リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ご馳走を作って新しい1年の始まり

2023年01月02日 | 日々の風の吹くまま
1月1日(日曜日)。☁⛅🌤。明けましておめでとうのハッピーニューイヤー。曇っていて初日の出の写真は撮れなかったけど、静かな、静かな元旦の朝。ニューヨークのタイムススクエアは何万人、パリのシャンゼリゼには100万人が集まって新年を祝ったそうだから、みんな何か盛大に祝ってパァ~ッとガス抜きしたい気持が溜まっていたんだろうな。うん、わかる、わかる。年越しパーティが多い大晦日は、飲酒運転防止のために午後5時からよく元旦の午前5時までバスと電車が全路線で無料になるのが恒例で、バンクーバー市のダウンタウンの歓楽街にはかなりの人出があったけど、さしたる事件も騒動もなく、平穏だったそうで、めでたし、めでたし。

毎年の元旦のメディアがトップで報じる記事はと言うと、2023年度の「不動産査定評価」。この査定評価は、各市町村がその年の予算に応じて決める固定資産税の率(千分率)のベースになるものだし、売買では相場価格を決める目安になるものだし、何よりも庶民にとって一番の「資産」である持ち家の価値の増減を示すものだから、毎年1月1日の公式発表は誰でも気になる年中行事。昔は年越しパーティの二日酔いが覚めた頃に州の査定機関から通知が来て初めて評価額がわかったけど、今はメディアが記事の中でリンクを貼ってくれるので、誰でもネットで住所を入力するだけで自宅の評価額を簡単に閲覧できるから便利と言えば便利。ただし、ついでに周辺の家の評価額もわかるので、裏を返せばマイホームの評価額がご近所さんにも知られるわけだけど、公開情報だからね。

でも、今年の査定評価はいつもと少し違っていて、基準日である7月1日現在では前年よりも値上がりしていた相場価格が反映したもので、その後で金利上昇などで値下がりが始まったため「評価額は現在の相場価格の判断材料にならない」という注意書き付き。我が家を例にとると、評価額は去年に比べて4%ちょっと上がっているけど、相場価格は4、5%下がっているということで、場合によっては1億円を切っていることも考えられるわけ。(まあ、トカイナカの商店街のタワマンで1億円超と言うのがそもそもピンと来ないんだけど。)固定資産税が同じ率で上がり下がりするわけじゃないし(市の予算次第)、売る気がなければ上がっても下がっても関係ないというのが我が家の感想。ちなみに2階(一番下の居住階)の2LDKが売りに出ているけど、評価額は8千万円台なのに1億円超という強気の売値。屋外暖炉付きの広いパティオがあるけど、そこから見えるのは下の有料駐車場と周りの建物だから、その価格じゃあ売れないと思う。よけいなお世話だけど。


午後、元旦のご馳走を作るしたく。今年はスシをメインにするつもりで、まずは電気釜を出して来て、袋に「sushi rice」と書いてある米でご飯を炊くことからスタート。このサンヨーの電気釜は母がワタシの嫁入り道具に入れてくれたものだから、何と48年も使っている勘定。もっとも年に2、3回しか使わないからこれだけ長い間使えたんだと思う。家電メーカーの雄だったサンヨーの名前はもう消滅してしまったと聞くけど、何だか実家がなくなったような感じだな。時の流れって、そんなものなんだろうな。元旦にだけ使う重箱を出して来て、すしは銀鮭、ビンナガマグロ、キハダマグロ、イクラ。後は殻付きのホタテのゆず醤油バター焼き、焼きシシャモ、ごぼうの煮しめ、松茸の吸い物という、まあ、何となくお節風のようでもあるご馳走になって、けっこうよくできているじゃないの(と自画自賛)。一年の計を立てないのが我が家の1年の計なので、今年はどんな年になるかは風まかせ。天気が回復したおかげで、川下と川向こうの夜景がきりっとして見えて、2023年の始まり・・・。