だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

留守電に残る声

2008-04-02 22:00:05 | 映画
名優、名監督として誰もが認めるクリント・イーストウッド。TV「ローハイド」(1959~66)は遠くなりにけり…、なんて言ってる場合ではありません。あのロディ・イェーツは、今や映画音楽も担当する映画人なのです。

イーストウッドが音楽を担当した映画には、「ミスティック・リバー」(03)「ミリオンダラー・ベイビー」(04)「父親たちの星条旗」(06)があります。いずれも監督や製作にもかかわり、出演もしています。でも今度の映画は音楽だけ。それは「さよなら。いつかわかること」(07)。

シカゴのホームセンターで働くスタンレー(ジョン・キューザック)には、しっかり者の12歳の長女ハイディ(シェラン・オキーフ)と、無邪気な8歳の次女ドーン(グレイシー・ベドナーチク)がいます。妻のグレイスは、陸軍軍曹としてイラクに単身赴任中。

母親の不在は、スタンレーと子供たちの間にぎこちなさを生んでいました。なんとか子供たちとうまく接したいと願うスタンレー。でもなかなかうまく行きません。そんな時、グレイスが死んだという知らせが…。突然の訃報に戸惑う、スタンレー。

どうやって子供たちに知らせよう…、途方に暮れたスタンレーは、衝動的にドーンが行きたがっていたフロリダの遊園地に行くことにします。無邪気に喜ぶドーンとは反対に、ハイディは父の行動を怪しんでいます。果たして、この親子の行方は?愛する妻を失ったスタンレーの苦しみは…?

この映画のように、最近はイラクやアフガニスタンなどアメリカが抱える戦争の悲劇を描いた作品が多く公開されています。現役米兵士の14.3%は女性で、うち約40%に子供がいるそうです。監督・脚本は、ジェームズ・C・ストラウス。脚本家だったストラウス、初監督作品です。

キューザックは今までも「マルコヴィッチの穴」(99)や「ハイ・フィデリティ」(00)で、ゴールデン・グローブ賞男優賞にノミネートされた実力派。この作品も高い評価を受け、2007年のサンダンス映画祭で観客賞/脚本賞を受賞しています。そしてキューザックからこの作品への音楽を依頼されたのが、イーストウッドだったのです。

それから、「GOAL!」(05・07)シリーズでガバン・ハリス役を演じた、アレッサンドロ・ニヴォラがジョン役で共演。キューザックのデビュー作から見ているファンの私。必見です!
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