食堂では囲炉裏に漂流木の火がゆらゆらと揺れて、 捉えどころのない海から生まれた色を 焔に織り成していた。(中略) ジム船長のお茶は酒のように豊潤だった。 アンが褒めると、ジム船長 は子供のように喜んだが、 さり気ない無頓着を装った。 「コツはクリームをけちけちしないことですよ」 と、ジム船長 は上機嫌で説明した。 オリヴァー・ウエンデル・ホームズの名を 聞いた事がなくとも、この作家の 『偉大なる人物は小さなクリーム入れを好まない』 という意見に賛成したに違いなかった。 【「アンの夢の家」 第9章】 |
今日は、太陽こそ少々、
日光を出し惜しみしていますが、
昨日以上の暖かさとなりました。
何だか日々、
気温を更新しているよう。
尤も、このまま春・・
という事はないでしょうけれど。
でも、ついつい期待感を
抱かせてくれる昨今です。
さて早速ですが、今日のティータイムは、再び海のイメージで。
先日の三浦綾子著 『海嶺』 もそうですが、そこから 『赤毛のアン』 の
ジム船長を思い出し、又、司馬遼太郎著 『坂の上の雲』 と・・。
少々、時代は前後しますが、いずれも100年以上も前。
又々、今度は別の古地図の額などを引っ張り出して来た私。
となれば・・そう、「セピア色のお茶時間」 です。
漂流木の火こそありませんが、
こんなセピア色にはランプや蝋燭の焔が合いますね。
~なんて、ちょっぴり気取ってみたものの、
地図が逆さまです。何ともいい加減な私。
ともあれ、こんな風ですと、ちょっとした海の浪漫ですが、
実際には海は厳しいものがありますものね。
『海嶺』 では船は難破しますし、『坂の上の雲』 は軍艦。
『赤毛のアン』 のジム船長も海では相当苦労したようですから。
でも、海の男ってなぜでしょう、みんな素敵。
そうそう、今日の革のトレー(絵)、ジム船長のつもり。
そんなこんなで・・今日の空(2枚目の写真)でさえ、海に見えてしまう私です。
今日のお茶請けは生協から届いた、野菜そのままの油菓子。
カリカリ、ポリポリ・・歯触りの良い、(音も)ちょっと堅めのお菓子、大好きです。
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