リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

インフレーション、シュリンクフレーション

2023年01月24日 | 日々の風の吹くまま
1月22日(日曜日)。☁⛅☁。ぐっすり眠って、空腹感もゆうべの寒気もなく、ごく普通に目を覚まして起床。あんまりパッとしないけど、荒れそうでもない天気。今夜あたりから雪交じりの雨になると言ってるけど、来週からはまた猛烈な寒波が来るという予報。大雪は想定外らしいからいいけど、2月いっぱい続くかもしれないということで、もしかしたら、エルニーニョに取って代わられる前の、ラニーニャの最後の足掻きなのかな。それとも、今週日本列島に到来するという「最強寒波」がこっちまで来るということかな。どっちにしても、やぁ~だ。

カナダの消費者物価指数は12月に前年度比6.3%で、11月の6.8%からちょっぴり減速。去年は7月に8%を超えていたから、インフレが落ち着いて来たということかもしれないけど、食料雑貨はほぼ横ばいの11%だから、厳しいことには変わりはないな。特に、食料品だけなら、冬の間は温室栽培やメキシコや南米からの輸入に頼らざるを得ない生鮮野菜は13.6%アップだし、卵は16.7%、トマトなんか産地の干ばつの影響で22%という高騰ぶりで、今年はさらに5%~7%上がるらしい。もっとも、大手スーパーが必要以上に値上げしてボロもうけしているということで、有権者から突き上げられた連邦議会が連邦政府を突き上げて調査を始めさせたそうだから、叩いたら埃が出るのか、大山鳴動してネズミ一匹で終わるのか、はて、どっちかな。

スーパーの強欲インフレも困ったもんだけど、シュリンクフレーションという、価格は変えずに商品をダウンサイズするメーカーの手口も困ったもんだな。商品棚の値札は変わっていなくても、量が減っているんだけど、ちょっと見にすぐわかるほどには減らさないから始末が悪い。まさに目に見えないインフレというところだけど、これは世界的な現象らしい。そう言えば、先週買ったコーンチップスは、いざ開ける段になって妙な違和感があって、しげしげと袋を見つめていて、やっと、かなり小さくなっていることに気がついた。前にはトロリーのバッグに入れると中身がぐしゃぐしゃになるので、買う物が少ない時にしか買わなかったんだけど、350グラムの大きな袋が300グラムの(ワタシには)「手ごろな」袋になっていたわけ。でも、値段は変わっていなかった。まあ、ランチのスープに添える程度で、ぼりぼり食べるわけじゃないからいいけど。ヴィクターの店で買っているサーロは脂身が少な目。お父さん曰く、「カナダの豚はやせっぽちだからなあ」。はあ、これはシュリンクフレーションじゃなくてダイエット豚ね。



インフレのニュースを見ていて出くわしたのが、国民年金(CPP)の掛け金の率が上がるという話。掛け金の率が2019年からenhancement(改善)と称して毎年じりじり上がっていて、今年は5.95%。(それだけ手取りが減るから、一種のシュリンクフレーションかな。)基準報酬の上限も毎年ちょこちょこと上がって来ていたけど、個人事業主は雇用主と被雇用者の両方の分を払うので、掛け金は11.9%になる勘定。つまり、今まだ65歳だとして、CPPをもらいながら基準報酬に相当する年収を稼いで、掛け金も払い続けたら、たかだか月に1万円くらいのPRB(退職後給付)をもらうために年に75万円も払うわけで、CPP本体と同様にインフレ調整があるとしても、あんまり「コスパ」が良くない感じ。もちろん70歳になれば掛け金を払わなくてよくなるけど、リタイアするまでしっかり基準報酬の額を稼いでいたら、それまでに払う掛け金を考えると、よっぽど長生きしないと元が取れないんじゃないかという気がする。まあ、そういう理屈をこいて、65歳になったときにCPPをもらい始めて、同時に掛け金を払うのをやめたわけだけど、受給額は平均より30%くらい多いらしいから、ワタシはそれでよかったと思う。それにしてもワタシ、今思えば、ほんっとにバカ稼ぎしてたんだなあ。人生って、何がどこでどうなるかわからないもんだな。