ヴィム・ヴェンダース監督は、“映像作家”と呼ばれる映画人のひとりです。決して、ハリウッド映画のようなお金をかけた超大作や、大スターが共演する娯楽映画なんかを作ったりしません。もちろん、最近の映画はお金がかかるのが当たり前ですが…。
ヴェンダース監督は、1945年8月14日ドイツのデュッセルドルフ生まれ。過去には、ニコラス・レイ監督のアシスタントを務めたこともあり、コッポラ監督に抜擢され「ハメット」(82)を監督しましたが、ハリウッド式の映画作りが合わず、失敗。「パリ、テキサス」(84)で、ロードムービーの傑作を生み出し“映像作家”と呼ばれるようになりました。
「パリ、テキサス」とは、フランスのパリとアメリカのテキサスのことではなく(映画ファンは百も承知!)テキサス州にあるパリという地名のこと。主人公のハリー・ディーン・スタントンが、失踪した妻を捜しにパリを目指す話。カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しました。
「ベルリン/天使の詩」(87)や「愛のめぐりあい」(95)「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(99) 「ミリオンダラー・ホテル」(00)など、数々のヒット作があり、最新作が、「アメリカ、家族のいる風景」です。
「パリ、テキサス」の脚本を書いたサム・シェパードが、再び脚本を書き主演しています。かつての西部劇スターだった男が、何もかもイヤになり30年ぶりに、故郷ネバダ州に帰ってきます。そこで母親(エヴァ・マリー・セイント)から、自分の知らない娘の存在を知らされます。連絡のあった、モンタナ州へ旅立つ男。
その町で偶然、20年前の恋人(ジェシカ・ラング)に出会い、彼女の息子(ガブリエル・マン)が男の子供だと告げられます。どうしたらよいか悩むうち、当の娘(サラ・ポーリー)も現れて…。自分の知らないうちに娘と息子がいる現実。果たして、真実なのか、自分はどうすればよいのか…。
ジェシカ・ラングとは、「女優フランシス」(82)で出逢ってからの長年のパートナーでもあり、渋く、枯れた男をイメージするサム・シェパードは、最高!他にティム・ロスも出演。こんなに豪華なキャストなのに、落ち着いた、派手さのない、人生や家族を描いた、まさに“感動作”であることは、疑いがありません。
ヴェンダース監督は、この作品の後、アメリカから故国ドイツに戻りました。長年住んだアメリカに捧げる、アメリカ映画。ヴェンダースのアメリカを見に行きましょう!
ヴェンダース監督は、1945年8月14日ドイツのデュッセルドルフ生まれ。過去には、ニコラス・レイ監督のアシスタントを務めたこともあり、コッポラ監督に抜擢され「ハメット」(82)を監督しましたが、ハリウッド式の映画作りが合わず、失敗。「パリ、テキサス」(84)で、ロードムービーの傑作を生み出し“映像作家”と呼ばれるようになりました。
「パリ、テキサス」とは、フランスのパリとアメリカのテキサスのことではなく(映画ファンは百も承知!)テキサス州にあるパリという地名のこと。主人公のハリー・ディーン・スタントンが、失踪した妻を捜しにパリを目指す話。カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しました。
「ベルリン/天使の詩」(87)や「愛のめぐりあい」(95)「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(99) 「ミリオンダラー・ホテル」(00)など、数々のヒット作があり、最新作が、「アメリカ、家族のいる風景」です。
「パリ、テキサス」の脚本を書いたサム・シェパードが、再び脚本を書き主演しています。かつての西部劇スターだった男が、何もかもイヤになり30年ぶりに、故郷ネバダ州に帰ってきます。そこで母親(エヴァ・マリー・セイント)から、自分の知らない娘の存在を知らされます。連絡のあった、モンタナ州へ旅立つ男。
その町で偶然、20年前の恋人(ジェシカ・ラング)に出会い、彼女の息子(ガブリエル・マン)が男の子供だと告げられます。どうしたらよいか悩むうち、当の娘(サラ・ポーリー)も現れて…。自分の知らないうちに娘と息子がいる現実。果たして、真実なのか、自分はどうすればよいのか…。
ジェシカ・ラングとは、「女優フランシス」(82)で出逢ってからの長年のパートナーでもあり、渋く、枯れた男をイメージするサム・シェパードは、最高!他にティム・ロスも出演。こんなに豪華なキャストなのに、落ち着いた、派手さのない、人生や家族を描いた、まさに“感動作”であることは、疑いがありません。
ヴェンダース監督は、この作品の後、アメリカから故国ドイツに戻りました。長年住んだアメリカに捧げる、アメリカ映画。ヴェンダースのアメリカを見に行きましょう!