リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

怖いと思うと謙虚になれるからうまく行くんだって

2023年01月21日 | 日々の風の吹くまま
1月20日(金曜日)。🌥🌤。今日はきのうほど寒くないな。カレシがきのう昼寝をし過ぎたと言って、なかなか起き出さないので、何となくごちゃごちゃとおしゃべりして、起きたのはほぼ9時。この辺りがリタイア暮らしのいいところ。カレシの10時のグループレッスンが終わるのを待って、ウォーキング。土曜日には雪がちらつくという予報だけど、空気はきのうほど冷たくないな。雪、ほんとに降るのかなあ。地面がちょっと白くなっただけで大混乱するけど、去年の今ごろは真っ白だった山に今年は雪がないので、このままだと夏に水不足になりかねないから、やっぱり降ってもらった方がいいかな。


2022年

2023年

きのう、Arts ClubのBMOセンターでのパネルセッションで、その前の夜に観た『Forgiveness』の著者マーク・サカモト、脚色者ヒロ・カナガワ、演出者スタフォード・アリマが集まって、回想録の出版が舞台劇に脚色する話になって、でき上った舞台劇が演出者にバトンタッチされて、最新のデジタル映像技術を駆使した大作として上演されるに至るまでの苦労話と裏話を披露。父方の祖母と母方の祖父それぞれから聞き出した第2次大戦中の体験を綴った個人的な回想録から、あれだけの時空間を自在に行き来する壮大な舞台劇に仕立て上げたヒロの才能はもう天才のレベルだと思う。(『The Piano Teacher』の翻訳がうまく行ったら、次はヒロの『The Patron Saint of Stanley Park』を、ぜひぜひ訳させてもらいたいなあ。)

オープニングナイトのレセプションで、前にワタシの劇作を個人指導してくれたキャシー(今は劇団の常務理事)と東京の先生と親しい名誉芸術監督のビルと、資金開拓部長のキャサリンに、ドロシーから日本語訳への同意をもらって、翻訳を始めていると報告したら、Arts Club中に話が広まったようで、みんなから背中をポンポンと激励の嵐。(Arts Clubがドロシーに依頼して、Arts Clubが初演した作品だからかな。)芸術監督のアシュリーもとっても喜んでくれて、うれしくてわくわくしているけどちょっぴりビビっているのと言ったら、「それはいいことよ。ちょっと怖いと思うくらいの方がいい仕事ができるものなの」。セッションでワタシの隣に座った演出家/俳優のディーン・ポール・ギブソンも、「それなら大丈夫だよ。僕も芝居を演出するときは、いつも怖いと感じて、謙虚な気持になるんだ。それ、大切なことだよ」。あぁ~あ、ここまでみんなに激励されたら、もう後には引けないという強迫観念みたいなもtのがむくむくと湧いて来て、ますます怖くなって来ちゃったなあ。でも、怖いと思うからこそ、ワタシが持っているものを絞り出して、すべてを投入して、やるっきゃないってことで、何となくサバイバルに通じるところがあるという感じがするな。

というわけで、朝からあの「踊り場の壁」を見上げていたワタシ。脚本の中では、若い建築業者のトムが登場して、踊り場の壁に窓を開ける相談をしているところ。象徴的だなあ。ワタシもずっと目の前に立ちふさがっていたのに初めて気づいた大きな壁を、今ここに来てぶち抜こうとしているってことだね。穴を開けたら向こうに何が見えるのか、やってみないことにはわからない。つまり、怖くても何でも、壁をぶち抜いてやるっ。劇作家ドロシーの名声とワタシのリタイア人生がかかっているんだから。ほら、形を変え続ける雲はいつも「今」なんだよね。根を詰め過ぎて疲れたら、空の雲を眺めようじゃないの。







来年の秋にクルーズ船でなつかしい故郷へ

2023年01月21日 | 日々の風の吹くまま
1月19日(木曜日)。🌥🌤。おお、上々の天気。ゆうべが帰りがちょっと遅くて疲れていたし、ワタシは今日また忙しくなるので、のんびりと9時近くに起床。朝ご飯を食べて、10時過ぎにウォーキング。風が少し冷たいけど、歩いていると、庭木のねこやなぎが指先で撫でて見たくなるような花芽を出していて、来週はまた寒くなるという予報だけど、いいのかな。まだ風は冷たくて、何かそんな歌があったなあ、何だっけなあと考えながら歩いて、最後の交差点が目の前というところまで来てやっと思い出した。タイトルは思い浮かばないし、メロディもあやふやだけd、「春は名のみの、風の寒さや」とか何とかいう出だしの歌。ほんとに、ちょうどそんな感じだけど、空の雲は元気いっぱい。





帰って来てすぐに電話が鳴って、トラベルエージェントのジェフ。きのうクリスマス前からのカリブ海クルーズから帰って来たばかりで、おかえりぃと言ったら、「いやぁ、ペーパーワークの山だよ」。そりゃあ、1ヵ月もバケーションに行ってたら、そうなるでしょ。あはは。でも、「とりあえずバンクーバー→東京のクルーズのキャビンの相談」。往復の飛行機がいらないから、ひとつ上のクラスのキャビンをリクエストしてあったけど、「いいキャビンは軒並みキャンセル待ち」。うはあ、来年の9月の話なのに。アラスカの最後の寄港地を出たら、釧路まで丸6日間太平洋の真っただ中なのに、高いキャビンから飛ぶように売れてるなんて信じられないと言ったら、「いやいや、何日も海の上というのが魅力なんだよ。のんびりできていいもんだよ」。なるほど、1人4百万円とか5百万円という広いキャビンに泊まるような人たちは、きっと大金持で、もうクルーズ船で世界中を見てしまっているだろうから、年を取った今は寄港地の観光なんか興味がなくて、プールサイドで潮風に吹かれながらワインを片手にゆったりしたいということなんだろうな。

Silverseaの船は、今年の夏に就航する新造船Silver Nova号でも乗客定員は728人で、3千人とか4千人、はては6千人以上も乗るロイヤルカリビアン(Silverseaの親会社)やカーニバルのような超大型船のように遊園地とか大きなカジノやショーシアターがなくて(Silverseaは「子供向けの設備やサービスはない」と明記)、その分落ち着いて静かなことも、高齢者に受けるんだろうな。リタイアしてやっと一緒に世界を旅行して回れるようになった私たちは、まだそこまでの境地に到達してないから、寄港地での観光も楽しみなんだけど、やっぱりSilverseaのオールインクルーシブの至れり尽くせりで、ゆったりと羽を伸ばせる小型船が一番魅力があって、日本的に言うなら「コスパ最高」。ジェフとの電話が行ったり来たりして、最終的にリクエストしたクラスのキャビンを確保。いつも利用していたクラスより30%くらい広くて、寝室がリビングとは別になっているのが「おうち感覚」でいい。

ジェフからインボイスが送られて来て、予約金約50万円の支払い期限は来週の木曜日で、残りは来年の5月中旬。コロナの前には、予約してから2週間くらいで(返金不可の)残り全額を払い込んだものだったけど、コロナで船を動かせなくなったおかげで、多額の返金処理で収支に大きな影響が出たことから、まだコロナがどうなるかわからないし、南アメリカは政情不安になっている状況で、あの経験を教訓にしてシステムを変えたんだろうと思う。それはともかく、生まれ故郷に船で行くなんて、まるで夢のよう。バンクーバーを出港するのは9月12日。いったん北上して、アラスカ湾沿いにケチカン、ジュノー、スカグウェイ、シトカ、コディアク島、ダッチハーバーに寄港して、ベーリング海から6日かけて太平洋を横断して、ふるさと釧路に入港するのは9月28日。翌日は宮古に寄って、終点の東京に着くのは10月1日。さっそく、みんなに来年の秋に行くよぉ~っとメールしなくちゃ。先の長い話ではあるけど。