だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

パリ8区のカフェで

2008-04-24 22:10:25 | 映画
ダニエル・トンプソン。ちょっと知らなかったので調べてみました。あらら、脚本家だったのですね。1942年モナコ出身の女性。男性の名前に間違えそう。作品には「ラ・ブーム」(80)「王妃マルゴ」(84)「愛する者よ、列車に乗れ」(98)「ルーヴルの怪人」(01)などがあります。

このブログにも何度か書きましたが、フランス映画がちょっと苦手な私。最近はたまに、予告編を見てなんだか見たい~と思う映画に出会います。これもその1本。ダニエル・トンプソン、脚本と監督3作目の「モンテーニュ通りのカフェ」(06)です。パリに行かれた方なら、モンテーニュ通りをご存知かも。

パリ8区、“シャンゼリゼ劇場”がある通りです。1913年完成のこの劇場は、バレエ、オペラ、管弦楽、舞踏、リサイタルなどが行われています。なんだか、芸術ぽっい感じのする通りです。エッフェル塔が見え、劇場の他にもオークションハウス、有名メゾン、高級ホテル、由緒あるカフェもあります。映画の舞台は、ここ。

田舎から憧れのパリのやって来た、ジェシカ(セシール・ドゥ・フランス)。モンテーニュ通りに実在する“カフェ・ド・テアトル”で、ギャルソンとして働くことになった彼女は、カフェに集まる人々の人生に触れることになるのです。

自分自身のキャリアに満足できない、TVドラマの人気女優カトリーヌ(ヴァレリー・ルメルシェ)。人生の終わりに近づいた初老の美術収集家グランべール(クロード・ブラッスール)は、生涯のコレクションを手放そうとしています。

世界的人気のピアニスト、ジャン・フランソワ(アルベール・デュポンテル)は、音楽を愛する人の前でこそ演奏したいと感じていました。このカフェでは普通“ギャルソン”は、男性。ジェシカが雇われたのは、演奏会、舞台の初日、有名オークションが3日後に控えていたからでした。

映画の原題は、『オーケストラ・シート』。良い席で見たいと舞台の前の席をとっても、いざ照明が落ちると“近すぎると、何も見えない”という意味。舞台の初日を迎えるカトリーヌ、オークション開催を迎えるグランべール、ピアノ演奏会を迎えるジャン・フランソワ。どんなエンディングが待っているのでしょう。
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