きのうは
音楽堂でK君と一緒に
リハをやってきた。
4年ぶりの
大ホールステージは、
なんだか、懐かしくて、
(帰ってきたなぁ・・・)
という、しみじみとした
いい気分であった。
この名ホールの舞台に立てるのは
ギタリストとして
音楽家として
無常の喜びなのである。
本番まで
あと9日となったが、
座骨神経痛も顎関節症痛もあり、
ひどい寒暖差による
気鬱感もあるが、
それでも、ギターを弾く・・・
という矜持だけはある。
先日、誕生日のリク坊に送った
『♪ハピバースデ』の曲に
「センキュー!!」
「ありがとうー!!」
「ジージ!!」
と、笑顔で手を振ってくれたので、
そのイメージをも大切にして、
聴き手に真摯な音楽を届けたい
と思っている。
哀しいかな・・・
年々、加齢とともに
指が動かなくなり、
思うようにコントロールできなくて
落ち込んだり、腹立たしくもなる。
・・・が、
それよりも、今、
ギターが弾けることに感謝し、
その喜びの心を表現し
届けることこそが
演奏者のすべき事だと思っている。
【奏でられる者は
奏でなければならない】
・・・という箴言は、
世と人の為に、自分の出来る事を為せ、
とも解釈できる。
*
リハの帰り、
K君と一緒に、
常連のお鮨屋さんで
ランチをしてきた。
若女将に当日の寿司折を
員数分注文したら、
女将さんが来られて、
「親方が、十人前、
差し入れさせてもらいます」
って言ってました、
との事で、有難くも
恐縮してしまった。
6年間の『復興支援リサイタル』でも
「楽屋見舞い」として
差し入れをして頂いていた。
ほんとうに
有難いことである。
*
きのうは
予報どおり33℃にもなり、
日向に停めていた車中は
38℃にもなっていた。
お鮨屋さんからの帰路、
ミニスットップで
『ティラミス・パフェ』を
デザートにやってきた。
コンサート前の減量中だが、
リハーサルで汗だくになったので、
頑張った自分への
ご褒美も大切なのである(笑)。
・・・それと、
『慢性疼痛』の不思議は、
リハの間は「痛み」を意識する事は
まったくなかった。
リク坊といる間も
そうであるように、
一心に集中していると
痛みを感じる神経は麻痺するのか、
同時に二つ処理できないのか・・・
感知されない・・・。
でも、四六時中、
何かに一心でいる事も難しく、
むしろ、ボーッとしている時間の方が
圧倒的に多いだろう。
ひょっとすると、
命と魂と体から、
残り少ない「生存の時間」を
濃密に生きさせる為に、
文字通り、鞭として
痛みが登場したのかもしれない・・・。
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