だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

今年でお別れ…

2006-02-23 20:04:21 | 演劇
文京区駒込にある、三百人劇場。行ったことありますか?その三百人劇場が、今年を最後に閉鎖になることに決まりました。三百人劇場は1973年にできたそうで、それから32年。老朽化のため、取り壊しになるのです。残念ですね。

三百人劇場は、財団法人現代演劇協会 劇団昴の本拠地であるとともに、貸ホールや映画劇場としても知られています。“○○国映画祭”とか企画物が多いですね。その劇場がなくなりますが、劇団は解散せずに活動するようです。稽古場や専用劇場がなくなるのは、悲しいですが…。

この春、「チャリング・クロス街84番地」が上演されます。この作品は、原作者のヘレン・ハンフの書簡集(1945年~1969年頃)を元にしたものです。第二次大戦直後の生活が苦しい時代。NYに住む作家のヘレンは、本に対するこだわりが強く、なまじな本では満足しません。

自分が欲しいと思う本を、海を越えたロンドン、チャリング・クロス街84番地にある、古書店に依頼して購入していました。その古書店には、フランク・ドエルという、まさに英国紳士たる店主がいて、本と文通を通じて“心”を通わせていたのでした。

ふたりの文通は20年以上におよび、ドエルの手紙が途切れることで、彼の死を知るのです。一度も会うことのないふたりのシニカルなやり取りが、この作品の魅力です。舞台でのヘレン役は、望木祐子さん。ドエル役は、牛山茂さん(←ファンです)。三百人劇場での、昴公演。とっても楽しみにしています。

ところで、この作品は映画にもなっています。しかし、なぜか劇場公開はされずにビデオ・スルーでした。私はビデオで見て、DVDが出た時に買いました。映画版「チャーリング・クロス街84番地」(86未)は、デ・ニーロとエド・ハリス主演の「ジャック・ナイフ」(89)のデヴィッド・ジョーンズ監督作。

ヘレン役は、2005年6月6日ガンのため73歳で亡くなった、アン・バンクロフト。ドエル役はアンソニー・ホプキンス、妻役にジュディ・デンチという豪華なキャスティング!いずれも、若く活き活きした演技を見せてくれます。

芝居を見てから映画を見てもいいし、映画を見てから芝居に行ってもいいですね。お勧めは、両方を見ること!きっと、作品の素晴らしさを堪能できるはず。保証します!はい。ぜひ!
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