『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

傑作フレンチ

2018-10-21 05:57:00 | 食物・飲物
27才で結婚来、
33年間、
カミさんと交代で
夕食を作っている。

なので、
息子三人たちも
「オフクロの味」と
「オヤジの味」の
両方で育っている。

カミさんのは
純粋家庭料理だが、
トーチャンは
「和洋中」に
出汁、調味料、スパイスに
凝りに凝って
美味を追求しての創作料理である。

だが、
ギイ(羊脂)で
自家調合したガラムマサラ
(クミン、コリアンダー、クローヴ等)
を炒って、ヴイヨンで伸ばし、
トマトピューレやバルサミコ、
バター、ヨーグルトなどを
混ぜ合わせた本格カレーよりも
市販のカレールーを
お湯で溶いただけのカミさんの
手抜き「芋豚カレーライス」の方が
子どもたちは美味しいと言う(笑)。

~(>д<)ノ グヤジィ~

なので・・・

フッ! ʅ (`ー+´) ʃ オンナコドモガ…

と、うそぶいている。

***

土曜の晩は、
カミさんがテニスなので、
いつも“ひとり飯”になる。

なので、
ここぞと
持てる知識と技量の
ありったけを注ぎ込んで、
フレンチ創作をしている。

昨晩の
『salade de crevette au Mayonnais』
(小海老のマヨネーズ和え)は、
近年、稀に見る傑作で、
しかも美味だった。

庭に生えた
赤ちゃんアスパラを
ガルニテュール(添え物)
として用いるのには
どーしよーか、と
逆説的に考えて
こしらえてみた。

フレンチを創る時は、
脳内を仏語モードに変換し、
イタリアンの時は
伊語モードでやる。

パン・ド・ノワ(胡桃パン)の
トーストと共にやる
オードヴルだが、
ひと皿にはけっこう手間がかかった。

材料費は、
生食用のバナメイ海老(120円)
のみで、あとは冷蔵庫の
ストックだった。





ルセット(レシピ)は、
まず、卵黄・オリーヴ油・
レモン汁・塩胡椒で
マヨネーズを作る。

そこに、ヨーグルト、
レモンゼスト(皮の擦り下ろし)、
カイエンヌ・ペッパーを入れ、
5分ほど冷凍庫で硬めにする。

冷蔵庫に常備してる
クールブイヨン(野菜出汁)少量で
海老を軽くポシェ(茹でる)し、
汁気を切って温かいうちに
冷え冷えのマヨネーズに
手早く合える。

前日に作った
ロメインレタスのサラダを
プレートに置いたセルクル(丸型)に
敷き詰めて、その上に
“海老マヨ”をミルフィーユにする。

型に詰めたまま、
ソースを仕上げる間、
冷蔵庫でなじませる。

この時、
温かい海老が冷める過程で
マヨネーズの旨味が
浸みていく。

ソースは、
庭に落ちていた熟柿の
トロトロの果肉を
同じく庭のザクロの絞り汁で
伸ばして、
ソースパンで軽く火入れして
極少量のブール(バター)で
モンテ(つないでトロミを付け)する。

仕上げに、
最近“オキニ”で
愛飲している伊藤園の
『理想のトマト』と
『吟醸黒酢』をほんの少量、
そして、フランベした
キルシュ(桜桃酒)で
旨味と風味を加えた。

フレンチは
「ソースが命」である。

そこに
キュイジニエ(料理人)の
個性が現われる。

セルクルを抜くと
いい按配にプチ・ガトー(ケーキ)の
ようなエッジの効いた
ミルフィーユのフォルムに
仕上がった。

飾りには、
庭のロマラン(ローズマリー)、
マント(ミント)、タイム、
オレガノのベビーリーフと、
アスペルジュ(アスパラ)の
赤んぼを添えた。

ポアブル・ルージュ
(ピンクペッパー)と
乾燥アミエビ(お好み焼用)を
ミキサーでパウダーにしたものを
デコレして完成である。

いつも短距離競争のように
瞬発力と集中力で
短時間で仕上げるが、
トーストに焦げ目がつくのが5分として、
それが冷めないうちだったので、
10分ほどで出来た。

いちど
不慣れな子どもたちを
手伝わせたことがあるが、
モタモタしてるので
イライラが募って
怒鳴ったことがあった。

有名シェフが
厨房で声を荒げたりする
シーンを何度か見たことがあるが、
その気持ちが解らないでもない。

年に百回くらい
外食をしているが、
近年、この皿よりも
美味しいものを味わった
記憶がないほど
奇跡的に超美味な逸品だった。




先日、鍛冶した
スッカラ(李朝匙)は
なかなかスグレモノの
調理器具でもある。

セルクルに
素材を押し固めるのに
平らで円形の匙が
おおいに役立ってくれた。

小型の泡だて器
「petit fouet(プチ・フエ)」は
100均のもの。

ペティ・ナイフは
毎回、砥いでいるので
段々短くなってきた。

心斎橋の道具屋筋で
買ってきたセルクルは
プロ用なので
さすがに頑丈で
使い勝手がいい。

柿ソースと
マヨネーズが余ったので、
マリアージュさせて
ラテアートみたいに
ドレッセする方法も
練習してみた。

近所の園芸店で
散歩の帰りに
タイムとミントの
鉢を買ってきた。

秋から冬にかけては
サンルームで
ハーブ類を育てようと
思っている。

自家製のエビパウダーは
“かっぱえびせん”のような
香りと味で(笑)、
なかなか使える。

輸入食料品店には
ちょいちょい出かけて、
エピス(香辛料)類を
買い足している。





庭の剪定・伐採をしてから
裏庭が歩けるようになり、
赤い実のついたナンテンを
一枝手折ってきた。

ついでに、
ブロック塀の上に乗ってる
屋根型の飾りが
いい具合に苔むしていたので
ひとつ持ってきた。

3.11の震度6の時に、
お隣の裏庭に落ちて
バラバラになったものもあるが、
なにせ小6のときに
両親が建てた家の塀なので
50年近い歳月が経っている。

暇をみては
家のあちこちを片付けているが、
きのうは久しぶりに
弥勒像の鋳物を掘り出し、
ホコリだらけになっていたので、
ご無礼ながら洗剤とタワシで汚れをおとし、
ガスバーナーで乾燥させてから
オリーヴオイルをコーティングした。

なんだか
神々しさが
取り戻せたような
感じになった(笑)。




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将棋飯

2018-10-20 07:00:00 | 食物・飲物
近頃、気のせいか、
周辺に高級車が走ってるのが
やたら目に付く。

東電の補償金で
億万長者になった人たちが
市内に少なからずいると聞くので、
リアル『億男』かい・・・と、
なんだか貧民として
“ねたみ・そねみ・ひがみ”
を感じないでもない。

生まれ故郷が汚染されて、
その対象喪失の悲哀には
大いに同情するが、
その代償として毎月
百万単位の不労所得を得て
高級車に乗ってパチンコ三昧
というライフスタイルも
なんだかなぁ・・・である。

運転が不慣れのような
オバチャンが
白いレクサスに乗って
近所をオロオロしていたのを見て、
なんだかなぁ・・・とも思った。

フクシマが
レクサス販売の
国内一だそうで、
まだ尚、生産待ちだという。



信号待ちで見たのは
黒のポルシェだった。

へぇ・・・。
ふつうの乗用車っぽい
ポルシェもあるんだ、
とはじめて知った。

同じ黒色でも、
ピッカピカのポルシェと
ボッロボロの中古軽が
並んでいたら、
傍目には噴飯ものだろうなぁ、
と想像したら、またまた、
“ねたみ・そねみ・ひがみ”の
「三み」が沸いた。

ε=ε=ε=ヾ(*。>◇<)ノ グヤジィ

なので、
長屋の八っつぁん流に、
雑俳で貧しい我が身を慰めた。

 貧乏すれど
  我が家に風情あり
   質の流れに借金の山





天才ソータが登場してから
「勝負メシ」なるものが
世間の耳目を集めるようになった。

ソータが注文したものと
同じ物を運営サイトが注文して
それを発表するのである。

今日は
いったい何をソータは
喰うのだろう・・・と、
全国数十万のファンは
興味津々のようなのである。

自分にも、
「観戦メシ」がある(笑)。

先日は
愛飲している
伊藤園の『理想のトマト』の
ミルク割りに
エクストラ・ヴァージン・オリーヴオイルを
垂らしての即席ガスパッチョもどき。

それと、
我が家の“オキニ”である
三育の『黒ゴマペースト』を
パンにぺたぺた塗って・・・。




ズコット(zuccotto)なる
フィレンツェでルネサンス期に
誕生したケーキを買ってきた。

せっかくなので、
箱から直喰いじゃなく、
デザートプレートにドレッセして、
抹茶とココアで苔庭を模り、
粉糖で細雪の枯山水を描いてみた。

これなら、
創る喜びに、
観て楽しめて、
それから味わえる。

「人生深生き」
「日々是好日」
の≪解の公式≫かもしれない。



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日々是好日

2018-10-19 04:23:00 | ノンジャンル
故・樹木 希林の遺作
『日々是好日』が
公開されているようだが、
茶人として
観てはみたいようなものの、
劇場に行くまでもないか・・・と、
TV放映を待つことにした。

どうせ
すぐにやるだろう。

去年から
閑職になり、
実質、半隠遁になりにけり、
であるが、まだ、
仕事がイヤんなった
というほどではない。

勤務日は、
還暦にしては
けっこうハードな一日で
働いている。

ただ、還暦すぎたので、
学会はもう
やめようかと思っている。

国試勉強中に
ジャーナルがはじめて
未読のまま6冊も溜まってしまった。

専門の研究意欲も失せ、
新しい研究情報も
もはや、さほど必要に感じなくなった。

欧米では
50代にしてリタイアして
悠々自適な生活を過ごすというのが、
豊かな人生のように思われている。

そして、
ビーチやプールサイドに
寝転がって読書や
日光浴やシエスタ?

あんまし、
憧れるほどの
ライフスタイルでもないなぁ。

もっとも、
始終、寝転がって
読書、シエスタは
欠かせないけんど(笑)。

『日々是好日』を見るまでもなく、
お茶を立てない日でも、
雨の日は雨を愛で、
雪の日は雪を愛でる、
という茶人の生き方は
忘れずにいる。

アスパラが一本
庭に生えた
といっては喜び、
鰯雲がきれい・・・と、
目を細めて秋空を仰ぐ。




アスパラが
また一本生えてきた。

まだ可愛い赤ちゃんだ。

最初のんは
すくすく丈が伸び、
蕾のあたりから
早くも分枝が生じてきた。

喰うなら今だが、
どーすべーか、
迷っている。

十分な栄養体にさせて
光合成で地下茎を成長させようか・・・
初なりの味見をすべーか。

ならば、
赤んぼを
生で喰うか(笑)。





完成した製本パーツが
放ったらかしになってるので、
気がむいた時だけ、
ちょこちょこと
閉じたり切り揃えたりしている。

本気になれば、
一日10冊は作れるのだが、
注文でも入らない限り
「職人スイッチ」が入らない。

今作っているのは
来年のリサイタルでの
ロビー頒布用である。

今年も何冊か売れてくれ、
運営資金の足しになってくれた。

コンテンツは
数十あるので
ぽちぽちと製本している。

製本用の大型ホチキスと裁断機は
いつでも使えるように
デスク周りにスタンバッている。





お祭りの露天商に
珍しく時計屋があったので、
1ケ千円というから、
元・時計フェチとして
しばらく吟味してみたが、
これといった惹かれるものが
見出せなかった。

ドレスウォッチも
最近あまり使わないので
どれも電池切れして
休眠状態である。

電池はストックしてあるので、
フルスペック・コーデの時には、
ピックアップしたものに
電池を入れればいいようにしてある。

スーツ上下、ウェストコート、シャツ、
タイ、カフリンクス、ラペルピン、
ドレスウォッチ、靴、鞄・・・と、
フル・アイテムは
色別・形別に常に装備してあるが、
近頃、その気にならない。

10の9乗くらいの
組み合わせを考えるのが
メンドイといえば
めんどっちいので、
フル・コーデの機会も
最近、とんと減ってきた。

オシャレへの欲求・感心も
加齢と共に
だんだん減衰してきたのかしらん。

これが
枯れてくる、
っていうことか(笑)。

(∋_∈) ヨボヨボ

そういや、ゆんべ、
左マブタの稗粒腫に塗る薬を
右マブタに塗って、
ずいぶんスベスベになって
治ってきたなぁ・・・と、
喜んでいた(笑)。

そして、あとで、
めちゃガッカリした。

(-.-;) ハァ…



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新人王

2018-10-18 08:04:00 | 趣味
ソータが
新人王戦で優勝した。

森下九段の17才優勝を
31年ぶりに
16才2ケ月で
最年少更新した。



相手はまだ
奨励会員の三段なので
「プロ棋士」にはなってなく
(四段からプロ)、
七段プロ棋士のソータにとっては
7才年上ながら
ずっと格下ではあった。

きのうも
万全の横綱将棋で
絶対優勢のまま
完勝した。

今季も勝率8割越えで
全棋士中1位である。

そして、
あと6勝で100勝達成
「最短期間」という
最新記録をも塗り替える。




きのうは
午後からのワイドショーや
夜のNHKニュースでも
速報が流れ、
今朝の朝刊には
一面、文化面にも載った。

『国民の孫』という
愛らしいニックネームがあるが、
孫のいない爺には
可愛くて見守りたい
まさに「名誉孫」である。

きのうは
対局開始後に
初めてマスクをかけ、
時折、咳、鼻水が出て
健康が心配された。

「ソーちゃん。
だいじょーぶかぁ・・・」

(・̆○・̆) ハラハラ

それもあってか、
驚くほどの早指しで
4時間で決着がついた。

相手の
出口若武(わかむ)三段も
体調の優れない高校生、
カリスマ棋士に気を遣ったのか、
無駄な長考や時間攻めという
姑息なことをせず、
早指しで対応していたのは
好感がもてた。

しかも、
「角代わり」という
ソータの最も得意とする
戦法を自ら仕掛けてきたのも
名前のとおり若武者らしく
潔さを感じた。

23(火)には
順位戦が10時から
千葉七段とであるが、
勤務日なので、また、
職員室のPCで経過を眺めながら
速攻で帰宅して続きを
見ようと思う。

持ち時間が双方合わせて
12時間なので、
「順位戦」は毎回、
ほぼ夜10時前後に
決着がつく。

ここを勝ち進めば、
来季はB級2組に昇進する。

そして、
高3で「B-1」を抜ければ、
いよいよA級棋士となり、
そのトップが「名人戦」の
挑戦者になる。

なので、
最短でも、
19才になるが、
史上最年少名人は
谷川九段の21歳なので、
1年足踏みしても
最年少更新になる。

竜王戦は、
来季は4組なので、
最短では20才で1組になって
挑戦権を得る。

ソータのことだから、
19才「名人」(史上初)
20才「竜王」(史上初)
ぐらい成し遂げそうである。

なにせ、
棋界はじまって来の
「四百年にひとりの天才」
なのだから。

その快挙やら、
史上初の八大タイトル独占の
「藤井八冠」や
「藤井九段」の姿までは
なんとか今生で見届けたい。

それを今、
生き甲斐としようとも
思っているくらいだ。




朝、寝ぼけマナコで
寝室から廊下に出たら、
西の空に「怪鳥、現る!?」
と見違えた。

なんのことはない。

窓の外側に
小さな蛾が
とまっていただけである(笑)。

前夜に読んだ
『ヨコハマ買い物紀行』に、
「ターボン」という
永久に飛び続ける
怪しげなフォルムの飛翔体が
登場するので、
そのイメージが脳内に定着していて
錯視したのだろう。



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衣替え

2018-10-17 07:17:00 | 季節
重い腰をあげて
家んなかの「衣替え」を
ぼちぼちはじめている。

と言っても、
なんのことはない。

夏物の靴下と
冬物を入れ替えるのと、
スラックスも同様に
クローク間で移動させるだけである。

うちは
専業主婦がいないから、
なんでもかでも、
自分でやらなくちゃならない。

その点では
自立老人ではある。




数年前に、
タンスの肥やしを
思い切って断捨離した際に、
ベスト、セーター類は
きちんと分類したので
サッと取り出せるようになった。

秋から初冬は
インナーで暖をとり、
羽織るジャケットは
肩凝りしないように
薄くて軽いものにしている。

厳冬期になれば、
車内に乗り込むとき
氷点下になることもあるので、
もっぱら厚手のジャンパーにしている。






街出のついでに
カフェに寄って
一服した。

隙間時間を見つけては、
リュックに
国試問題とシステムノートを
入れて、問題の分析をしている。

来月末の発表で
あかんかったら、
もう一度だけは
トライするつもりで、
傾向と対策の練り直しである。

還暦すぎて、
まだ勉強している自分が
なんだか不思議でもある。

でも、院生の頃、
師匠が
「臨床家は一生が勉強だよ」
と、自ら手本を示して下さっていたので、
見習わねばとは思っている。

国試が終わって、
一ヶ月間は呆けたように
駄々羅にすごしながらも、
読めなかった本を読んだり、
映画・マンガに耽溺していた。




『ダーリン』シリーズを
新たに二冊
アマゾンに注文した。

Eテレの『クール・ジャパン』も
視ているが、日本の美点を
客観的な目で再認識するのに
いいコンテンツになっている。

曽野綾子氏曰く
「日本に生まれてきたというだけで、
どれだけ幸福なことか・・・」

たしかに、
そうかもしれない。

インフラ発達は世界一水準だし、
最先端医療も受けられるし、
生活保護なんて貧困国では
考えられない制度であろう。












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