だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

まるで、絵画のような映画です。

2010-01-10 18:07:07 | 映画
映画大好きの私は、絵画も大好き!一番好きな画家は?と言われたら、やっぱり“カラヴァッジョ”と答えます。最初は絵そのものに惹き込まれたのですが、画家本人の人生を知るにつれ、もう~びっくり!ますます惹き込まれました。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオは、1571年9月28日イタリア・ミラノ出身。1592年ローマに移り、画家として認められます。彼は激しい性格の持ち主で、外出には剣を持ち、酒場での喧嘩から逮捕されることもしばしば。

1606年35歳の時、決闘相手を殺してしまいローマから逃亡。ナポリに工房を作り、多くの作品を制作します。次にマルタ島に移ったカラヴァッジョですが、ここでも暴力事件を起こし投獄。しかも脱獄に成功します。なんという、波乱の人生。

シチリアへ逃げ、ナポリに戻る…。1610年ローマに残る知人たちのおかげで、恩赦を得たカラヴァッジョ。船に乗ってローマに帰る途中病に倒れ、トスカーナ地方ポルト・エルコーレで7月18日、死去。38歳でした。

バロック絵画の先駆者、巨匠と呼ばれたカラヴァッジョの作品は、その写実的な描写や光と闇の表現など見応え十分。そんなカラヴァッジョの映画と言えば、デレク・ジャーマン監督作「カラヴァッジョ」(86)があります。

ナイジェル・テリー、ショーン・ビーン、ティルダ・スウィントン、デクスター・フレッチャー出演。見ました?そしてアンジェロ・ロンゴーニ監督による、「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」(07)が公開されます。

撮影は、「地獄の黙示録」(79)でオスカー受賞のヴィットリオ・ストラーロ。主演は、アレッシオ・ボーニ。映画の中で紹介されるカラヴァッジョの作品には、自画像と言われる『果物籠を持つ少年(果物売り)』(1593年頃)

『聖マタイの召命』(1600)、『ロレートの聖母(巡礼者の聖母)』(1604年頃)などなど。ちょうど“ボルゲーゼ美術館展”が上野の東京都美術館で開催され、カラヴァッジョの『洗礼者ヨハネ』(1609~10)が日本初公開。

展覧会での本物の絵画と映画。最高に待ち遠しいです!みなさんもぜひ!
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