『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

ニ短調の鳥たち

2020-10-14 03:52:00 | 音楽
 朝まだき
  ゴミ捨ての我
   星と語らふ

       剽 水


私的三連休のせいか、
9時には就寝し、
朝刊配達バイクの音で
毎朝、3時半に目覚めては
暗い中をゴミ出しにいく。

ただし、
街灯が煌々と照っているので
いっこも暗い事がない。

時たま、暗い中を
イヌの散歩をさせてる
ご老人もいる。





会津塗の「四つ椀」が
届いたので、
さっそく、夕餉に
懐石膳として用いてみた。






飯椀の蓋は
向付用とし、
小さなカワハギのグリルを
重ね盛りにした。

汁椀には
ホタテの真蒸に
柚子風味の大根のすり流し。

カミさんが、
「美味しい!」
と感激していた。

朝から
大根と人参を
塩麴と甘酒に漬けた
お新香は夕方には
いい味にあがっていた。











武満 徹
「生誕90年」の
特番を視た。

昭和5年生まれで、
戦争を体験し、
音楽は全くの独学で、
1950年のデヴュー作品が
批評家から
「音楽以前」と酷評され、
ひとり映画館に飛び込んで
偲び泣いた…という逸話は
有名である。

その『二つのレント』は
今もピアノで演奏されるが、
唯一、自筆譜が発見されていないので、
おそらくは、武満自身により
破棄されたのかもしれない。

その後、
数々の前衛的な曲や
優しい歌曲を数多く残して
惜しまれつつ
96年に65歳で没した。

ギターを愛していたので、
『12の歌』や『フォリオス』
という名曲も残してくれた。

『復興支援』の
ファイナル・リサイタルでは
歌手のタミさんと
谷川 俊太郎の詩による
『死んだ男の残したものは』を
ギター伴奏に編曲して演奏した。

音楽堂二階で
ビデオ撮りをしていた
カミさんは、
これを聴いて
泣いてしまったという。

アンケートにも
「感動しました」
「涙が出ました」
という感想を
多く頂いた。

バーンスタインが
尺八・琵琶のコンチェルト
『ノーベンバー・ステップス』を
聴いて、
「力強い人間の音楽だ」
と涙したというのも
さもありなんと思った。

マエストロ武満は、
湾岸戦争の報道番組で
音楽が使われたことに対して
「報道番組では、
音楽を使うべきではない」
と警告を発し、
さすがだなぁ…と、
我が意を得たりと共感した。

にも、関わらず、
未だに、テレビ業界人は
バカなので、
ワイドショーでも
さかんにBGMを多用し
『不幸ショー』を
垂れ流ししている。








タケミツ特番を視たせいか、
二階の廊下から見えた
電線で羽を休めてる鳥たちが、
まるで五線譜の
「レ・ファ」に見えて
(Dm/ディー・マイナーだなぁ…)
と独り語ちた(笑)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仏間飾り | トップ | 柘榴採り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事