一日一言
蟻の戸渡り
蟻が一列になって並んでゆく様子から、
人がぞろぞろと列をなして行く様子を言
うのに用いる。また、人が一列でなけれ
ば歩けないような、両側が深い谷間の尾
根道などを行く様子を」言うのにも用いる。
★あの山のけもの道に入ると蟻の戸渡り
で歩くしかない。
類語:①蟻渡り ②蟻の熊野参り
8月に咲いていた花「芙蓉(ふよう)」
開花時期は、 8/ 1頃~10/ 5頃。
・ピンク色の大型の花。
枯れたあとの姿も印象的です(”枯れ芙蓉”)。
・昔から美しい人のたとえに用いられている花で、
美しくしとやかな顔立ちのことを
「芙蓉の顔」という。
・「酔芙蓉(すいふよう)」
→朝のうちは白く、夕方になるにつれて
だんだん赤くなるという珍しい花。
”酔っぱらった”と見なした。
ピンクの芙蓉を夕方に見ただけだと、
ふつうの芙蓉と見分けがつかないけれど、
朝、白かった花が夕方ピンクになってれば
この「酔芙蓉」かもしれませんね。
・「反橋(そりばし)の 小さく見ゆる 芙蓉かな」
夏目漱石
「草とって 芙蓉明らかに なりにけり」
河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)
「白き芙蓉 あかき芙蓉と かさなりて
児のゆく空に 秋の雨ふる」
与謝野鉄幹(よさのてっかん)
(季節の花300より)