だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

山を見に。

2006-02-15 16:27:28 | 展覧会
Bunnkamura ザ・ミュージアム、春の展覧会は「スイス・スピリッツ 山に魅せられた画家たち」です。あまり馴染みのない画家たちの名前が、並んでいます。ヴォルフ、ジャコメッティ、セガンティーニ、ホドラー、キルヒナー… ご存知?

でも、展示される絵を見ると、とってもステキ!それは、題材の素晴らしさのせいでしょうね~。山を見ると上りたくなる人、山を見ると絵を書きたくなる人、さまざまです。

山の絵画の始まりは、18世紀の後半に近代登山が始まった時、山岳調査に同行した画家の、記録としての絵だそうです。冒頭のカスパー・ヴォルフが、創始者と言われているようです。うむ。そうなんだ。

確かに展示される『グリンデルワルト峡谷のパノラマ』(1774年頃)を見ると、ダイナミックな構図や色彩が素朴。記録の絵画はこうなのね~と、思わせます。『ラウテラール氷河とラウテラール連峰の眺め』(1776年頃)の方は、やはりダイナミックで壮大!見事。

19世紀になると、より一般にも馴染みやすい風景画を思わせます。アルベルト・アンカーの『イチゴを持つ少女』(1884年)や、ポスターになっているジョヴァンニ・セガンティーニの『アルプスの真昼』(1891年)など、日本人の好みの画風ですね。

スイス・アルプスの山々をいろいろな視点から描いた絵画。18世紀から21世紀の写真まで、さまざまな作品が展示されます。油彩約80点、水彩や素描が約5点、写真は約20点。

いつも面白いテーマで展覧会をしてくれる、Bunnkamura ザ・ミュージアム。春のひととき、山を見に行きませんか?
コメント (6)
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