【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画 「セラフィーヌの庭」~描くことが生きること

2011-02-25 18:02:38 | 映画の香り
   今日も又々、昨日の暖かさを更新。
  起床時の気温も何と17度近く。

   こうして前日の気温を
  上回る事、4日連続。
  動けば汗ばむような陽気です。

   しかも今日、2月25日はわが町は、
  昔から寒い日の特異日でしたのに。
  
   そんな中、向かったのは
  これも地元の映画館。
  
   今月19日(土)からフランス映画、
  「セラフィーヌの庭」 がかかって
  いますから。(2年前の映画なのですね)

   この映画館、昭和の趣きたっぷりで、
  館独自の企画も豊富。
  
   企業努力している映画館です。
  こんな映画館には何とか
  協力したいですものね。

   今日は、ポイントが溜まりましたので、
  無料で観させて頂いたのですが、館内には、たった2人きり。

   “こんな事で大丈夫かしら・・?” と、ついつい余計な心配も。
  長く存続して貰いたいだけに気になります。

   フランス映画は、音楽のような言葉を聞いているだけで優雅な気分になりますね。
  1番はイギリス映画ですが、フランス映画も大好き。と言っても随分、久し振りですが・・。
  


   さて、今日の映画。
  フランスに実在した女流画家(1864-1942)、セラフィーヌ・ルイの伝記物です。

   彼女は大きな屋敷の掃除や洗濯(川で)などをしながら、
  僅かな賃金で、食べる事も儘ならない、
  ひっそりと孤独な、その日暮らしの生活をしています。
  
   尤も彼女には、「自然」 という友達がいますから、
  そんな風には思っていなかったかも知れませんね。

   悲しい時には植物と話し、草原の大きな木に登って
  風に吹かれながら遠くを眺める・・。
  又ある時は、たった1人水の中に入り、無心になって水と戯れる・・。

   ここまで記せば・・そう、アンを連想してしまいますね。
  実際は、似ても似つきませんが・・。

   こんな事を言いましたら、世界が絶賛した名演技の
  セラフィーヌ役の女優、ヨランド・モローに申し訳ないですね。
  愚鈍なまでのセラフィーヌ役を見事に演じていましたから。

   そんな彼女の唯一の楽しみは絵を描く事。讃美歌を歌いながら。
  その絵は不思議な魅力を持ち、絵の具の調合も彼女自身の手による特殊なもの。
  (それは肉屋の豚の血であったり、教会の蝋燭だったり)

   その彼女をいち早く見出したのは、ルソーを発見し、
  天才ピカソをいち早く評価したドイツ人画商、ヴィルヘルム・ウーデ。
  彼女の生活も少しずつ変わり、やがて時代の荒波に。それにしても・・。

   「悲しい時は木を撫でるといいわ。
  植物や動物と話すと悲しみが消えるのよ。これは間違いないわ」


   悲しんでいるウーデに、こんな風に説いたセラフィーヌ。
  純粋無垢な心の持ち主には間違いないでしょう。   

   しかし、絵が多少売れてくると、
  そんな彼女にも物欲が出て来てしまうのですね。

   いつの間にか、パリで個展を開くことが夢になっていたセラフィーヌ。
  これまで栄誉などというものにはまるで縁の無かった人間が、束の間見せられた淡い夢。
  
   しかしながら大敵は、荒れる時代の波(第一次世界大戦、大恐慌)と、
  彼女自身の純粋過ぎる精神にあったとは、皮肉です。


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2 コメント

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フランス映画 (きたあかり)
2011-02-28 11:30:11
リラさん、こちらにもおじゃまさせていただきます。
2人きりですか~
セラフィーヌさん、初めて知りましたが、戦争は、いろいろなものを奪ってしまうのですね…
映画もセラフィーヌさんの絵も観てみたいです。
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記憶の中の絵 (リラ)
2011-02-28 15:44:30
  きたあかり様

 こんにちは~!  こちらの記事にも目を留めて下さって有り難う~!
そうなんです、たった2人。しかも私なんて無料ですから何だか申し訳なくて。

 セラフィーヌ・・私も名前は存じませんでしたが、
絵には記憶があるのです。確かに見た事のある絵。

 きたあかりさんは美術館などにもよく行かれますよね~。
ご覧になると多分、同じように思われると思います。
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