だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

イーストウッド最後の主演作

2009-04-05 21:54:52 | 映画
『どうやってあんな傑作を生み出すのか分からない』ニューヨーク・タイムズ紙、『心に雷が落ちるような衝撃』ニューヨーカー・オブザーバー紙、『イーストウッド生涯最高の演技』ローリング・ストーン紙、『1コマも目が離せない』ウォール・ストリート・ジャーナル紙、『イーストウッドが主役、それだけで映画界の事件』タイムズ紙

こんなにも素晴らしい批評を受ける、クリント・イーストウッドって!1930年5月31日サンフランシスコ出身。今年79歳のイーストウッドは、「恐怖のメロディ」(71)で初監督以来、数々の作品の生み出してきました。

TV「ローハイド」(59~66)のロディ・イェーツ、そして「荒野の用心棒」(64)や「夕陽のガンマン」(65)などのマカロニウエスタンも見てきた私にとって、イーストウッドは長年俳優として、監督として、製作者として、音楽家として見続けて来た映画人です。

そのイーストウッドが俳優を引退宣言(3月末)。「ミリオンダラー・ベイビー」(04)で渋い演技を見せてくれましたが、最新作「グラン・トリノ」(08)がどうやら最後の主演作になるようです。ただし、今後も監督業は続けるそうで、ほっ。

妻に先立たれたウォルト・コワルスキー(イーストウッド)は、1人暮らしで自分だけの正義を持つ頑固な老人。他人に心を許さないウォルトに、2人の息子や孫たちも寄り付こうとしません。自分の意にそわない場合にはたとえ神父だろうと、厳しい言葉を浴びせるありさま。

そんなウォルトが一番気に入らないのが、近所に住むアジア系移民たち。自動車工場をリタイアしたウォルトにとって、なにより大切な愛車“グラン・トリノ”(フォード・トリノの名称)。ある日、隣に住むモン族の少年タオ(ビー・ヴァン)が“グラン・トリノ”を盗もうとして失敗します。

タオは不良グループから車を盗むように命令されたのですが、自分の庭に入ったことで激怒したウォルトがライフルを構え、結果的にタオを助けたことに…。やがてウォルトとタオの間に、不思議な関係が生まれます。まるで師弟のような、親子のような。

俳優として最後となる老人役を、自ら選んで出演し、製作・監督しています。監督としての次作は、ネルソン・マンデラを題材にしたものとか。監督業は続くとして、イーストウッド最後の主演作、見逃せません!
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