンクーバーの隣のバーナビー市は19%で、ポートコクィトラム市で26%、我が家からは川向こうに当たるサレー市で34%、車で1時間半のアボッツフォード市は38%、2時間のチリワック市は40%と、フレーザー川に沿って東へ行くほど評価額の上昇率が大きくなっていて、コロナに触発された大移動の構図が見えているのがおもしろい。

で、肝心の我が家の評価額はいかに。コンドミニアム(マンション)はそれほど大きく上昇していないようで、売る気がないならどうでもいいと言う感じ。(値上がりしているときの相場は評価額より高くなる。)でもまあ、どんな感じかなと査定機関のサイトで住所を入力してみたら、ふむ、10%ほど上がって1億円とちょっと。メディアの報道を総合してそのくらいと踏んでいたけど、トカイナカの「6丁目商店街」のマンションとしては高過ぎる気もするな。まあ、売る気がなければただの数字で、この数字からニューウェストミンスター市が弾き出す固定資産税は州政府のシニアや若い家族を支援する制度が立て替えて払ってくれるから、他人事のような感じもする。立て替えた税金は貸付金として残高が詰み上がって行くけど、年々加算される利子は単利なので、雪だるま式に増えることはないし、売るか死ぬかして名義が変わるまでは返済の必要がないから、不動産市場の大暴落でも起きない限り、毎年アカウントを更新しておくだけで、あとは野となれ山となれ。この国は、オタワの連邦政府からトカイナカの市役所にいたるまで、けっこうシニアにやさしいからありがたいね。

というわけで、我が家の査定評価額は特にびっくりするほどは上がっていなかったけど、ひとつだけ、ええっ?と目が点々になったのは、高層棟168戸のうち5戸が1億円を超えていて、何と我が家が最高だったこと。(近隣の物件の評価額が載っているし、誰でも住所を入力すれば簡単に検索できる。)いつもは最上階(26階)の一番広いユニットが最高で、23階の我が家が上の2フロアの同じ間取りのユニットを抜いて2番目だったのが、今年は我が家が鼻の差で一番なんて、どうしてそうなったのか摩訶不思議。

摩訶不思議なのはさっぱり予報通りにならない天気も同じ。夕方からはでっかい雪ひらがぼたぼた。せっかく雪が解けて出られるようになったルーフデッキは、あれよあれよと言う間にまたもや銀世界。でも、雪雲(雨雲?)にすっぽりと包まれた夜のデッキは、猛烈なべた雪が作り出す白い幻想の世界・・・。