


1年、又1年と、時は彼女の戸口の前を通った。 春の菫の匂う谷 ―― 夏の花 ―― 秋に歌う樅の木 ―― 冬の夜の銀河の淡い焔 ―― 静かな新月の4月の空 ―― 月光に向かう黒い ロンバーディー杉の妖精のような美しさ ―― 10月の黄昏時に淋しく落ち散る木の葉 ―― 果樹園の月の光。 ああ人生にはまだ美があった ―― いつでもあるだろう。 人間の情熱のあらゆる汚点の向こうに不滅の美が。 【「エミリーの求めるもの」 第26章】 |


冬日和。
週半ばには雨の予報もあったの
ですが、降らなくてラッキーです。
今日も春のように
暖かい1日となりました。
さて、昨日は朽ちて行く葉っぱの
醸し出す何とも言えない色に
スポットを当てましたが、今日は花に。
庭の白薔薇、そうリラ版 「白い貴婦人」
の姿は、何度かお伝えして来ましたね。
最初はしっかり閉じていた蕾。
蕾を覆っていたガクが垂直に開き、
「さあ、いよいよ・・」 という状態の
まま、もう何日になるでしょう。
いくら暖かいと言っても今は冬の季節、
12月という事をこの薔薇からしっかり
教えて貰っているような気がします。
1ヶ月前でしたら、いくら何でも開花していましたから。
~なんて。この12月に薔薇の開花に一喜一憂するのは毎年の事。
性懲りもなく・・という言葉がピッタリかも知れません。

【アブチロン】
ところで今日のタイトルでもある、「初冬の主役」 と言いますと、
本来なら 「シクラメン」 や クリスマスフラワーとして有名な
「ポインセチア」 などでしょう。ところが・・。
冒頭の写真の 「セージ」 や、こちらの 「アブチロン」
などの花が次から次へと花芽を付けています。
それにしてもセージの丈夫なこと!
この季節、水に挿して置いたものに根が出て、どんどん増えています。
この丈夫さが、イギリスの諺にもある、
「セージのある所、病気知らず」 と言うのかも知れませんね。
例年でしたなら、この時期は花が終わり、
刈り込んで来年に備えたものですが、今年はまだまだ。
と言いますか・・その時期が毎年、遅くなるような。
尤も、そのお陰で毎朝、セージ茶を楽しむという恩恵に与(あずか)っていますけれど。
今や、「初冬の主役」 どころか、「通年の主役」 ですね。
私の庭には、お花は一輪も咲いていませ~ん
ピンクのセージをお友達に頂いた物がありますが
来年咲かないと困ると思って二枝だけを
花瓶に挿して置いたら根を出してくれました。
来年の春に土に返してあげようかと・・・
ラベンダー色のセージも素敵ですね。
この冬空の下で凜として咲いている姿が素敵です。
アブチロン・・・初めて見ました。
可愛らしいお花ですね。
バックの黄色くなり始めた葉と
お花の赤や黄色のコントラストが素敵な写真になりましたね。
いつも温かいコメント、有り難う~!
お花・・こちらは、まだまだ咲いています。
紅葉も 「野村紅葉」 は落ちましたが、「山紅葉」 はしっかりとくっついています。
何年か前に、そのうちお正月に紅葉狩り・・なんて言っていたのが、
冗談ではなくなりそうです。でも、これって・・。
「アブチロン」、別名の 「チロリアンランプ」 の方がいいですよね~!
南米、熱帯地方の花のようですね~! 育てやすい花です。