リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

窓の外は雪と雨と霧と風の大バトル

2022年01月07日 | 日々の風の吹くまま
1月6日(木曜日)。☁☂☁🌧。大雪警報まで出ていたから、どれだけ積もるのかと思っていたら、ルーフデッキにはいかにも重たそうな新雪がべったりと15センチほど。ドアを開けて物差しを立てようとしたら、うは、堅雪というほどじゃないけど、表面が凍っている。バルコニーの温度計マイナス1度で、朝ご飯が終わる頃にはプラス0.1度と、何だか力んでよいしょしたくなるような気温。カナダポストはメトロバンクーバーとフレーザーバレー地域の郵便配達を見合わせると発表。凍ったり解けたりのべた雪では、一見して除雪してある路面でも滑りやすくて危ないんだから、いくら仕事でも無理をして怪我をしたら元も子もないもの。まあ、今夜は40ミリだかの大雨だそうだから、明日の朝には跡形もなく解けているかもしれないけど。

午前中にクリスマスツリーを古毛布に包んで、大晦日に使った電気コンロと一緒に地下の収納ロッカーに持って行って、ホリデイシーズンにピリオド。来週から始まるはずだったArts Clubの『Made in Italy』は3月後半まで延期になったので、差し当たってはのんべんだらりで行ってもいいかな。ということで、コンピューターの前に座り込んだら、あら、東京でも氷点下になって、大雪だって。空からの写真や動画を見たら、何かこっちよりすごいくらい。数珠つなぎの車でいっぱいの橋や高速道路が見えるし、代々木公園はこんもりした木々が雪を被って、まるで別世界。見ているうちになぜか父の葬式の日を思い出した。もう30年になるのかなあ。、あの日の東京も大雪だった。あれは東京生まれながら戦後の半生を北海道人になりきって送った父への手向けだったのかもしれない。

朝のうちに融雪塩を撒くトラックが6番ストリートを何度か走って行くのが見えたので、ゆうべ寝る頃には白くなっていた道路は大雪が嘘みたい。でも、せいぜい20センチかそこらの積雪で、午後遅くには雨になって、夜には大雨と言う予報なのに、朝早くから除雪作業をしている人は何かむだなことをしているような気にならないのかな。どうせ放っておいても1日で解けて消えてしまう雪なのにね。もちろん、近代都市はちょっとの雪でもすぐに生活機能が混乱してしまう脆さがあるから、徒労になるだろうとわかっていても、目の前の雪は何としても取り除かなければならないわけで、人類が追及して来た「便利さ」のいったいどこが便利なのかとちょっと大げさに考えてしまう。東京圏では何百人もの人が滑って転んでけがをしたそうだけど、雪道に適した靴を持っていないだろうし、雪道の歩き方(いわゆる「ペンギン歩き」)を知らない人も多いからだろうな。動画を見ていると傘を差しながら雨の日と同じような歩調ですたすたと歩いている人が多くて、ああ、危ないと、こっちまではらはら。



午後になって、川霧が河口の方へ流れて行くのが見えたと思うと、窓の外はあっという間に五里霧中の世界。霧に包まれているのか、雨雲の中にすっぽり入ったのか。ときどき高層マンションが顔を出したり、川向こうの風景がうっすらと見えたりと、何とも不思議な景色の展開。気温が上がったせいで、上の階の窓の敷居に積もった雪の塊がぼたっ、どさっと落ちて来る。半分凍ったのが窓ガラスにガツンと当たるたびにギクッとするけど、ガラスはけっこう厚いから割れる心配はなさそう。夜には予報通りに雨が降り出して、窓にバチバチと雨粒がぶつかる荒れ模様。朝起きたら、ルーフデッキの雪は消えてなくなっているかもしれないな。