リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

めんどうだから、アレクサ、ちょっと考えてみて

2020年01月15日 | 日々の風の吹くまま
1月14日(火曜日)。☁☁❅。雪は夜の間にまたちょっと積もってひと休みというところ。朝8時半のバルコニーの気温はマイナス7度だったから、下ではマイナス10度くらいに下がったのかな。でも、けさあたりが寒波のピークらしい。先週は一時マイナス16度なんて予報を出していたけど、鳴り物入りで喧伝された「北極並みの冷え込み」は1950年代末の記録的な寒波に匹敵するまでには至らなかったということか。金曜日の朝には最低気温がプラスに転じて、週末はまた大雨の予報と、何とも忙しい話。ワタシとしては早くレクルームで避寒しているゼラニウムを外のミニ温室に戻して、ほぼオフの状態にあるサーモスタットの日中温度を上げて、ミニチュア工房を再開したいところ。

やっとこさドイツから出たキャンピングカーは、けさ早朝にアメリカのメンフィスに到着して、やっと大団円への第一歩。元々アメリカ側のミスが発端だったんだから、この先どうなるかまだわからないけど、今度はボケッとしてないで、やるべき仕事をちゃんとやって欲しいもんだ。まあ、人手を省略する(コストを削減する)ための技術がどんどん開発されて、これまでは自分で考えて仕事をして来た人間が社会、経済、政治、労働の環境すべてでマニュアルの通りにやればいいという、いわばシステム依存症になってしまったようにも見える。もっとも、そうなってくれれば、開発したアプリをどんどん売ってウハウハのにわか長者になる筋には願ったり叶ったりだろうけど。

新しい技術や機械がこれでもか、これでもかとばかりに「何でもやってくれる」便利さを前面に押し出して宣伝されて、その波に乗った巷の人間にも「自分で考えなくてもいい便利さ」があたりまえになって、デジタル時代がいかにもユートピアの到来のように持てはやされるようになった観がある。でも、デジタルの世界には本質的に「1」と「0」しか存在しない。アナログならその「1」と「0」の間、そして「1」の外、「0」の外に無限の世界があって、周囲の状況を分析して思考を展開するわけだけど、それは1か0でスパッと割り切るようなデジタル思考に慣れ切った頭には混沌としてつかみどころがない不安な世界に見えるのかもしれない。人類は考えることで発達した分析能力や想像力を駆使していろんな発明や発見をして来たのに、その進化の行き着くところがめんどうなことはシステムやAIに任せれば自分はもう考えなくてもいいということだとしたら、何とも皮肉な話。

人間の世界はパラドックスが満載で、詰まるところはにっちもさっちも行かない膠着状態ってことなのかもしれない。だからこそ、自分の頭で考えて、知恵を絞って日々の物事に対応して行かないと自分という人間が危うくなると思うんだけど、ねえ、アレクサ、ちょっと考えてみてくれない?


FedExのおかげで長い、長い旅をしたクリスマスプレゼントの物語

2020年01月14日 | 日々の風の吹くまま
1月13日(月曜日)。☁☁❅。ゆうべは夜になって気温が急降下してあっという間に氷点下。粉雪の吹雪になって、いよいよ来たかという感じ。朝起きたら雪はそれほど積もっていなかったけど、バルコニーではマイナス5度。これじゃあ道路レベルではマイナス7、8度くらいまで行ってるだろうな。うん、しばれちゃってるわ、こりゃ。今日は冬ごもりだ・・・と思ったけど、午後になってほんのり青空が見えたので、重装備でウォーキング。商業区域に限っていれば、住宅地と違って歩道がわりときちんと除雪されているので、歩き方に注意すれば安全。それにしても、エレベーターで乗り合わせたお兄ちゃんは何と半そでシャツ1枚。寒くないのか聞いたら、でっぷりしたおなかをポンッと叩いて「オレ、北国仕様っすから」。なるほど、天然の断熱材が入ってるんだ。あはは。

それより前に、朝ご飯の後でGメールをチェックしたら、FedExのカスタマーサービスから、消息不明になっていた荷物が今日の飛行機でアメリカのメンフィスへ送り返される予定と言う報告。おお、やっとだ。クルーズから帰って来てすぐにドイツのエスターにFedExで送ったプレゼントが返送扱いになったことがわかって、問い合わせをした彼女が聞いたという説明が何とも腑に落ちなかったので、発送元のカナダFedExのカスタマーサービスに問い合わせのメールを送ってから3週間とちょっと。事の発端はカナダからの荷物が通過するアメリカのメンフィスのFedExのハブで手違い(たぶんポカミス)があって、アメリカ税関を通さないうちにドイツに送ってしまったこと。ドイツの税関はクリアしたけど、配達前にアメリカから「送り返せ」という指示が行って、エスターが住むライネに近いミュンスターから即Uターンしてケルンの集荷センターに返送。

ドイツのFedExは配達予定日を過ぎて問い合わせたエスターにむにゃむにゃと説明して、その数日後に(ドイツの)関税の請求書を受け取ったエスターが払うから配達しろと電話したら、「返送後なので支払いを拒否しなさい」という指示。でも、ワタシからドイツのカスタマーサービスに送った問い合わせの返事は「受取人が拒否したので返送した」。これ、半分ほんとで半分嘘っぱち。エスターは関税を払ってでも受け取ろうとしたんだよ。それを聞いたエスター曰く、「ドイツ人はミスを認めないし、絶対に謝らないのよ」。あらら。と言うことでドイツFedExは頼りにならないと見て、その後はもっぱらカナダFedExのカスタマーサービスとのメールのやり取り。この3週間にやり取りしたメールのスレッドは今すごい長さで、経緯が明らかになるにつれて、笑うべきか怒るべきかわからないストーリーが展開。

要は、最初にミスをしたのがアメリカFedExで、返送を要求された荷物を1ヵ月も放置したのがドイツFedEx。さらに、ドイツFedExは追跡記録の記述を改ざんして落ち度を隠そうとした形跡があるから始末が悪い。あれ、荷物に貼る発送伝票とスキャナがあれば荷物がなくても追跡記録を作れるし、追跡システムにアクセスできる人間なら追跡番号を偽造することだって可能だと思う。そこまで考えたところで、ドイツFedExに追跡記録には虚偽の記載があること、荷物が30日間もケルンにあったと言う記録は信用できないこと、つまり荷物がまだそこにあるのかは疑わしいこと、従って納得が行かなければ外部の支援を求めざるを得ないというメールを送って、それをカナダFedExにもコピーを付けてメール。週末が休みのドイツFedExから返事が来る前に1日24間週7日のカナダFedExから日曜日の夜に「またケルンにあったので、アメリカ向けの発送を手配して、新たに追跡番号を付けた。メンフィス到着予定は15日」という返事。

そこでドイツの受取人にも追跡番号を知らせて両方で追跡すると返事をして、追跡サイトを見たら最初の記載が「書類不備でDelivery Exception」。何なんだよ、また。さっそくカナダFedExに問い合わせたら、「気になる気持はよくわかります。ステイタスを調べた結果、昨日の便にスペースがなかったため、今日の便に搭載する予定になっています」。だったらちゃんとそう記載すればいいのに、もう。ほんとかいなと疑心暗鬼になりながら、追跡記録を見たら「FedEx施設から搬出」。最初の追跡番号は新規の番号が出来た日から更新が途絶えているから、ぐうたらでいい加減なドイツFedExもさすがに今度こそは「業務」を遂行したってことかな。そう思いたいね。で、その後どうなるかと言うと、メンフィス到着後にアメリカの通関手続きをしてドイツに再発送し、受取人に配達するそうで、11月28日にカナダから発送してから今日でほぼ7週間。ワタシの手作りの小さなキャンピングカーは大西洋を行ったり来たりしての長い、長い放浪の旅。何十時間もかけて心を込めて作ったんだから、もしも破損なんかしていたら怒るからね。それにしてもドイツ側のこのいい加減さ。どうしちゃったんだろうね。懸命にトレースしてくれたカナダFedExの爪の垢でも煎じて飲ませたいよ、ほんと。

   

   


値下がりしたマイホームがまた値上がり?

2020年01月13日 | 日々の風の吹くまま
1月12日(日曜日)。❅❅☁❅。どか雪。雨できれいになっていたルーフデッキにどんっと10センチ。で、これからもっと降って、もっと冷え込むんだそうな。いやぁねぇ、もう。まあ、こういうことはひと冬に1、2回あるかないかだし、春はちゃんと来ると思うけど、はて、どうなるか。まあ、窓から見える限りでは商店街の歩道はクリアになっているので、6番ストリートならちょっと気をつけていれば大丈夫と判断してウォーキングを決行。

エレベーターに乗ったら、16階で先週売りに出た1寝室の部屋を見に来た若いカップルと不動産屋が乗って来た。先週は3階でも1寝室の部屋が売りに出たから、マイホーム探しを始めた人たちもいるだろうなあと思ったら、玄関の外に順番を待っているカップルが2組もいてびっくり。週末はあちこちで売り物件を予約なしで見られるオープンハウスがあって、この1年かそこらは不動産屋がロビーで退屈そうに客待ちしていることが多かったので、市場の風向きが変わって来たという印象。16階の部屋は56平米でちょっと狭いけど、売値は5千万円。少し古い建物ならもっと広くて安い1寝室の部屋がけっこうあるんだけどな。

わりと新しい高層マンションの1寝室の部屋はかなり小さくて、ほとんどが低層階で値段もそれなりに低め。なぜかと言うと、計画した部屋数の一定の割合を一定期間に「売約済」にしないと金融機関が融資を渋って、開発業者は工事を始められないから。そこで低価格の低層階に賃貸向きの小さい部屋を並べてアジアの投機筋に売れるのが手っ取り早いということになったようで、中国人が札束を抱えて押しかけて来ていた頃には地元に先駆けて中国で説明会を開いて顰蹙を買った業者もいたくらい。それが住宅市場の高騰に拍車をかけたわけだけど、州政府が外国の投機マネーをけん制する施策を取ったこともあって売れ行きががた落ち。

でも、政府の機関が査定する公定評価は各市町村が固定資産税を決めるときの基準になるもので、必ずしも相場を反映しているわけじゃないから、実際に安くなったと思うのは時期尚早。値下がり局面でオーナーが売るのをやめたりして物件の数が減ったのに買い時と判断してマイホーム探しを始める人たちが急に増えたもので、早々と売り手市場に戻りつつあるらしい。このままだとまたぞろ値上がり傾向に転じるわけで、値上がり感が広がれば、オーナーは売るのを先延ばしする一方で買い手は今のうちにと焦って限られた在庫を漁るからさらに値上がり。市場の原理による持つ者と持たざる者の鬩ぎ合いというところだけど、お金は天下の回りものってね。


園芸は想定外のびっくりが楽しい

2020年01月12日 | 日々の風の吹くまま
1月11日(土曜日)。☁☀☁☂。夜来の大雨できのう降ったべた雪はほとんど消えてひと安心。今日の天気予報は大風で、天気メニューは日替わりスペシャルって感じ。強風注意報が出ていて、バンクーバー島を往復するフェリーは早々と(計画)欠航。昼過ぎにはクィーンズ公園の針葉樹が軒並みわさわさと波打ち始めたけど、風が建物の反対側角の西なので、今のところはルーフデッキもバルコニーもそよ風。夜には東から南東に変わるらしいけど、それまでに少しは収まっていれば大助かり。そう、マンション高層階でのガーデニングはもっぱら風との戦い・・・。

土曜日なので、午前中はカレシは2つのバスルームの掃除、ワタシはダスターをかけて、後は箒と掃除機とモップで床の掃除。背の低い食器棚の上からクリスマスカードを片付けた後に置いたアレカやしが小さな黄色い花をぱらぱらと落とすもので、ハンディクリーナーというやつでせっせと掃除していたんだけど、それでもソファの後ろにまでぽろぽろ。3年前に育ち過ぎたのを12鉢くらいに株分けして、今残っている3鉢のひとつで、新しい枝をどんどん出すは花枝をにょきにょき出すはで、元気いっぱい。室内には大きな鉢を置く場所がないから、そのうちまた株分けが必要になりそうな勢い。

窓壁に囲まれて金魚鉢みたいなマンションの部屋はどうしても無機的な感じになるので、彩を添えようと、向かいの雑貨屋から花の咲いている小さな鉢を買って来る。何しろ1鉢が300円くらいと安くて、しかも時々珍しい花を置いていたりするから、せっせと買っているうちに店をやっているご夫婦といつもカウンターに寝そべっている猫ちゃんとすっかりなじみに。こういうところは「何とか町6丁目商店街」ならではの風景かな。買って来た花は、ワタシはもっぱら眺めて楽しむ人で、世話をするのは園芸が趣味のカレシの仕事。花が終わっても捨ててしまわずにバルコニーに出したり、照明のある3段の棚に置いたりしているうちに、また新しい葉が出て、つぼみが出て、花が咲くので、どれも直径10センチ以下の小さい鉢だけど数は確実に増える一方。今、外は寒波襲来だけど、ヒヤシンスの第1号がかわいいピンクの花を咲かせていて、後つぼみを出している鉢がいくつかと、他にミニ水仙とチューリップ。もうすぐ店先にも色とりどりの花が並ぶだろうな。

   

園芸は生きた植物が相手だから、ほんとにあっと言うような予想しなかったことが起きるもので、去年の秋にイーディスがくれた花束の中にあった赤紫の観葉植物をポイッと水の中に入れておいたら根が出て来たのでびっくり。それをカレシが鉢に植えたら、今度は新しい葉が伸びて来てまたびっくり。新しい葉の成長が途中で止まって2年も経ったゴムの木が枯れたと思っていた葉を突然開いてみせて、続けて矢継ぎ早に2枚も出したからびっくり。カレシが「もう諦めて捨てようかな」と言っていたのを聞きつけたのかもしれないと思うくらいのタイミングの良さ。もしかしたら、植物にも「耳」があって、人間の話を聞いているのかもしれないな。何かSF的だけど。


総理大臣のあごひげとモラハラせりふとべた雪と

2020年01月11日 | 日々の風の吹くまま
   

   

1月10日(金曜日)。☃☂☂。起きてブラインドを上げたら、うはっ、夜の間にどかっとべた雪。朝のうちはけっこう大きな雪ひらが落ちて来たけど、昼前には雨交じりになって、午後には雨。これが一番めんどうなんだけどなあ。歩道に積もった雪に雨が混じって、その上を人が歩くとつるつる。天気予報では日曜あたりから気温が急降下して、来週はほとんど日中も氷点下。つまり、水を吸った雪が凍って、その上にさらに雪が積もって、さらに凍って、いやはやもう歩行者(だけじゃないけど)地獄。ラジオではカレシが子供の頃に経験したような猛烈な寒波になるかもと言ってるけど、おいおい、地球が熱くなっているって話はどうしちゃったんかいな。

歩道がべちゃべちゃなので、ウォーキングは様子見ということにして、今日もメディア巡り。去年秋の総選挙で少数政権に転落したトルドー君が最近生やしたあごひげ。ま、あごひげ自体はミレニアル族の間で流行っているからどうってことないけど、政権2期目があんまりうまく行ってないときに「若々しくてハンサム」なのが売り物の総理大臣がごま塩のあごひげを生やして沈思黙考中的なポーズ。はて、「ボク、賢そうな大人になったでしょ」なのか、迫り来る50歳を目前にして突然「中年の危機」に見舞われたのか。ワタシとしては後者だと見てるけど。第一にあまり似合ってないし、ヘタするとどっかの国の独裁者みたいに見えちゃうもの。でもまあ、総理大臣のあごひげが賛否両論の的になるカナダは平和でいいよね。

イランで墜落したウクライナ航空はやっぱりイランのミサイルによる撃墜だった。それを示唆するアメリカのスパイ衛星のビデオが公表されていたのに、きのうまで「証拠を出せ!」と威勢が良かったイラン政府が「意図しない人為的ミスでした」だったとお詫びだって。この「証拠を出せ!」ってのは、モラハラ人間がいじめている相手に痛いところを付かれたときに持ち出す典型的なせりふ。政治や社会がそういう体質なのかどうかは知らないけど、日本の法務大臣が先ごろレバノンに逃げたゴーンに関して「戻ってきて無実を証明しろ」と発言したのも同じようなもんだな。この法務大臣、弁護士なんだってね。だったら「推定無罪」の原則(建前?)くらい知っているはずだから、慌てて訂正したところを見るとつい本性(本音)がでちゃったんだと思うけど、いじめっ子がはばかる社会はごめんこうむりたいもんだな。

夕方から気温が上がって雨。夜になってちょっとだけウォーキングに出たけど、歩道のあちこちが水を吸った雪でつるつる。明日は大風、明日の夜からまた雪。それまでに解け切れそうにないから、足元が危なそう。えらいこっちゃ。



世の中は騒がしくても平和な精神で老後?

2020年01月10日 | 日々の風の吹くまま
1月9日(木曜日)。☀☀☁。寒っ。予報の通りに寒波到来か。けさのバルコニーの気温は2.5度だったから、地面レベルでは0度に近かっただろうな。ゆうべのうちにカレシの大事なゼラニウムとフクシャの鉢を全部レクルームに取り込んで、ミニ温室の温熱マットのプラグを抜いておいたのは正解だった。どうやらこの「冬」は10日ぐらい居座るらしい。やぁだっ。

毎日デスクの上でワタシを睨んでいる「やることリスト」は今日はちょっと中休み。ひとつやって線を引いて消したと思うとまたひとつ、ふたつと増えるもので、リスト自体はさっぱり短くなってくれない。でも、来週中というものはあっても、今日、あした中というのはないので、1日くらい何もしない日があってもいいよね。それにしても、リタイアしてもさっぱり退屈する暇がないのはちょっと驚き。内心では「退屈」というものも楽しんでみたかったんだけどな。やっぱりねずみ年はうろちょろ、ちょこまか癖が骨の髄まで染み込んでいて、生業からリタイアしても独楽ねずみからリタイアしたわけじゃないってことか。ま、いずれはちょこまか癖がスローダウンするときが来るかもしれないから、そのときまで「退屈」なるものの楽しみはお預けってことにしとこ。

ということで、チョイ休みの日はクロスワードパズルに新聞読み。正解のストリークは今日で19日。記録は先月のクルーズ前に達成した113日で、4月下旬にクルーズに出発したらそこでまた途切れることになるけど、それでも新記録までは行けるかな。ネットで毎日読んでいる新聞は地元紙2つ、日本の朝日と読売、イギリスのテレグラフとガーディアンで、ときどきニューヨークタイムズやBBCのサイト。日本とイギリスのは保守系と革新系の報道のアングルを比べるとニュースに奥行きみたいなものが出て来ておもしろい。欧米のメディアは昔から保守系、革新系の視点をはっきりさせているけど、日本のメディアだって中立をうたいながらちゃんと右と左の色分けがあるからおもしろい。もっとも、焦点に突っ込んだ報道はなくて、三面記事と芸能とスポーツのニュース、後はと食べ物の話題ばっかりという印象で、だいたいは見出しだけで事足りてしまう。

気候変動にしろ、世界の政治情勢にしろ、社会問題にしろ、ワタシにはちゃんとワタシなりの視点があって、それなりの定見を持っているし、ワタシだけの視点であり定見なので表立って主張して共感を得ようと言う気はさらさらなくて、いろんな人たちのいろんな主張や意見をふむふむと聞いてワタシなりに世の中の勉強をしているつもり。自己完結系と言われるタイプなのかもしれないけと、おかげで身の回りはいたって平和。この年になったら、精神的に平和なのが何よりじゃないかな。


やりたいこともやりたいのにやることばかり

2020年01月09日 | 日々の風の吹くまま
1月8日(水曜日)。☁☁☀。朝から気温がジリジリと下降傾向で、寒波が到来する気配が濃厚。今夜は地上でマイナス1度とか。日曜日までには雨が雪混じりになって、来週1週間は日中の気温もマイナス。最低気温なんかマイナス2桁の予報だから、バルコニーのミニ温室でのんきに花を咲かせているゼラニウムはレクルームで寒波をやり過ごすことになりそう。何しろどれもカレシが大事にしている古い株なので、今になって枯れるなんてことになったらかわいそう。

まず9時を過ぎたところで、5分先の小包受取代行オフィスへ直行。窓口にいたのは経営者のマーナで、カナダポストからダウンロードした受け取りの署名のある配達確認票を見せて連絡が来ていなかったと行ったら、「バタバタして忘れちゃったのねえ」と何とものんきな反応。それでもカナダポストが配達した小包の棚を見回して、すぐに梱包テープでぐるぐる巻きの箱を下ろして「はい、これね。200円でいいわ」と、普通は280円の受け取りと保管の手数料をまけてくれた。はあ、未だに手間取っているFedExよりもまだましと言えるかな。小包の中身はベトナムのフリーズドライコーヒーとカシューナッツの他に正絹のショール。何か「先生の奥さんに」というあたりがいかにもアジア的。

歯科の予約は10時なので、ひと息ついてまたエレベーター。ゴピ先生がまるで指輪の箱のようなケースに入ったセラミックのクラウンを見せてくれて、「フリーズしますか」。あ、麻酔のことね。歯医者が麻酔をかけるかどうか聞くときは、患者が不安ならやりますという意味で、たいていの場合(へたくそな歯医者でない限り)は不要。仮歯を外してクラウンを装着するだけだから要らないと言ったら、「勇敢ですねえ」だって。でも、仮歯はぽんっと外れたし、クラウンを装着する前の準備ではほんのちょっとしみただけで、クラウンを嵌め込んでおしまい。残りの5万円を払って、18日にクリーニングの予約を入れて帰って来たのは11時。痛みも違和感もまったくなくて、先生に「1日くらいは締付ける感じがあります」と言われたけど、それも昼過ぎに消えて、新しい歯はいたって快適。いやぁ、いい先生に当たったもんだ。

銀行から、退職積立金の一部だったミューチュアルファンドを年金基金に転換したけど、運用方針に変更はあるかどうかと聞いて来たので、早速ポートフォリオマネジャーのトニーにこの際だから解約してメインの基金に統合して運用してもらいたいんだけど、とメール。すぐに「サインする書類がいくつかあるので、来週来れますか」と返事。はぁい、来週はずっと開いているので都合のいい日を教えてくださぁい。あぁあ、今日もああだこうだと長くなる一方の「やることリスト」の消化で1日が過ぎてしまった感じ。そろそろ「やりたいことリスト」にも手をつけたいんだけどなあ・・・。


システムは利口でも能天気な人間が関わると

2020年01月08日 | 日々の風の吹くまま
1月7日(火曜日)。☂☂☂。なぜか2人とも爆睡していたようで、目が覚めたら7時半。まだ日の出の前ではあるけど、晴れていれば寝室の中が明るくなっている頃なのに、どよぉ~んと暗い。ブラインドを上げれば五里雲中で、ルーフデッキでは雨がびちゃびちゃ。この雨雲、何とかしてオーストラリアの方へ押しやってあげたいもんだなあ。ほんと、要らないって言ってるところに雨が降って、雨乞いしたいくらい降って欲しいところには降らないのは酷だよね。まあ、人類と言う子供が想定外に出来がよくなかった故にマザーネイチャーが怒っているということも考えられるけど。

今日は朝から電話が忙しい。地上階の歯科から明日の予約の確認の電話。1週間前に入れた仮歯はそこにあることさえ気づかないほど快適だったけど、明日はいよいよクラウンを装着。歯医者って相性の良し悪しも大きいので、ゴピ先生とはウマが合いそうで良かったな。医療は他人に身体を直接いじられるものだから、腕の良し悪しだけじゃなくて、信頼を確立するためには人間としての相性もけっこう重要だと思う。昼前にはカレシの心臓専門医のチャン先生のオフィスから来月3日の予約を4日に変更できるかという電話。チャン先生はロイヤルコロンビアン病院循環器部のカテーテル治療科の部長で、カレシが救急センターに駆け込んだときに朝の3時に呼び出されて来て、ステント挿入の緊急処置をしてくれた先生。4日になった予約は年に1度の検診。

午後になって雨足が少し緩んだので、クィーンズパーク地区をウォーキングして、帰りに向かいの郵便局でドイツのエスターが送ってくれたプレゼントの受け取り。エスターにFedExで送ったプレゼントは未だにどこかで立ち往生しているけど、彼女がDHLで発送した小包はカナダポストに引き継がれて、配達予定日に無事到着。大きな箱を開けてみて2人ともびっくり仰天。チョコレート、チョコレート、チョコレートで、「これじゃあチョコレートショップを開店できちゃうよなあ」とカレシ。ほんと、もりもり食べるわけには行かないから、全部食べるのにいったいどれだけかかるやら。

   

夜になって、カレシのスカイプレッスンの生徒でベトナムでコーヒーの輸出をやっている人から「届きましたか」というメール。追跡番号で「配達済み」と表示されたそうなんだけど、あれ、宛先の受取代行オフィスからはまだ通知が来ていない。カレシからEMSの追跡番号をもらって調べたら、DHLと同じでEMSもカナダポストに引き継がれて、何と31日に配達済みになっている。元旦が休みだったせいもあるだろうけど、経営者が変わって、さらにやる気のなさそうな子が入ってからは到着の処理と通知がすごく遅れるようになって、おまけに取りに行っても荷物の整理がへたなのかいつも探してうろうろ、ごそごそ。カナダポストからダウンロードしたサイン入りの受領票を印刷して、通知なんか待たずに明日こっちから取りに行かなくちゃ。どの国際ロジスティクス業者も追跡システムはすばらしいけど、人手が関わるところでミスが増えた感じ。いくら技術が発達してもアホな人間をお利口にできる技術はまだないらしい。


日常に戻ったはいいけど

2020年01月07日 | 日々の風の吹くまま
1月6日(月曜日)。☂☂☂。今日はエピファニー(顕現日、公現祭、神現祭と宗派によっていろいろ)。東方の三博士が救世主の誕生を聞いて拝みに来たという日。この日までにクリスマスツリーを片付けるという習慣があって、6番アベニューのクィーンズ公園の外にあった市のクリスマスツリーもゆうべは見えなくなっていた。毎年小学校の敷地にある見上げると首が痛くなるような高い木にクリスマスライトを飾るんだけど、今回は新しいLEDの照明に替えたのか、夜の暗さを背景に際立って色鮮やだったな。うん、これでほんとにホリデイシーズンにピリオド。

今日からそれぞれに日常に戻るわけだけど、ラジオの交通情報はどこもかしこも「衝突事故による渋滞」。休みぼけかいな。最近は酔っ払い運転よりもスマホをいじりながらのわき見運転による事故の方が多いらしい。と言うことは、ホリデイの間中スマホをいじっていたもので、運転中の電子機器の操作は交通違反だってことを忘れちゃったのかな。(罰金はすごく高いんだけど。)今どきは歩行者でもスマホの画面の外のものが視界に入らないという「視野狭窄症」を患っているらしいから、しっかり目配りをしていないと歩道を歩くのさえ危なくてしょうがない。最近はこの視野狭窄症が脳内にまで及んで、人間も社会もスマホの画面の中のものしか存在を認識できなくなって、物事を広い枠の中で(ある意味で)分析的に考える能力が退化して来ているんじゃないかと感じるんだけど、杞憂かな。

まあ、ワタシも日常のあたふた気分に戻って、いつの間にか長くなり始めた「やることリスト」からまずはFedExにメール。カナダのFedExのせいじゃなくて、アメリカのFedExのミスで始まってドイツのFedExがややこしくした問題なのはわかっているけど、ワタシと受取人のエスターにはあなた方に頼るしかないのよぉと書いておいた。実際にカナダのFedExのカスタマーサービスはよくやってくれていると思う。次に、カレシの薬の処方箋をもらうのと、スタチンの用量が減ってからマティニを飲むと顔がほてる状況(ワインは問題なしで、マティニもグラス半分なら問題なし)を相談するのとで、クリニックのサイトのスラニナ先生の予約表にログインして来週水曜日の朝に予約。

春のクルーズのツアーについて調べようと、会社のサイトにログインしたら「出航まであと107日」。あらら、何か急かされる気分になって、収納ロッカーに持って行くのはクリスマスツリーと使わない植木鉢だけにして、スーツケース2個はクローゼットに保管ということに。100日なんてすぐに経ってしまいそう。あ、その前に同年代仲間の女子会の幹事としてプランを考えなくちゃ。何か今年も忙しくなりそうな予感。午後10時、ほぼ無風で、気温は5度、湿度100%、視程2キロ、雲底高度90メートル。我が家の「高度」は海抜170メートルだから、すっぽり雲の中ってことか・・・。


マンションの管理費はオールインクルーシブ

2020年01月06日 | 日々の風の吹くまま
1月5日(日曜日)。☁☂☀。朝起きたときは空いっぱいにどんより暗い厚雲。床掃除が終わる頃には雨と東からの風で、きのうせっかく外に戻したものをまた室内に避難させて、ウォーキングはしっかり装備をして出かけたけど、風でフードが脱げるので頭はびしょ濡れ。ランチの頃には日が差して来て、空の半分が青空。どうやら急激に風向きが変わったようで、白い雲が猛スピードで西から東へ流れて、午後にはまた曇り空。いったい何なんだ、この天気。天気予報は夜半からまた雨で、週末には寒波が来て、来週は雪模様とか。ああ、やぁだっ。

    何してるの、この雲?

まあ、温帯雨林地帯にだって毎年1度や2度は雪が降るんだけど、やっぱり雪はいやだなあ。雪が積もったら朝何時までに隣接する歩道を除雪することを義務付ける条例があって、戸建てだったら自分でやらなければならないけど、マンションなら管理人や管理組合と契約している業者がめんどうを見てくれるから大助かり。その費用はもちろん毎月払う管理費から出るわけだけど、これがけっこう高いので苦情や滞納が多いらしい。分譲マンション(の部屋)を所有しているのになぜ「家賃」を払わなければならないのかと文句を言う向きもあるけど、建物の内外には各所有者が部屋(専有部分)の面積に応じて「権利」を持っている共有部分があって、その維持管理のために出し合うのが管理費。

我が家のあるマンションの管理費にはエレベーターやボイラー、駐車場、ジムといった共有部分にかかる維持管理費や委託している管理会社の手数料の他に、集合住宅としての水道料金、ガス料金、ごみ/リサイクル品収集料金、損害保険料、さらに火災警報器などの設備の検査費、管理人と清掃人び人件費などが含まれている。つまり、オーナーが各自で払うのは電気料金と専有部分にかける保険ぐらいで、言うなればオールインクルーシブのクルーズ料金みたいなものだから、水もお湯もガスも必要なときに必要なだけ使えて、ごみもリサイクル品も出ただけいつでも捨てられる。金額は専有部分の面積で決まるので、部屋が広ければそれだけ高くなる勘定だけど、そこで昼間は留守で水やガスを使わないのに、1日中在宅とか住人の数が多い部屋と同じ面積と言うだけで同じ金額を払わされるのは不公平という文句が出るらしい。

でも、戸建てだと自分でやらなければならないことをやらなくて済むという「便利さ」を買っているようなもので、何にでもコストがある以上は「便利さ」もタダじゃないはずだけど、コストは概して目に見えないから、便利なことに慣れ切った今どきは受け入れ難く感じるのかもしれないな。この管理費、去年は多額の出費が重なったおかげで、今年は大幅な引き上げを避けられないようで、小さな部屋でもローンの返済で家計がぎりぎりだったりらきついかも。除雪費用の節約のためにも、雪よ、降ってくれるな。


クリスマスツリーの片付けに最速記録

2020年01月05日 | 日々の風の吹くまま
1月4日(土曜日)。☁☀☁。いやぁ、きのうはすごい風だった。南から南西の風がバルコニーの端から端まで轟音を立てて吹き抜けて、手すりに沿って並べてあったヒバの鉢は軒並み横倒し。壁に立てかけてあったプランターのトレイはバタバタ、無造作に隅に置いてあった空の樹脂製の植木鉢はてんでにコロコロ。パティオドアの外に置いた靴拭きマットは空飛ぶ絨毯よろしくそこら中を滑空して回るしで、追っかけるのにくたびれて、最後は室内に避難。でも、北東側で上階に風を遮られているルーフデッキではそよとも音が聞こえないくらい平穏。

今日はいつもの床掃除を明日にして、クリスマスツリーの解体。毎年イギリス式にTwelve Days of Christmas(クリスマスの12日間)が終わる「十二夜」(1月5日)にツリーを片付けるんだけど、伝統に従ってと言うよりは、いつまでもだらだら飾っておかないための口実。我が家のツリーは人工だけど見た目が本物の木のようで、飾っている間に一人前に「針」を落としてくれる。おかげで解体した後の床にはツリーの針とガーランドの切れ端が散乱して、掃除しないわけには行かないから、だったら先にツリーを片付けてしまえば2日続けて床掃除をしなくてもいいという胸算用。

解体作業はまず飾りを外すことから。若い頃に買った安いプラスチックの飾りを好きなものだけを残して少しずついい物に換えたり、買い足したりして来て、最近は旅行先で「ご当地飾り」を見つけては買って来るので、貯まった飾りの数はいったい何個になっているのか見当も付かない。宝物のインゲグラスの12個セット『クリスマスキャロル』の登場人物)はそっと専用の木箱に納めて、小さなものはいくつかのビニール袋に分けて入れて、「つらら」はひとつの箱にまとめて、大きな段ボール箱の底に並べてから、その上に残りの大きな飾りを1個ずつ紙に包んで詰めて、デリケートな作業が終わり。

   

次にガーランドとライトを外して、リカーキャビネットに飾ってあった大きなくるみ割り人形とクリスマスストッキング、ツリーのスタンドを覆う「スカート」と一緒に別の箱に収めて、今年の飾りの撤去作業は新記録の1時間半で終了。午後はすっかり裸になったツリーを上下2つに分解して、レクルームに持ち込んで梱包。下の方に畳んだ上の部分と分解したスタンドを当てて紐でぐるぐる巻き。さらに上と下に厚い袋を被せて、古毛布に包んで、太い紐でぐるぐる巻き。ここはいつも大汗をかいての大奮闘で、紐で擦れた指には水ぶくれができて、ツリーが広がらないように押さえていた足は引っかき傷だらけ。それでも、後は地下2階の収納ロッカーに運ぶだけになって、ホリデイシーズンに幕。あぁ~あ、くたびれたぁ。


1年の計が三日坊主になっても大丈夫

2020年01月04日 | 日々の風の吹くまま
1月3日(金曜日)。☁☁☂。穏やかな朝。日本的に言うと「正月三が日」の最終日。大雨は去ったけど、今度は強風注意報が出ていて、言うなれば嵐の前の静けさかな。きのうは朝に7度あったバルコニーの気温が午後には急降下。3時ごろには2度まで下がって、室内にいて冷え込んで行くのを肌で感じたくらいの急変ぶりだったけど、今朝は9時にすでに9度。風は南東から南西に変わるらしいから、要注意はバルコニーの植木鉢。

さて、正月3日目はそろそろNew Year’s Resolution(1年の計)が三日坊主になる頃。この1年の計を貫徹する人はかなり稀らしく、ほとんどはけっこう早いうちに挫折するんだって。きっと書初めや何とか始めのような儀式的な感覚で、「我が年頭の決意」みたいに意気込んでしまうからじゃないかと思うな。今年はこうしたいな、ああしたいなという程度の「プラン」にとどめて気楽にやっていれば失速せずに済むんじゃないかとも思うけど、新しい年の初めだから、どうしても熨斗をつけたくなるのかもしれないな。人間は儀式が好きだから。

そこで、ワタシの1年の計はと聞かれると困っちゃうんだけど、リタイア2年目だから、まあ精神的にもっと落ち着きたいなぁというところ。去年の1月1日を期して急に「仕事」と言うものがなくなって、何か手持ち無沙汰なような、それでいてやりたいことがありすぎてどっから手をつけていいのかわからなくてジリジリするような、思いのほか錯綜した気分で始まったのがリタイア初年度。まあ、いつ干上がるかわからないフリーランスのおひとり様稼業でほぼ29年突っ走って来たわけで、時速200キロでぶっ飛ばして来ていきなり急ブレーキを踏んだような感じだったかもしれない。今年は急ブレーキを踏み込んだその足を緩めて、でも再びアクセルを踏み込むことがないようにしながら、仕事に明け暮れた人生から解放されてできた「ワタシの時間」のそのとき、そのときを心置きなく、そして余すところなく楽しむようになりたいもんだな。

なんてかっこつけて言ってみても、現実にはやりたいことが多すぎて、毎日「今日は何をしようかなあ」じゃなくて「今日はどれをやろうかなあ」になってしまう。やっぱり1年の計と言うのは「言うが易し」の典型見本みたいなもんで、はてさてどうなることやら。でも、来週はロシア正月だし、月末にはアジア正月、3月にはペルシャ正月、8月にはイスラム正月、10月にはインド正月があるから、1年の計なんてのは年に何度も更新したり、変更したりできるわけで、そう考えて気楽に構えていれば、最初のが三日坊主で終わっても後ろめたく感じる必要はないんじゃないかな。


新年はいろんなものが上がったり下がったりなくなったり

2020年01月03日 | 日々の風の吹くまま
1月2日(木曜日)。☁☂☂。朝は穏やかだったけど、午後から荒れ模様。何でも「大気の川」と言うのが通過するんだそうで、何のことかと思ったら、なぁんだ、「パイナップル特急」のこと。ハワイ方面から来るからそう読んでいるんだけど、それだったら、昔からいつも冬に2度や3度はやって来るから、時には大雨と大風で相当な被害をもたらしはするけど、気象現象としては別に目新しくもないか。

新年と言うことで、良くも悪くも何が変わるのかというニュースがたくさん。まず、BC州では州の医療保険の保険料がゼロ。2人世帯の我が家は月7500円だったので、年間9万円の支出減になるという話。でも、医療費の財源は新しい雇用税で賄うそうなので、コスト増による値上げとか何らかの形で家計支出が増えて、結局は帳消しってことになりそうな感じ。連邦レベルでは、個人所得税の基礎控除が約132万円になって約1万3千円の減税。(ただし、高額所得者は漸次引き下げで2千万円クラスは基礎控除ゼロ。)でも、国の年金の掛け金引き上げと失業保険料の引き下げを織り込むと、年収が1千万円以下の現役の人たちは結果的には約1万円に収縮。

毎年正月早々に通知が来る州の不動産公定評価は、メトロバンクーバー地域では大幅減額になって、戸建ては最悪マイナス16%、区分所有のマンションは我が家のあるニューウェストミンスターではマイナス9%。評価機関のサイトで住所を入力すれば誰の家の評価額でもわかるので、我が家はどんなもんかなとのぞいてみたら、下げ幅は7.5%でマイナス850万円。それでもまだ1億円を超えていて、住宅市場が過熱しつつあった5年前に売ったバンクーバー市内の旧居(戸建て)の評価額(当時)よりも大きい。立地が市の中心街であっても、人口7万5千人のニューウェストは知らずに走り抜けてしまうような、メトロバンクーバーのど真ん中のドーナツの穴みたいなところなんだけどね。住むところとしての人気度を考えたら、ちょっとばかり過大評価じゃないのかな。

さて、バンクーバー市では元旦からスタイロフォームのテイクアウトのカップや容器を禁止。使い捨てのプラスチックのストローも4月から禁止。その4月からはテイクアウトのプラスチックのナイフやフォークも客が要求する以外は提供禁止。(来年からはビニールのレジ袋も禁止される予定。)スタバやティムホでテイクアウトしたドリンクをストローでちゅうちゅう吸いながら歩いているミレニアル世代には迷惑な条例かな。あれ、いつ見ても何か哺乳瓶を離せない幼児と言う印象になってしまうんだけど、でも、気候変動を何とかしろ(じゃないと自分たちの未来がなくなる!)と叫んでいるのもミレニアル世代なんだから、有言実行の手本になる絶好の機会だと思うよ。ま、新しい年はいろんなことを始めるチャンスだけど、はて、12月にはどうなってることやら。


ハッピーニューイヤー、2020年

2020年01月02日 | 日々の風の吹くまま
1月1日(水曜日)。☀☀。元旦。きのうの大雨と打って変わっての青空。初日が地平線にむくむくと広がる厚い雲の上に出ようと大奮闘。がんばれぇ、2020年っ。もうひと踏ん張りだっ。やっと雲の上に出たまぶしい朝日の中で朝ご飯。

新年はねずみ年。日本にはねずみ年生まれが1千万人以上いるそうで、一番多いのが昭和23年生まれ。そりゃそうだ。歴史的なベビーブームで1年間で270万人も生まれて来て、そのうちの200万人ちょっとがまだがんばってるんだから。去年の3倍もの数の子供が生まれたもので、小学校は1クラスが50人以上のすし詰め。義務教育を終える頃は高度経済成長期で、特に「金の卵」と呼ばれた地方の中卒の子供たちは集団就職列車に乗せられて都会へ。そうでなくても数がめちゃくちゃ多いもので、進学、就職、出世、結婚と人生のいたるところで競争、競争、また競争。戦後のゆとりなんかない時代の人混みをかき分け、かき分けして生き延びて来たからこそ強くなったんだと思う。「団塊ねずみ」よ、がんばれっ。

リタイアしてしまったら1年の計はいつでもできるじゃないのと、のんびり「お正月」気分。フリーザーをかき回して集めた食材を解凍して、冷蔵庫から引っ張り出した野菜をカウンターに並べて、さぁて、元旦の祝い膳はどんなものを作ろうかなあ。漆塗りの小さい三段重箱が主役で、いつも上2段にはそれぞれの冷菜を持って、一番下は共有。あれこれと考えながらの「思いつきクッキング」はけっこう楽しくて、まずはしいたけを煮て、その煮汁をベースにごぼうを煮染めて、最後に水を足してオクラを茹でる。その間にミニの押し寿司3種類(スモークサーモン、辛子明太子、まぐろ)を作って、さらにワタシはウニののり巻、カレシはちょっとごぼうの煮汁に落としたホタテに明太子ときゅうりを載せてのりで巻いたスシ。真っ赤なラディッシュにたくさん切り目を入れて、きゅうりと一緒に酢に漬けて「花」を添え、マグロ2種とハマチの刺身を添えて、一番下ににんじんと大根と子持ち昆布の酢の物、枝豆とブルーベリーを並べて、「何ちゃっておせち」の重箱の出来上がり。

   

主菜はホッケ、ブラックタイガー、ホタテに大根おろしとレモンを添えて、ハマグリと豆腐の吸い物。まあ何とか見栄えのする元旦の祝い膳ができあがった。2020年。ひとりでカナダにお嫁に来て、カレシとの2人暮らしを始めてから45年。今年もよろしくね。ハッピーニューイヤー!


新年が丸い地球を回って来るのを待とうじゃないの

2020年01月01日 | 日々の風の吹くまま
12月31日(火曜日)。☂☂☂。おおみそか。1年の終わり。2019年の終わり。リタイア1年目の終わり。2010年代の終わり。大雨警報発令中。でも、朝には晴れ間が出るようなことを言ってるから、もしかしたら除夜の鐘ならぬ「除夜の大雨」で煩悩をきれいさっぱり洗い流して、すっきり爽やかな「初日の出」を見られるかも。

一夜明ければ元旦。1年の始まり。2020年の始まり。リタイア2年目の始まり。2020年代の始まり。干支は子年。あはは、つまりワタシは年女なんだ。正確に言うとワタシの干支はつちのえね(戊子)。十干の「土の兄(陽)」は高くそびえる山や岩、堤防の土を表し、「子」は不動とは逆の行動力を表すんだそうで、特に春生まれは地中から硬い表土を押し上げて地上に芽を出す強い生命力も表しているとか。さらに、子年は好奇心満々で、想像力と観察力があって、でも天真爛漫でちょこまかしているからおっちょこちょいで・・・これって、ワタシのこと?

おおみそかはスーパーも早じまいが多いし、元旦はたいていどこも休みなので、今日は午前中に2日分のご馳走の買出し。まずはモールのドラッグストアでサロンパスとカレシのデンタルフロス。次に向かいのKin’sで野菜を品定め。ここはいつの間にかSave-On-Foodsと似たような当たり障りのない品揃えになって、買いたいものがなくて残念。それではと道路を渡ってDenny’sへ。ぱっとしない店だけど、普通のスーパーでは手に入らなくなったアジアの野菜類や何とも異国趣味が溢れる缶詰類がたくさんあって、大根やアジア茄子、エノキ、増えるワカメの他にカレシ所望のパルミットの缶詰3個。ここで思い立って、またモールに戻って、今度はSave-On-Foodsの真上にあるウォルマートの食品売り場。アジア食品に力を入れているのか、かなり品揃えが向上した感じ。ここでは短いけどDenny’sより生きの良い大根と久しぶりのオクラ、そして何とワタシの好物のごぼう。ウォルマートではほとんど食品は買わないけど、いや、たまにはのぞいてみるもんだな。

スーパーをはしごして、最後は角の酒屋でクルーズではまってしまったプロセッコを1本。これで大晦日と元旦の準備が完了。大晦日のメニューは実家の「すき焼き」の伝統を引き継いで、でも2人だけなので「何ちゃってすき焼き」。牛肉、白菜、豆腐、えのきに醤油だけの砂糖なしで取っときの獺祭純米大吟醸50をたっぷり使った薄味の割り下。これに茅乃舎の出汁をぜいたくに使ったふろふき(風)大根とオクラの酒味噌添えとごぼうの煮しめ、青竹ご飯。この1年相も変わらずいろいろとあったけど、めでたく大晦日を迎えられたことに感謝して、乾杯!地球が丸いせいで世界はとっくに年が明けてしまっているけど、別に急ぐこともない。後はプロセッコを冷やしておいて、新年が回って来るのを待つだけ。