だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

卵からはじまるゲーム

2008-11-15 21:35:32 | 映画
ハリウッドは映画のネタがなく、リメイク流行り…。昔の映画や、日本など海外の映画をリメイク。またはアニメや童話などの映画化。でも、リメイクがどんな風に仕上がっているのか、とっても気になるし、楽しみ。

オーストリア映画1997年の「ファニーゲーム」(日本公開は01年)、見ました?残念ながら、私は未見。01年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネートされ、その内容に世界各地で問題になった衝撃作品。監督・脚本は、ドイツ出身のミヒャエル・ハネケ。

ハネケ監督は「ピアニスト」(01)で“審査員特別グランプリ”を受賞し、女優賞:イザベル・ユペール、男優賞:ブノワ・マジメルも受賞。他にもダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ主演の「隠された記憶」(05)があり、この作品でカンヌの監督賞を受賞。

自分の作品を自分でリメイクしてしまうのも、ありです。「ファニー・ゲーム U.S.A.」(07)は、ハネケ監督自身のリメイク。製作総指揮には主演のナオミ・ワッツも、名を連ねています。

夏のバカンスを楽しもうと、ヨットを引いた4WDで湖畔の別荘に向かうファーバー一家。夫のジョージ(ティム・ロス)、妻のアン(ナオミ・ワッツ)、息子のジョージ(デヴォン・ギアハート)の3人と愛犬のラッキー。別荘に到着し、さっそく夕食の準備をはじめた時…。

玄関に現れたピーター(ブラディ・コーベット)。『卵を分けてください』という青年に卵を渡すと、床に落としてしまうのでした。やがてもう1人の青年ポール(マイケル・ピット)がやって来たことで、“それ”ははじまるのでした。

礼儀正しい態度は、一変。無理やり家の中に押し入り、ジョージの膝をゴルフのドライバーで打ち砕いてしまったのです!いったいなぜ?2人は何者?彼らが仕掛ける“ゲーム”って?

オリジナルの舞台をアメリカに移しただけで、設定はほぼ同じとか。白いポロシャツと半ズボン、白い手袋をした青年たちは一見好青年。しかし、何か怪しい…。『明日の朝まで、君たちが生きていられるか賭けをしないか?』ゲームと称した、監禁・暴力…。戦慄のゲームは、はじまってしまったのです!

マイケル・ピットは、「シルク」(07)で幾度も日本を訪れる青年エルヴェを好演していましたが、実はこうした役こそお似合い。狂気をどう演じるか、楽しみです!
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美しき砂漠の男たち

2008-11-14 21:58:12 | 映画
イギリスを代表する名匠、デヴィッド・リーン監督。1908年3月25日生まれ(1991年4月16日没)で、今年生誕100周年です。代表作品は、「逢びき」(45)「大いなる遺産」(46)「オリヴァ・ツイスト」(47)「超音ジェット機」(52)「ホブスンの婿選び」(54)など。

さらに私もしっかり見ているのが、「旅情」(55)「戦場にかける橋」(57)「ドクトル・ジバゴ」(65)「ライアンの娘」(70)「インドへの道」(84)。(あっ、リアルタイムでないものあり)しかし、名作ばかりですね。未見の方には、絶対お勧め。

そしてリーン監督の最も有名な作品が、「アラビアのロレンス」(62)です。日本初公開は63年の12月。その後リバイバル公開が、73年2月、74年1月、75年4月とありました。私の初見はリバイバルから。その後は欠かさず見ています。

オリジナルは227分でしたが、その後約20分カットされたり…、失われていた部分を復元・再編集して、88年完全版として上映。(日本ではビデオ先行)その後、長らく劇場での公開はありませんでした。今年、新宿のテアトルタイムズスクエアで、久々の上映が決まりました。

“スクリーンで見ることが出来る最後の超大作!”と言われては、見ないわけにはいかないですね。実はこの映画、私にとってのベスト1作品。もちろん、DVDは揃えています。いつでも見れるのですが、大きなスクリーンは…ないですものね。

スタッフは、製作:サム・スピーゲル、脚本:ロバート・ボルト、撮影:フレデリック・A・ヤング&ニコラス・ローグ(第2班)、音楽:モーリス・ジャール、原作は、T・E・ロレンス(Thomas Edward Lawrence)の「『智恵の七柱』。

ピーター・オトゥール(ロレンス)、アレック・ギネス(ファイサル王子)、オマー・シャリフ(アリ)、アンソニー・クイン(アウダ・アブ・タイ)、ジャック・ホーキンス(アレンビー将軍)、アーサー・ケネディ(ジャクソン・ベントリー)、アンソニー・クェイル(ブライトン大佐)、ホセ・フェラー(ベイ)、クロード・レインズ(ドライデン)

こうして見ても、素晴らしいキャストたち。今度の上映は、オリジナルの227分。1932年生まれのオトゥール、当時30歳前。エジプト生まれのオマーも、同い年。オトゥールの美しさに、きっとクラクラしてしまうでしょう。必見。
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ストーンズ × スコセッシ

2008-11-12 21:27:08 | 映画
初めにお断りしておきますが、私は映画館のレイトショーには行かない人。どうしても見たい映画の場合は、DVDになるのを待って見ることにしています。最近はDVD化も早いので、そんなに待たなくても良いですもの。

この映画もそんな1本。どうしてレイトショーなんでしょう!生粋のNY人、マーティン・スコセッシ監督の「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」(08)。タイトル通り、ローリング・ストーンズのライブ・ドキュメンタリーです。

05年8月21日~07年8月26日まで続けられた“ア・ビガー・バン”ワールド・ツアー。ちなみに日本での公演は、06年3月22日~4月5まで東京・札幌・さいたま・名古屋で行われました。

ツアーを映画化して欲しいとの依頼を、長年ストーンズの熱狂的ファンで彼らの楽曲を自分の映画でも使って来たスコセッシは、すぐさまOK。しかしスコセッシがこだわったのは、ストーンズと観客との距離。スタジアムのような巨大な箱ではなく、小さな劇場こそ一体化を表現できる箱。

06年11月、NYのビーコン・シアターで開催されたコンサートを記録。撮影は、10月29日と11月1日の両日行われました。収容人数2800人の会場は、近~い!「カジノ」(95)「アビエイター」(04)など、スコセッシとも組んだロバート・リチャードソンを撮影チーフに、18台のカメラを用意。

他にも多くの有名カメラマンが集結。映画は、見る者を興奮させます。ステージだけでなく、舞台裏、楽屋をも紹介。すごい!ストーンズ・ファンは大興奮ですね。

しかし、1963年ロンドンでレコードデビューしたストーンズ、現在まで40年以上も現役で活動するその活力!にひたすら、感動です。メンバーは、「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」(05)で映画にもなったブライアン・ジョーンズ(1942~69)以外は、以下の通り。

1963年からのメンバーは、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツの3人。現在のメンバーはロニー・ウッド(1975~)を加えた4人。1943年生まれのミックとキースは、当時63歳。41年生まれのチャーリーは、当時65歳。最年少のロニーさえ、47年生まれの当時59歳。

パワフルで痛快なヒット曲の数々を歌うメンバーは、決して前期老人ではあり得ません!はい。
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恋人は、ビアンカ

2008-11-11 21:33:42 | 映画
1980年11月12日、カナダのオンタリオ州ロンドンという町で生まれたライアン・ゴズリング。93年カナダのTV番組「MMC ミッキー・マウス・クラブ」に出演。バート・レイノルズ主演の未公開映画「フランケンシュタインと僕」(96)でデビューしました。

デンゼル・ワシントン主演の「タイタンズを忘れない」(00)で、生徒の1人を演じています。でもなんと言っても「16歳の合衆国」(02/日本公開は04)ケヴィン・スペイシー製作に惹かれて見に行くと、そこにライアン・ゴズリングがいました。

16歳の少年(ゴスリング)が恋人の弟で知的障害を持つ少年を、わけもなく殺害してしまうというショッキングな内容でした。この映画以来、ゴスリングは私にとって精神的にトラブルを持つ役柄を演じる俳優として、印象に残っています。衝撃的でした。

「完全犯罪クラブ」(02)「きみに読む物語」(04)「ステイ」(05)と続き、特に「ステイ」はゴスリングらしい(?)役柄で、多いに惑わされました。最新作の「ラースと、その彼女」(07)はある意味コメディですが、やっぱりゴスリングは精神を病んでいるかも…。

小さな田舎町。静かに雪が降り積もるその町で“ミスター・サンシャイン”と呼ばれているラース(ゴスリング)。極端なほどシャイで純粋なラースは、同僚のマーゴ(ケリ・ガーナー)から想いを寄せられていても、なぜか遠ざけてしまうのです。

コミュニケーションを取ることができないでいるラースを、兄のガス( ポール・シュナイダー)と妻のカリン(エミリー・モーティマー)は心配しています。そして町のみんなも。ラースは、誰からも愛されていたのです。

ある日、彼女ができた!とラースは恋人を兄の家に連れて来ます。しかし!その彼女はなんと、インターネットで見つけた“リアルドール”。等身大のその人形は、ビアンカという名前を持ち、ラース曰く:デンマークとブラジルのハーフ。元宣教師で、看護師の資格を持ち、かつベジタリアンなんだとか。ううっ…。

こんなラースを取り巻く町の人々の様子を描きだすのは、08年のアカデミー賞脚本賞にノミネートされたナンシー・オリヴァーの脚本。監督は、クレイグ・ギレスピー。他にダグマー・バーマン医師役で、パトリシア・クラークソンが出演。ゴスリング・ファンも、初めの方も、結末を見に行きませんか?
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オスカーに会いに行こう!

2008-11-09 21:19:51 | 展覧会
この夏、上野の国立科学博物館で開催された「金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展」。眩い黄金の輝きにク~ラクラ、驚きの展覧会でした。

今度の展覧会は、六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで、開催の「GOLD ゴールド展ーその輝きのすべてー」。この展覧会は、ニューヨークのアメリカ自然史博物館と、ヒューストン自然史博物館との共同企画による、2006年開催の展覧会。

ようやく、日本上陸ってわけです。NYの自然史博物館は、私も大好き!ベン・スティラー主演の映画「ナイト・ミュージアム」(06)の舞台になったとこですね。黄金は、富・美・権力の象徴といわれますが、その輝きを見れば誰もが納得。

展示構成は6つに分かれ、それぞれの代表的な展示品は 1)天然の金…アメリカ・コロラド州レッド・ヴィルで取れた“金の結晶” 2)比類なき金…1025年頃のカルチィエの“ペンシル” 3)黄金時代…1900年代初頭、ロシアで製作されたファベルジェの“イースター・エッグ”

そしてパロマ・ピカソのデザインした18金の“gold”のブローチ(1988年 ティファニー)、カルティエの葉巻入れ(1951年)、ティファニーのコーヒー・ポット(1898年)、1989~90年に行われたエルトン・ジョンのワールド・ツアーの“ブローチ”(1898年)

4)失われし宝物…難破船から引き揚げられた“スペイン金貨” 5)経済と金…ロンドン市場受渡適合品の400オンス“金の延べ棒”、東ローマ帝国・コンスタンティノ-プルで使用の“ビサンティン金貨”(1028~1034年頃)

6)成功の証として授与される金…エミー賞のトロフィー!すごい!実は私が注目しているのは、これ。さらにアカデミー賞の“オスカー像”やグラミー賞、ケンタッキーダービーのトロフィーなども展示されます。見た~い!

私もパロマ・ピカソのバッグを持っていましたが、今では懐かしい名前。ロシアのエースター・エッグも、クレムリンでたくさん見ましたっけ。ぜひ、見ましょ!
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PIXARのすべてが欲しい!

2008-11-07 20:37:38 | DVD
ご存知の方も多いと思いますが、映像制作会社のPIXAR(ピクサー・アニメーション・スタジオ) は、1986年2月3日創立いろいろな経緯をたどり、現在ウォルト・ディズニー・カンパニーの子会社となっています。コンピュータ・アニメ(CGI)映画の代表格ですね。

長編アニメには、「トイ・ストーリー」(95)「バグズ・ライフ」(98)「トイ・ストーリー2」(99)「モンスターズ・インク」(01)「ファインディング・ニモ」(03)「Mr.インクレディブル」(04)「カーズ」(06)「レミーのおいしいレストラン」(07)が、あります。

うむ、全部見ているわ。お気に入りは「モンスターズ・インク」と「ファインディング・ニモ」。ちなみに「ファインディング・ニモ」と「Mr.インクレディブル」と「レミーのおいしいレストラン」は、アカデミー賞長編アニメ賞受賞!

PIXARのロゴになっている電気スタンドの“ルクソーJr.”も、実は短編アニメから生まれたキャラクター。(iTunesからダウンロードできます)長編アニメに、併映される短編アニメはとっても楽しみ。

この短編アニメを集めたDVDが発売になりました。「ピクサー・ショート・フィルム&ピクサー・スートリー完全保存版」。このDVDはすごい!Disc1には、「ピクサー・ショート・フィルム」が13本!

1.アンドレとウォーリーB.の冒険 (The Adventures Of André & Wally B.)
2.ルクソーJr. (Luxo Jr.) 3.レッズ・ドリーム (Red's Dream)
4.ティン・トイ (Tin Toy) 5.ニックナック (Knick Knack)
6.ゲーリーじいさんのチェス (Geri's Game) 7.フォー・ザ・バーズ (For The Birds)
8.マイクとサリーの新車でGO! (Mike's New Car)  9.バウンディン (Boundin')
10.ジャック・ジャック・アタック! (Jack Jack Attack)
11.メーターと恐怖の火の玉 (Mater & The Ghostlight)
12.ワン・マン・バンド (One Man Band) 13.リフテッド (Lifted)

Disc2は、「ピクサー・ストーリー~スタジオの軌跡~」と題し、スタジオの現在までの軌跡を会長兼CEOのスティーブ・ジョブスと、アカデミー賞特別業績賞受賞のジョン・ラセターらが、登場するドキュメンタリー。これはステキ!さっそく買いに行かなくっちゃ!
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ホントに最期?

2008-11-05 22:08:13 | 映画
ああ~、もう終わったと思っていたのに…。何がというと、映画「SAW」。オーストラリアのジェームズ・ワン(監督)&リー・ワネル(脚本)が創造した、このサスペンス・ホラーは、そのありえないセッティングとショッキングなストーリーとで、グイグイ引き込まれました。

面白かった!04年のオリジナルは大ヒットし、「SAW2」(05)「SAW3」(06)「SAW4」(07)と、果てしなく続きました。3作目で、ゲームの仕掛け人ジグソウ(トビン・ベル)は死に、4作目で、ジグソウの遺体からメッセージが発見されました。

そのメッセージは、ホフマン刑事(コスタス・マンディラー)に宛てたゲーム継続を命じるもの。ジグソウは死んでも、謎は解決していない…。いったい、彼の真の後継者とは、誰なのでしょう?

最新作「SAW5」(08)では、その謎に挑みます。前作で九死に一生を得たFBIのストラム捜査官(スコット・パターソン)は、傷一つ負わずゲームから生き残ったホフマン刑事(コスタス・マンディラー)こそ、ジグソウの後継者ではないかと疑います。

そうは言っても、ストラム捜査官は未だ病院のベッドの上。上司からは、捜査から外れ休養を取るように命じられます。その頃、妻ジル(ベッツィ・ラッセル)のもとに木彫りの箱が届けれらます。送り主は、ジグソウの生前の弁護士。

ジグソウ本人が預けたというその箱は、精巧な細工が施されていました。さらにその中には、ジグソウの遺言と遺品が…。確認のために開け、その中身に衝撃を受けるジル。果たして、ジルは何を見たのでしょう?

そして、新しいゲームのはじまり、はじまり。コンクリートの床の上で、5人の男女が目覚めます。全員の首には犬の首輪がはめられ、首輪はケーブルである物と繋がっています。それは、部屋の壁にあるV字型の大きな刃。ううっ、恐ろしい…。

監督は、シリーズ2~4のプロダクションデザインを担当していたデヴィッド・ハックル。彼は、死のゲームを作り上げてきた人。初監督です。ジェームズ・ワンとリー・ワネルは、製作総指揮に名を連ねています。脚本家パトリック・メルトンとマーカス・ダンスタンは、本作ですべての謎を解いているとか。

知りたい。でも、オリジナル以外はレンタルDVDで見ている私は、これもDVDで見ようっと。怖いんだもん。
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あなたが残した1枚のメモ

2008-11-04 21:03:24 | 映画
「グロリア」(80)の主演で有名なジーナ・ローランズは、俳優で監督だったジョン・カサヴェテスと1954年結婚。(89年死別)息子のニック・カサヴェテスも俳優から始まり、「ミルドレッド」(96)「シーズ・ソー・ラヴリー」(87)「ジョンQ 最後の決断」(02)「きみに読む物語」(04)と監督業も順調。

やはり両親が映画人だと、子供も映画の道へ進むんですね。ジーナにはもう1人、娘がいます。フランシス・フォード・コッポラの娘であるソフィア・コッポラと長年の友人で、一緒に映画の仕事をしたこともある、ゾエ・カサヴェテス。(ゾーイと表記されることも)

ゾエ監督第1作が、「ブロークン・イングリッシュ」(07)で、脚本も担当。ちなみに“ブロークン・イングリッシュ”とは、文法・発音などで誤りの多い、でたらめな英語こと。(yahoo!辞書より)初めはみんなそうよね。

NYマンハッタンのホテルで、VIP担当として働くノラ・ワイルダー(パーカー・ポージー)は、30歳独身。自宅と職場を往復する仕事中心の生活を送っています。親友のオードリー(ドレア・ド・マッテオ)は、ノラが紹介した相手と結婚。母親のヴィヴィアン(ローランズ)は、何かにつけ心配ばかり。

恋に臆病になっているノラは、同僚のホームパーティに行ってみることに。しかし、案の定、気乗りしない…。ため息交じりに帰ろうとしたその時、遅れて来たゲストのフランス人ジュリアン(メルヴィル・プポー)と遭遇。

出会ってすぐに、積極的なジュリアンに戸惑うノラ。やさしく情熱的な彼に惹かれながらも、失敗を恐れて本心を出せないでいます。ようやく、自分の気持ちに向き合うことができるようになった途端…。

『パリに帰らなくてはならなくなった』と告げるジュリアン。今の仕事も日常も捨てることのできない、ノラは…。果たしてどうするの?物語は、恋の舞台にぴったりのNYとパリ。センス良い~!

その他の共演者は、「ラスト・ショー」(71)「ペーパー・ムーン」(73)などの監督ピーター・ボグダノヴィッチ、俳優の他、「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」(08)で原案・脚本担当のジャスティン・セロー。タイトルの意味も知りたいですね。
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1+4+0+8=13?

2008-11-03 17:05:09 | 映画
こ、怖い…ジョン・キューザックの目!怖いの大好きな私は、原作がスティーヴン・キングと知ってなおのこと。映画「1408号室」(07)は、キングの短編集に収められた“一四〇八号室”が原作。

02年の短編集“Everything's Eventual : 14 Dark Tales”(なにもかもが究極的)を、日本では『ライディング・ザ・ブレット』を単行本で邦訳し、残りの13篇の短編を2冊に分けて発行。それが『第四解剖室』と『幸運の25セント硬貨』です。

『第四解剖室』には、“第四解剖室” “黒いスーツの男” “愛するものはぜんぶさらいとられる” “ジャック・ハミルトンの死” “死の部屋にて” “エルーリアの修道女”の6編。

『幸運の25セント硬貨』には、“なにもかもが究極的” “L・Tのペットに関する御高説” “道路ウイルスは北にむかう” “ゴーサム・カフェで昼食を” “例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感覚” “一四〇八号室” “幸運の25セント硬貨”の7編。

タイトルだけでもファンは、わくわく。キングの短編は、映画的でとっても読みやすいのが特徴。しかもキング最高作品と評価は抜群!さぁ~、その映画化ですから期待は膨らみます!

マイク・エンズリン(キューザック)は、超常現象なんてまったく信じないオカルト小説家。幽霊が出る!とか、怪奇現象が起こる!なんてスポットを訪ね、体験記を書いています。ある日、1通のポストカードが届き、そこには『1408号室には入るな』と一言。

NYドルフィンホテルの1408号室。興味を持ったマイクは、ホテルを訪ね、支配人ジェラルド・オリン(サミュエル・L・ジャクソン)に会います。1912年10月開業したホテルの1408号室では、95年間に56人全員が死亡…。7人が投身自殺、5人が首つり自殺、4人が薬物自殺、3人が切断死、2人が窒息死。

支配人が止めるのも聞かず、チェックインするマイク。1時間持ちこたえた人はいない…とまで言われたその部屋で、いったい何が起こるのか?果たして、マイクは無事にチェックアウトできるのか?

監督は、「すべてはその朝始まった」(05未)のミカエル・ハフストローム。クライヴ・オーウェン、ジェニファー・アニストン、ヴァンサン・カッセル主演のこの作品も見ておいて損はないかも。とにかく、キング作品の映画化は、必見!
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りんごのセザンヌ

2008-11-01 21:00:36 | 展覧会
横浜は、2009年6月2日“横濱開港150周年”を迎えます。来年4月から、ベイサイドエリア(4月28日~9月27日)、ヒルサイドエリア(7月4日~9月27日)、マザーポートエリア(年間通じて)と、3つのエリアでさまざまなイベントが始まります。これはひとつ、予習しておかねばなりませんね。

横浜へは、近い割にはあまりでかけることがなく、これを機にお出かけしようと思っています。横浜へ行くのは、もっぱら横浜美術館へ。今回は、「セザンヌ主義」、サブタイトルは“父と呼ばれる画家への礼讃”とあります。その所以は、あのパブロ・ピカソが敬愛の心を込めてそう呼んだから。

そう、ポール・セザンヌの名作約40点とその影響を受けたとされる20世紀の巨匠たちの作品約100点が展示されるのです。そもそも“セザンヌ主義”とは、セザンヌの作品が20世紀初めのフランスで、当時の画家たちに大きな影響を与えたからなんですね。

ポール・セザンヌは、1839年1月19日(1906年10月22日没)のフランスの画家。南フランスのエクサン・プロヴァンスに、銀行家の息子として生まれました。1862年には、画家を目指してパリに出ています。

では、セザンヌから影響を受けた画家とは?『象徴主義』のエミール・ベルナールや『ナビ派』のモーリス・ドニ。ドニは「セザンヌ礼讃」(1900~01)という作品を描いています。さらに『フォーヴィスム』のアンリ・マチスやモーリス・ド・ヴラマンク。

『キュビズム』では、先のピカソやジョルジュ・ブラック。『エコール・ド・パリ』(パリ派)のアメデオ・モディリアーニも。日本も例外ではありません。大正期に雑誌“白樺”(文芸誌・美術雑誌)などに掲載されたセザンヌは、日本の画家たちにも影響を与えました。

岸田劉生、安井曾太郎、森田恒友、佐伯祐三といった名前が並びます。えっ、どんな絵かわからないって?それでは、展覧会に行かねばなりませんね。『日本のセザンヌ主義』を確認しなくては。
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