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【日の出】 【黄昏の東の空】
今日の空は晴天で、穏やかに明けました。
いつもながら、東の窓を開けて深呼吸・・・。
やはり、こんな朝の方が私は好きです。
右の写真は、黄昏の空ですが、
かつて 『赤毛のアン』 の中の、
こんな言葉が印象的だったものです。
“東の空は、夕焼けの照り返しを映して、
仄かなピンク色に染まっている・・・・・”
ともすれば、沈む夕日に目が奪われがちですが、
本当にその通りでした。
偶には振り返って、
東の空を仰ぎ見るのもいいかも知れません。
真っ白い真綿のような山茶花、
抜けるような青空に、半分だけ残った紅い紅葉、
そして清楚なレース・ラベンダーと・・
12月とは思えない、本当にのどかな光景です。
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今日は、こんなに良いお天気だったせいか・・
早くも、巷では大掃除の気配。
遥か窓越しには、網戸を洗っている人の姿。
向かいの方は、やおらホースを取り出して・・・。
どうやら、アプローチの水洗いのようです。
私は・・と言いますと、暑い位の陽溜まりの中で、
ただ見てるだけ・・・。でも、何だか焦ります。
「アンは、立派な主婦ですよ。
私は、屑物のバケツと、パン籠を見ましたがね。
主婦を判断するのに、私はいつもそうするんですよ。
(中略)
私のたばこ縞の掛布団を、ここの寝台に、
使っているじゃありませんか。
それから、あんたがやった
あの大きな丸い編んだ敷物は、
居間の暖炉の前に敷いてありましたね。
あれを見た途端に、寛ぎましたよ。」
これは、クリスマスに、「アンの夢の家」 に
マリラ と共に招かれた、リンド夫人 の言葉です。
見事に、チェックが入っていますね。
リンド夫人って、私は何となく苦手ですが、
生涯独身だったマリラは、余生を彼女と過ごすのです。
本を読む限り、マリラとリンド夫人、
そんなに性格が合うとは思えませんが、
私などには分らない、強い心の絆があるのでしょう。
今度はそこら辺りを意識して、
読み直してみる必要があるかも知れません。
本当にこの 『アン』 には、様々な発見があります。
100年前の物語とは到底思えない、斬新さです。