[8月11日09:00.天候:雨 埼玉県さいたま市中央区 斉藤家B2F]
〔地下2階です〕
〔クイズに正答しないと、ドアが開きません〕
愛原:「なに!?」
〔問題は、モニタに表示されます〕
ドアの上にモニタがあり、いつもは点いていなかった。
何のモニタだろうと思っていたのだが、これに使うのか!?
『“バイオハザード7 レジデント・イービル”のテーマソング“Go tell Aunt Rhody”。これを原曲とした日本の童謡は、次のうちどれ?』
〔選択肢は階数ボタンを押してください〕
『1:大きな栗の木の下で 2:むすんでひらいて 3:青い目の人形』
愛原:「はあ!?いきなり難しいの来たな!?」
高橋:「エブリンが歌ってたってヤツですよね!?」
〔間違えた場合、1階上のフロアに移動します〕
愛原:「なっにー!?」
〔次の問題です〕
愛原:「しかも1問だけじゃないの!?」
『“バイオハザード・ヴィレッジ”のCMソングを歌っていたのは誰? 1:細川たかし 2:北島三郎 3:吉幾三』
『“バイオハザード・ヴィレッジ”で、主人公が最初に戦う貴族の名前は? 1:オルチーナ・ドミトレスク 2:ドナ・ベネヴィエント 3:カール・ハイゼンベルク』
『“アクトレイザー・ルネサンス”をプレイすると謗法になるかもと作者が言った理由は? 1:プレイヤーが神になるから 2:プレイヤーが仏になるから 3:プレイヤーが第六天魔王になるから』
愛原:「全部ゲーム関係じゃね?!何これ!?」
高橋:「いつまでやるんスか!?」
『パチンコ“CR海物語シリーズ”のメーカーは? 1:京楽産業. 2:大都技研 3:三洋物産』
『“CR海物語シリーズ”に登場する赤い髪の女の子の名前は? 1:マリン 2:ウリン 3:ワリン』
『次の曲のうち、ワリンがソロで歌っているのは?但し、コーラスや合いの手は除く。 1:あっぱれJAPAN 2:ふたりの海物語 3:めんそーれ沖海』
『“大魔道師の弟子”やスピンオフ“魔女エレーナの日常”に登場する魔女エレーナ。作中で誰に似てると言われた? 1:霧雨魔理沙 2:アリス・マーガトロイド 3:東風谷早苗』
愛原:「答えは1だ」
〔ピンポーン♪ ドアが開きます〕
愛原:「やっとかよ!」
高橋:「これで何にも無かったら、暴れますよ!」
愛原:「くす玉くらい、割って欲しいもんだな」
ドアが開くと、その先は真っ暗だった。
私達はマグライトを点けて、奥へと進む。
愛原:「これは何かの研究施設か?」
高橋:「こんな所に研究室ですか?」
私は1階のトイレがある辺りを探した。
そこも何かの研究室のようであった。
愛原:「鍵が掛かってる」
どうやらカードキーで開けるタイプのようだ。
私は試しに、リサから借りたゴールドカードを当ててみた。
すると、どうだろう。
ピーという音がして、開錠されたのである。
愛原:「まさかこんなんで開くとは……」
私達は中に入った。
中は確かに研究室のようになっており、しかも微かに工事の音がした。
工事は1階で行われているはずだが、地下1階を突き抜けて、この地下2階まで聞こえるほどだ。
愛原:「あれだ。あの丸い穴、分かるか?」
私はライトを天井の隅に向けた。
そこには、白井画廊跡のビルの地下で見たものと同じものがあった。
違うのはちゃんとその先にパイプが繋がっており、透明なカプセルの中に落ちるようになっていることだった。
愛原:「あそこでリサの大便を採取したんだ、きっと」
高橋:「検便なんかしてどうするんスか?」
愛原:「斉藤社長も欲しかったんだ。リサの寄生虫を。きっと、大日本製薬の新たな薬の開発に使いたいんだろう」
高橋:「こんなものわざわざ作ってまで……」
愛原:「それほどまでに、価値のあるものらしいよ。リサってのは」
私は写真を収めた。
愛原:「善場主任からの仕事は、これで終わりだ。さっさと引き上げよう」
私達は急いで研究室を出た。
そして、エレベーターへと向かう。
高橋:「斉藤社長にバレたら、どうします?」
愛原:「素直に、善場主任達の依頼だというしか無いな」
〔上に参ります〕
私達はエレベーターに乗り込んだ。
〔ドアが閉まります〕
一応、操作盤のパネルはちゃんと閉めておいた。
愛原:「後でこの鍵、返してこないと……」
高橋:「車の運転なら任せてください」
〔ドアが開きます。ピンポーン♪ 1階です〕
地上に戻ると、何故か別世界のような気がした。
オパール:「愛原様!?どこへいらしてたんですか?」
愛原:「ああ、いや、ちょっと地下のトイレにね……」
オパール:「随分と長かったのですね」
愛原:「まあ、ちょっとね。それより、リサはまだ下りて来ないのか?」
オパール:「まだ、御嬢様と御一緒でございます」
愛原:「そうか。じゃあ、そろそろ帰ろうかな。ゲーム借りるだけだし」
私はスマホでリサを呼び出した。
名残惜しそうにリサの手を掴みながら、エレベーターでリサは下りて来た。
愛原:「借りたいゲームは決まったか?」
リサ:「決まった」
愛原:「それじゃ、そろそろ帰るとするか」
絵恋:「もう少しゆっくりなさっても……」
愛原:「悪いね。私達も仕事があるものだから。また後で、ゲーム返す時に来るよ」
私達は斉藤家を後にした。
リサ:「地下には行けた?」
愛原:「何とかな。あまりにもすんなりで、逆に怖いくらいだよ」
私達は急ぎ足で駐車場に戻った。
私が料金を払い、高橋が運転席に乗った。
愛原:「もしもし?愛原ですが……」
そして、善場主任に連絡。
愛原:「はい。斉藤社長の御宅の地下室。秘密が明らかになりましたよ。写真に撮りましたので、これから向かいます。……はい」
私は電話を切った。
愛原:「それじゃ、新橋に向かってくれ」
高橋:「姉ちゃんの事務所っスね。了解っス」
高橋は車を出すと、首都高の新都心西出入口へとハンドルを切った。
〔地下2階です〕
〔クイズに正答しないと、ドアが開きません〕
愛原:「なに!?」
〔問題は、モニタに表示されます〕
ドアの上にモニタがあり、いつもは点いていなかった。
何のモニタだろうと思っていたのだが、これに使うのか!?
『“バイオハザード7 レジデント・イービル”のテーマソング“Go tell Aunt Rhody”。これを原曲とした日本の童謡は、次のうちどれ?』
〔選択肢は階数ボタンを押してください〕
『1:大きな栗の木の下で 2:むすんでひらいて 3:青い目の人形』
愛原:「はあ!?いきなり難しいの来たな!?」
高橋:「エブリンが歌ってたってヤツですよね!?」
〔間違えた場合、1階上のフロアに移動します〕
愛原:「なっにー!?」
〔次の問題です〕
愛原:「しかも1問だけじゃないの!?」
『“バイオハザード・ヴィレッジ”のCMソングを歌っていたのは誰? 1:細川たかし 2:北島三郎 3:吉幾三』
『“バイオハザード・ヴィレッジ”で、主人公が最初に戦う貴族の名前は? 1:オルチーナ・ドミトレスク 2:ドナ・ベネヴィエント 3:カール・ハイゼンベルク』
『“アクトレイザー・ルネサンス”をプレイすると謗法になるかもと作者が言った理由は? 1:プレイヤーが神になるから 2:プレイヤーが仏になるから 3:プレイヤーが第六天魔王になるから』
愛原:「全部ゲーム関係じゃね?!何これ!?」
高橋:「いつまでやるんスか!?」
『パチンコ“CR海物語シリーズ”のメーカーは? 1:京楽産業. 2:大都技研 3:三洋物産』
『“CR海物語シリーズ”に登場する赤い髪の女の子の名前は? 1:マリン 2:ウリン 3:ワリン』
『次の曲のうち、ワリンがソロで歌っているのは?但し、コーラスや合いの手は除く。 1:あっぱれJAPAN 2:ふたりの海物語 3:めんそーれ沖海』
『“大魔道師の弟子”やスピンオフ“魔女エレーナの日常”に登場する魔女エレーナ。作中で誰に似てると言われた? 1:霧雨魔理沙 2:アリス・マーガトロイド 3:東風谷早苗』
愛原:「答えは1だ」
〔ピンポーン♪ ドアが開きます〕
愛原:「やっとかよ!」
高橋:「これで何にも無かったら、暴れますよ!」
愛原:「くす玉くらい、割って欲しいもんだな」
ドアが開くと、その先は真っ暗だった。
私達はマグライトを点けて、奥へと進む。
愛原:「これは何かの研究施設か?」
高橋:「こんな所に研究室ですか?」
私は1階のトイレがある辺りを探した。
そこも何かの研究室のようであった。
愛原:「鍵が掛かってる」
どうやらカードキーで開けるタイプのようだ。
私は試しに、リサから借りたゴールドカードを当ててみた。
すると、どうだろう。
ピーという音がして、開錠されたのである。
愛原:「まさかこんなんで開くとは……」
私達は中に入った。
中は確かに研究室のようになっており、しかも微かに工事の音がした。
工事は1階で行われているはずだが、地下1階を突き抜けて、この地下2階まで聞こえるほどだ。
愛原:「あれだ。あの丸い穴、分かるか?」
私はライトを天井の隅に向けた。
そこには、白井画廊跡のビルの地下で見たものと同じものがあった。
違うのはちゃんとその先にパイプが繋がっており、透明なカプセルの中に落ちるようになっていることだった。
愛原:「あそこでリサの大便を採取したんだ、きっと」
高橋:「検便なんかしてどうするんスか?」
愛原:「斉藤社長も欲しかったんだ。リサの寄生虫を。きっと、大日本製薬の新たな薬の開発に使いたいんだろう」
高橋:「こんなものわざわざ作ってまで……」
愛原:「それほどまでに、価値のあるものらしいよ。リサってのは」
私は写真を収めた。
愛原:「善場主任からの仕事は、これで終わりだ。さっさと引き上げよう」
私達は急いで研究室を出た。
そして、エレベーターへと向かう。
高橋:「斉藤社長にバレたら、どうします?」
愛原:「素直に、善場主任達の依頼だというしか無いな」
〔上に参ります〕
私達はエレベーターに乗り込んだ。
〔ドアが閉まります〕
一応、操作盤のパネルはちゃんと閉めておいた。
愛原:「後でこの鍵、返してこないと……」
高橋:「車の運転なら任せてください」
〔ドアが開きます。ピンポーン♪ 1階です〕
地上に戻ると、何故か別世界のような気がした。
オパール:「愛原様!?どこへいらしてたんですか?」
愛原:「ああ、いや、ちょっと地下のトイレにね……」
オパール:「随分と長かったのですね」
愛原:「まあ、ちょっとね。それより、リサはまだ下りて来ないのか?」
オパール:「まだ、御嬢様と御一緒でございます」
愛原:「そうか。じゃあ、そろそろ帰ろうかな。ゲーム借りるだけだし」
私はスマホでリサを呼び出した。
名残惜しそうにリサの手を掴みながら、エレベーターでリサは下りて来た。
愛原:「借りたいゲームは決まったか?」
リサ:「決まった」
愛原:「それじゃ、そろそろ帰るとするか」
絵恋:「もう少しゆっくりなさっても……」
愛原:「悪いね。私達も仕事があるものだから。また後で、ゲーム返す時に来るよ」
私達は斉藤家を後にした。
リサ:「地下には行けた?」
愛原:「何とかな。あまりにもすんなりで、逆に怖いくらいだよ」
私達は急ぎ足で駐車場に戻った。
私が料金を払い、高橋が運転席に乗った。
愛原:「もしもし?愛原ですが……」
そして、善場主任に連絡。
愛原:「はい。斉藤社長の御宅の地下室。秘密が明らかになりましたよ。写真に撮りましたので、これから向かいます。……はい」
私は電話を切った。
愛原:「それじゃ、新橋に向かってくれ」
高橋:「姉ちゃんの事務所っスね。了解っス」
高橋は車を出すと、首都高の新都心西出入口へとハンドルを切った。