古風な部屋だった。 天井には太い黒っぽい梁が渡され、 部屋相応にどっしりした古めかしい 家具が置かれている。 レイモンド・ウェストが好もしげに 眺めたのも無理はなかった。 レイモンド・ウェストは作家だった。 非の打ちどころのない雰囲気に 浸る事を好んだ。 (中略) レイモンドは大きな安楽椅子に 腰掛けている伯母を暖炉越しに見やった。 ミス・マープルは腰の周りをぐっと詰めた 黒いブロケードの服を着ていた。 【A・クリスティー作 「火曜クラブ」】 |
今日も朝から晴れ上がった空。
“昨日の天気予報は一体、何だったの?” つい、そんな愚痴も出て。
と言うのも今日は本当に久し振りの
「曇り&傘マーク」 でしたから。おまけに、やけに蒸し暑くて。
午前10時頃、待望の雨・・と思いきや、パラパラ程度。
それから1時間後、ザ~ッと降り出しました。
今度こそ・・と思ったものです。
5分も降ったでしょうか。それで終わり。雀の涙程度です。
これでは湯気でも立ちそうです。事実、蒸し暑さは倍増。
さて今年のように暑い夏は、何もしたくありません。
かろうじて読書。それもミステリーが似合うでしょうか・・。
あの アン だって、
「8月の午後は古代詩を読むよりは夢想に耽るのが相応しい」
~なんて言っていますものね。
久し振りにアガサ・クリスティーを取り出しました。
「謎解きはディナーの後で」 ならぬ、お茶の後で。
今日の珈琲は、(先日買い求めた)もう一方の銘柄の豆を。
「ペルー・エルバルゴマウンテン」。深煎りです。
そして、イギリスのパンでは唯一、大好きなマフィンを。
今日の小説、「ビッグ4」 は、ポアロ物なので、
ポアロ気分と行きましょう。
どうしてもマフィンやスコーンからは、ポアロを連想しますから。
ミス・マープルの編物は、(8月の午後は)パスしたい気分。
~なんて勝手な事を申しております。
「美味しいマフィンと珈琲が入りましたよ」~♪
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