一日一言
気を配る
気を遣うと言う意味から、周囲の状況や
人々の心に注意を向けたり、心遣いを
したりする様子を言う場合に用いる。
★兄嫁は親戚や家族全員に気を配り評判
を高めて居る。
秋から冬にかけて紅葉する木「楓(かえで)」
楓(かえで)科。
・学名 Acer palmatum(いろはもみじ)
Acer : カエデ属
palmatum : 掌(手のひら)状の
Acer は「裂ける」という意味のラテン語に由来。
切れ込んだ葉っぱの形から。
・秋の紅葉(こうよう)がすばらしい。
・300種もの園芸品種が江戸時代から作り出されている。
・楓(かえで)と紅葉(もみじ)は植物分類上は同じだが、
楓のなかで特に紅葉の美しい種類を「もみじ」と呼ぶ説が
ある。また、盆栽や造園業の世界では、葉の切れ込みの数、
切れ込み具合によって両者を呼び分けているらしい。
(例)【造園】かえで → 葉の切れ込み(谷)が浅い
もみじ → 葉の切れ込み(谷)が深い
英語では「かえで」「もみじ」とも「メープル」と呼び、
カナダ産の「かえで」の樹液からとったものに
「メープルシロップ」がある。
・楓科の代表種はイロハ紅葉(もみじ)。写真もイロハ紅葉。
・楓(かえで)の語源は「蛙手(かえるで)」から転じた。
水かきのように切れ込みの浅い葉のものを楓という。
紅葉(もみじ)の語源は、
秋に赤や黄に変わる様子を昔、「紅葉づ(もみづ)」
といったことにもとづく。
(色が揉み出ず(もみいず)、からきたとの説も)。
切れ込みの深い楓を紅葉(もみじ)という。
なお、「イロハ紅葉」の名は、掌状に5~7裂する葉の先を
「いろはにほへと」と数えたことから。
★葉っぱが色づくわけ
<簡単説明>
秋になり日光が弱くなり、
気温が低くなると(朝の最低気温が5℃前後)、
葉っぱのつけねのところに壁ができてきて、
葉っぱから枝の方に養分が流れなくなり、
そのため赤や黄色に変わっていく。
<複雑な説明>
木々は冬に近づくと、葉を落とす準備のために
葉と枝との間にしきり(離層)を作り、そのため、
葉っぱのところで光合成でできた糖分は枝に回らずに
葉の中にたまっていく。
一方、気温が低くなると葉の緑色の色素(クロロフィル)
が壊れてきて、その下に隠れていた黄色の色素
(カロチノイド)が表面に出てくる。
公孫樹(いちょう)などがこの種類に該当する。
また葉に取り残された糖分は赤色の色素(アントシアン)
に変わっていき、それが目立つのがこの楓やモミジなどの
種類である。
公孫樹(いちょう)など
緑(クロロフィル) → 黄(カロチノイド)
カエデ、モミジなど
緑(クロロフィル) → 赤(アントシアン)
カエデ、モミジは、葉にできた糖分が多いほど葉っぱは
真っ赤に染まるらしいので、
日中は暖かく夜冷えるような日が続いた場合は、
そのあと真っ赤な紅葉が楽しめる。
・秋深くなると「紅葉狩り」。秋の風流♪
・広島県の県花、県の木(もみじ)→ もみじまんじゅう
山梨県の県の木(楓)
・もみじは「椛」、かえでは「槭」とも書く。
・「紅葉に鹿」紅葉に鹿を配した豪華な図柄
→ とりあわせの良いもののたとえ。
他に「梅に鶯(うぐいす)」「獅子に牡丹」
(参考: 花札の絵柄)
・紅枝垂(べにしだれ)の葉っぱは、
秋ではなく、春に色づく。
・「子持山(こもちやま) 若かへるでの
黄葉(もみ)つまで 寝もと吾(わ)は思(も)ふ
汝(な)は何(あ)どか思(も)ふ」 万葉集
「見わたせば 花も紅葉も なかりけり
浦のとまやの 秋の夕ぐれ」 藤原定家
「奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の
声きく時ぞ 秋はかなしき」
猿丸太夫(さるまるだゆう) 古今集 百人一首(05)
「このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向山
紅葉(もみじ)の錦 神のまにまに」
菅家(かんけ) 古今集 百人一首(24)
「山川に 風のかけたる しがらみは
流れもあへぬ 紅葉(もみじ)なりけり」
春道列樹(はるみちのつらき)古今集 百人一首(32)
「小倉山 峰のもみじ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ」
貞信公(ていしんこう) 拾遺集 百人一首(26)
「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は
龍田(たつた)の川の 錦なりけり」
能因法師(のういんほうし)後拾遺集 百人一首(69)
「薄霧の 立ち舞ふ山の もみぢ葉は
さやかならねど それと見えけり」
新古今和歌集 高倉院御歌
「もみじ葉は 道もなきまで 散りしきぬ
わが宿を訪ふ 人しなければ」
金槐和歌集 源実朝
「色付くや 豆腐に落ちて 薄紅葉」 松尾芭蕉
(季節の花300より)