だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

俳優たちのクラッシュ

2006-02-04 22:19:56 | 映画
2004年のオスカー作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞した「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本家、ポール・ハギス。彼自身は受賞を逃しましたが、作品の評価は、この受賞の数を見ればわかること。そのポール・ハギスが初監督した作品が、「クラッシュ」です。

先日、発表になった今年のオスカーにも、作品賞、監督賞、助演男優賞でノミネートされています。ポール・ハギス… この名前は今後大注目です!

「クラッシュ」は、登場人物全員が主役で、誰もが“善”と“悪”の両面を持つ複雑なキャラクターを演じています。それだけに俳優たちは、演技力を要求され、絡み合う物語に現実味を加えなくてならないのです。

素晴らしい脚本に自ら“出たい!”と、集まった豪華なキャストたち。
LAPDの刑事グラハムに、ドン・チードル。
白人警官ライアンにマット・ディロンと、その同僚ハンセン巡査にライアン・フィリップ。
地方検事のリックにブレンダン・フレイザーと、その妻ジーンにサンドラ・ブロック。
TVディレクターのキャメロンにテレンス・ハワードと、その妻クリスティンにサンディ・ニュートン。

誰もが主役をやれるスターが、いっぱい!中でもノミネートされたマット・ディロンと、プロデューサーも兼ねたドン・チードルの評価は高く、期待も高鳴ります。

真夜中のロサンゼルス。ハイウェイの交通事故から始まる、さまざまな人物が絡み合う人間模様が描かれていきます。ハギス監督は、かつてビデオ店を出た所で銃を突きつけられ、車を盗まれた経験がありました。長年住んだロスでの出来事。恐怖に駆られたハギスは、自宅の鍵を急いで変えたそうです。

多くの人種の住むロスで、他人と関わることの恐怖。映画は、自分の決断が相手に及ぼす影響を描いています。それも善悪両面で…。“クラッシュ”とは、衝突のこと。発端の交通事故はもちろん、感情の衝突を表しています。怒り、憎しみ、哀しみ、喜び、同情… 登場人物たちの抑えた演技を堪能したいです。

私は、ブレンダン・フレイザーの大ファンで、すっかり大人になったブレンダンの演技も、楽しみにしています。サンドラの夫役、うふふ、うれしいな♪サンドラもファン。でも、ホントはこの映画の注目は、ドン・チードル。楽しみです。
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